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二章 属性魔法学との対峙
50話 その男、危険な魔物と対峙する
そこは異様な空間だった。
その壁には、びっしりとツタのようなものが貼りついており、地面は固く、鈍い紫色をしている。
俺は屈みこみ、地面に手を触れて確信した。
「この大きすぎる瘴気魔石が原因で間違いないね」
一応、【鑑定】も利用する。
「どうやら瘴気魔石が、「膨(ほう)」の魔素と混ざり合ってしまって急速に肥大化したみたいだね」
瘴気魔石というのは、その名の通り、瘴気を含んだ石のことだ
瘴気魔石は、その名の通り、瘴気の源となる。
それが地中にどれくらい含まれているかによって、瘴気の濃度が変わり、出現する魔物の凶悪具合も変わる。
その魔石が地面を埋め尽くすほどの大きさで、しかも純度まで高いとなれば、上級ランク以上の魔物が誕生して住み着くわけも理解できた。
そもそも、なぜ混ざり合ったかといのはまだ謎が残るが。
俺はともかく、その魔石をひとかけら削り取ってから立ち上がる。
「ということはアデル先生。このツタはもしかしなくても……」
「あぁ、リーナの考えた通りだと思うよ。どうやらこれがアーマヅラの身体の一部らしいね」
どうやら目撃証言は、嘘ではなかったらしい。
この魔石に根を張ったアーマヅラは推測するに、かなりの大きさに成長を遂げている。
そのため身体の一部が洞窟の外にはみ出すほどに肥大化しており、それを冒険者が見つけたのだろう。
「え、ってことは、なに。こいつ動くの? ルチア、怖いんだけど。今こんな大きいのが動き出したら、生き埋めにならない?」
「今は眠ってるみたいだから、問題ないさ。今のうちに対処すればそれで済む」
「さっすが~! よかったぁ、大事にならなくて」
俺は【分解】の魔術を速記して、発動せんとする。
これにより、貼りついた根元の組織から破壊して、腐らせる算段だったのだが……
術式を発動し終えるより先、大きな揺れが俺たちをおそった。
何事かと、俺は咄嗟に【探知】魔術を同時に展開する。
それにより揺れの原因は、すぐに分かった。
「……人数から見るに、どうやらさっきの2人が原因らしいね。ルチアーノくんが洞窟を見つけた時に起きた揺れで異変を察して戻り、ここを見つけたんだろう」
それだけなら、まだよかったのだが。
「ランクの高い魔物相手だ。どうやら、かなり激しく戦闘を繰り広げている。
この揺れは、そのせいだな」
こう言えば、リーナが呆れたようにため息を漏らす。
「……洞窟内での戦闘はできるだけ避ける。当然心得ているべきことだと思うのですが」
「強力な敵相手だ。そこまで余裕がないのかもしれない。
とにかく、脱出しようか。崖が全て崩れる事態になったら、厄介だ」
リーナが力強く首を縦に振り、ルチアは顔面蒼白ながらも、それに従って動き出す。
しかし、既に遅かったらしい。
洞窟内の天井が轟音とともに崩れ、道が塞がれる。
かと思えば今度は側壁が割れて、かなりの太さに膨れたツルが現れて、うねり始める。
どうやら、化物級に巨大化したアーマヅラのお目覚めらしい。
その壁には、びっしりとツタのようなものが貼りついており、地面は固く、鈍い紫色をしている。
俺は屈みこみ、地面に手を触れて確信した。
「この大きすぎる瘴気魔石が原因で間違いないね」
一応、【鑑定】も利用する。
「どうやら瘴気魔石が、「膨(ほう)」の魔素と混ざり合ってしまって急速に肥大化したみたいだね」
瘴気魔石というのは、その名の通り、瘴気を含んだ石のことだ
瘴気魔石は、その名の通り、瘴気の源となる。
それが地中にどれくらい含まれているかによって、瘴気の濃度が変わり、出現する魔物の凶悪具合も変わる。
その魔石が地面を埋め尽くすほどの大きさで、しかも純度まで高いとなれば、上級ランク以上の魔物が誕生して住み着くわけも理解できた。
そもそも、なぜ混ざり合ったかといのはまだ謎が残るが。
俺はともかく、その魔石をひとかけら削り取ってから立ち上がる。
「ということはアデル先生。このツタはもしかしなくても……」
「あぁ、リーナの考えた通りだと思うよ。どうやらこれがアーマヅラの身体の一部らしいね」
どうやら目撃証言は、嘘ではなかったらしい。
この魔石に根を張ったアーマヅラは推測するに、かなりの大きさに成長を遂げている。
そのため身体の一部が洞窟の外にはみ出すほどに肥大化しており、それを冒険者が見つけたのだろう。
「え、ってことは、なに。こいつ動くの? ルチア、怖いんだけど。今こんな大きいのが動き出したら、生き埋めにならない?」
「今は眠ってるみたいだから、問題ないさ。今のうちに対処すればそれで済む」
「さっすが~! よかったぁ、大事にならなくて」
俺は【分解】の魔術を速記して、発動せんとする。
これにより、貼りついた根元の組織から破壊して、腐らせる算段だったのだが……
術式を発動し終えるより先、大きな揺れが俺たちをおそった。
何事かと、俺は咄嗟に【探知】魔術を同時に展開する。
それにより揺れの原因は、すぐに分かった。
「……人数から見るに、どうやらさっきの2人が原因らしいね。ルチアーノくんが洞窟を見つけた時に起きた揺れで異変を察して戻り、ここを見つけたんだろう」
それだけなら、まだよかったのだが。
「ランクの高い魔物相手だ。どうやら、かなり激しく戦闘を繰り広げている。
この揺れは、そのせいだな」
こう言えば、リーナが呆れたようにため息を漏らす。
「……洞窟内での戦闘はできるだけ避ける。当然心得ているべきことだと思うのですが」
「強力な敵相手だ。そこまで余裕がないのかもしれない。
とにかく、脱出しようか。崖が全て崩れる事態になったら、厄介だ」
リーナが力強く首を縦に振り、ルチアは顔面蒼白ながらも、それに従って動き出す。
しかし、既に遅かったらしい。
洞窟内の天井が轟音とともに崩れ、道が塞がれる。
かと思えば今度は側壁が割れて、かなりの太さに膨れたツルが現れて、うねり始める。
どうやら、化物級に巨大化したアーマヅラのお目覚めらしい。
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