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恋をしよう
薫子の謎(1)-2
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売り場では佳亮が買い物をする傍らで、薫子が品物を珍しそうに眺めている。薫子の普段の生活は一体どんなものなのだろう。そう言えば忙しいと言っていたけど。
必要な物をすべて籠に入れるとレジに並ぶ。会計をするときに薫子が財布から出したのはクレジットカードだ。
(え…っ、ブラックカード…)
薫子がレジの係に出したのは、佳亮が初めて見る、でも誰もがその意味を知っている黒いクレジットカードだった。
(え…っ、薫子さんってもしかしてお金持ち…? そう言えば、『食事にお金払えるだけの給料はもらってる』って言うてたっけ…)
薫子は係に買った商品の配送まで頼んでいる。配送料がかかることを気にしていないようだった。
(…普段から、お金使い慣れてんのかな…。このくらい、持って帰れるけど…)
薫子の今日の服装もいつも通りシンプルな黒一色で、とてもお金を使っているようには見えなかったのだけど、この服もどこかのブランドのものなのだろうか。だからいつも着ているのだろうか。しかし、お金があるなら服くらい揃えてもおかしくない気がする。
大体、お金持ちがあんな1Kの部屋に調理道具もなく暮らしてるなんて思わないじゃないか。
薫子の謎が深まった―――。
必要な物をすべて籠に入れるとレジに並ぶ。会計をするときに薫子が財布から出したのはクレジットカードだ。
(え…っ、ブラックカード…)
薫子がレジの係に出したのは、佳亮が初めて見る、でも誰もがその意味を知っている黒いクレジットカードだった。
(え…っ、薫子さんってもしかしてお金持ち…? そう言えば、『食事にお金払えるだけの給料はもらってる』って言うてたっけ…)
薫子は係に買った商品の配送まで頼んでいる。配送料がかかることを気にしていないようだった。
(…普段から、お金使い慣れてんのかな…。このくらい、持って帰れるけど…)
薫子の今日の服装もいつも通りシンプルな黒一色で、とてもお金を使っているようには見えなかったのだけど、この服もどこかのブランドのものなのだろうか。だからいつも着ているのだろうか。しかし、お金があるなら服くらい揃えてもおかしくない気がする。
大体、お金持ちがあんな1Kの部屋に調理道具もなく暮らしてるなんて思わないじゃないか。
薫子の謎が深まった―――。
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