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衝撃の事実
告白
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翌日、仕事はお休み。のろりとベッドから起き出して顔を洗うと、自分の顔が何の感情も載せないまま鏡の中から見つめてきた。
(……先生は、あの後何を言いたかったのかしら……。……勝手に私がときめいていただけで、単なる同族意識だったのかな……)
幼い頃のあの思い出の子と再会できたという喜びも、華乃子をモデルに恋物語を書いてくれた喜びも、自分が半分雪女だったという事実で全部吹っ飛んでしまっていた。
雪月に好意のようなものを抱いていた自分の気持ちも、分からなくなってしまった。
(……人間より、同族の方が気持ちが通じるから……、とか、そんなこと、あるのかしら……)
自分の中のものが、何もかもひっくり返ってしまった。それは自分の今まで生きてきた全ての時間が無くなったことと、等しかった。
(……私、これからどうやって気持ちを持って生きていけばいいんだろう……)
そんなことをつらつら考えていたら、はなゑが部屋の扉をノックした。
「お嬢さま、お客さまでございます」
「お客?」
この別邸に移り住んで以来、寛人以外の人が此処を訪れることはなかった。一体誰が、と思って応接間へ行くと、其処には沙雪が居た。
沙雪は華乃子が応接間に入ると、此方を見てやさしく微笑んだ。華乃子も何の用事だろうと訝しく思いながら会釈をする。
テーブルに着いてはなゑがお茶を出し終わると、沙雪は早速話を切り出した。
「突然お邪魔して、申し訳ありませんでした。実は、華乃子さんには雪月さまのことでどうしても知っていて頂きたいことがあって、お邪魔したのですわ」
雪月の事、とはどういうことだろう。
「お聞き及びと存じますが、雪月さまは我々と同じ雪女です。雪女は本来、女性しか生まれない。……でも、稀に男性の雪女が生まれます。あやかしは同族のあやかしとしか番わないのはご存じですか? 一族の血を絶やさない為です。そのため、雪女の男性は貴重で尊重されます。だから、雪月さまが雪女のどの娘と番おうと、一族の中で否やを唱えるものはございません。……でも、それはその娘が完全な雪女だった場合です」
沙雪は言葉を切った。……つまり……。
「……つまり、私では、役不足、ということ、でしょうか……」
雪月は華乃子のことを半分雪女と言った。半分人間の血が流れている華乃子では、純血の雪女である雪月と結ばれない。そう言いたいんだろう。
「頭の良い女性は好きですよ」
沙雪はそう、にこりと微笑んで言った。その微笑みが、……まるで、華乃子を異端として見てきた家族や級友たちのようだった。
……人間でもなく、かといって雪女でもなく……。自分はいったいどうしたら良いんだろう。
悔しくてテーブルの下で手を握る。雪月が描いてくれた、あやかしと人間の女性との恋物語は存在しない。きっとそうなのだろう。そもそも華乃子は人間ですらなかった……。
「貴女がどんなおとぎ話に心を傾けようとも、現実は受け入れません。わたくしは雪月さまの婚約者として、貴女にご進言申し上げているだけですわ。現世も幽世もそれぞれの住人が居て、それぞれに影響し合いながら暮らしていますし、今は特に、現世で神やあやかしを信じる者が少なくなってきて幽世も存在が不安定になっています。秩序を乱さず、半妖は半妖と生きてください」
きっぱりはっきりと沙雪はそう言って屋敷を出て行った。応接間に取り残されて華乃子は、俯いたまま顔を上げることが出来なかった。
出来損ない。そう言われているようだった。
望んでこの運命を授かったわけじゃないのに、その根本を誰からも否定される。こんな悲しいことって、あるだろうか。自分の未来にどんな幸せがあるのだろう。半端者の自分には、幸せなんてないのだと思えて仕方がなかった。
「華乃子さん、何か悩み事ですか?」
不意に雪月から声を掛けられて、華乃子ははっとした。
今日も雪月の家に、現在の原稿に使う資料と、未だ寄せられる熱烈な感想の手紙を届けに来ていた。最近雪月は年明けの出版を控えて執筆活動に大忙しで、必然的に華乃子も資料の取り寄せ、お届け、そして進捗の具合の確認などの為に雪月の許を良く訪れていた。
「……先生はお郷にお帰りにならなくても、良いんですか?」
沙雪は自分のことを婚約者だと言っていた。人間の風習に倣うのなら、年に一度くらい顔見せがあるだろう。けれど雪月は華乃子の質問に困った顔をして、万年筆を置いた。
「僕が今度、郷に帰るときは、結婚相手を決めた時、と以前言ったと思いますが……」
確かにそう聞いた。でも先日の沙雪の様子では、彼女は雪月と結婚することを諦めてないように見えた。それは華乃子への牽制だけではないだろう。
「さ……、沙雪さんは、結婚相手ではないのですか? あの……、実は以前、沙雪さんとお会いして、それで……」
不安な心のまま問う華乃子の言葉に、雪月がぴくりと反応した。
「……沙雪が、何か言ってましたか……?」
やさしい声音だが、応えることを拒ませない声音だった。華乃子も俯いて口を開く。
「先生の……、……婚約者だと、ご自分で……。……あと、あやかしは同族同士で番うものだと……」
華乃子の言葉に、雪月は、そうですか、と呟く。そのまなざしが鋭くなったことに、俯いていた華乃子は気づけなかった。
「華乃子さん……。僕の勘違いだったら叩(はた)いてくださって構いません。華乃子さんが元気がなくなったのは……、沙雪と会ったことが理由ですか……?」
雪月の言葉にはっとして顔を上げる。……雪月は穏やかな微笑みを浮かべて華乃子を見つめていた。
視線が絡み合ってどきりとする。
今まで何度も期待しかけては裏切られた。それを知っていたから期待などすまいと思ってる。それなのに、普段は何処か相手の様子を窺う様子を見せる癖に、こんな時にはやはり雪月は視線をそらさない。その目から逃れようと、うろうろと視線を彷徨わせたけど、雪月が華乃子の名を呼ぶから、やっぱり雪月の顔を見なくてはならなかった。
「……先生に、御婚約者様がいらっしゃったって、……知らなかったですし……、……半端者は、誰にも受け入れてもらえないのだと知って……」
だから傷付いた、とまで言わせずに、雪月が手を伸ばして華乃子の両手を包んだ。雪女らしく、ひんやりとした、大きな手。それなのに、雪月の体温(ぬくもり)が伝わってくるようだった。
「……華乃子さん。沙雪は確かに郷が決めた婚約者です。……でも僕は、子供の頃に僕に親切にしてくれたあの少女に会いたくて、現世に来たんです。……同じ出版社に居ると分かって、有頂天でした……。職業婦人の未来を描こうとしていた華乃子さんの夢を邪魔してまで、傍に居て欲しかった……。もし、華乃子さんがお嫌じゃなかったら、……僕の郷に来て欲しいです……」
何時もは何処か自信なさげなのに、今日の雪月はしっかりと華乃子を見据えて、熱い眼差しで華乃子のことを欲してくる。
夢だったとか、勘違いだったとか考えていた雪月の本音に、華乃子の心臓が走り出す。
ああ、欲しかった言葉はこれだった……。
このひと言が欲しかったのだ……。
「……で、でも……、同族同士じゃないと、いけないって、……沙雪さんが……」
この前、そう言われた。華乃子では役不足だと、沙雪が言っていた。でも雪月が穏やかに微笑んで首を振る。
「僕は、十年以上前から、番うなら貴女だと決めていたのです。弱かった僕に、やさしさをくれた、貴女が良いのです」
親に忌み嫌われた理由そのことで華乃子を選んでくれるという。人間とあやかしのどっちつかずの自分でも良いと、言ってくれる。子供の頃から殻に覆われ、職業婦人として生きることで鎧を被り、沙雪に会って以来ずっと不安だった心が溶かされていく。溶けて結晶になったほころびは、ぽろりと涙になって頬に零れ落ちた。
「ああ、泣かないでください。貴女に泣かれると、どうしたら良いか分からなくなります……」
「ち……っ、違うんです……っ。は、……初めて、私は私のままで良いんだって、……思えて……」
ずっとお前は『違う』んだ、と言われて続けてきた。お前は私たちとは『違うんだ』と境界線を引かれてきた。自分のすべてを……半妖だということすら受け入れて、受け止めてくれる。そんな人が、現れるなんて思っていなかった。
ぽろぽろと涙を零す華乃子のことを、雪月はやさしく抱き締めてくれた。強引じゃないその腕が、華乃子の傷付き続けてきた心にとても心地よかった……。
(……先生は、あの後何を言いたかったのかしら……。……勝手に私がときめいていただけで、単なる同族意識だったのかな……)
幼い頃のあの思い出の子と再会できたという喜びも、華乃子をモデルに恋物語を書いてくれた喜びも、自分が半分雪女だったという事実で全部吹っ飛んでしまっていた。
雪月に好意のようなものを抱いていた自分の気持ちも、分からなくなってしまった。
(……人間より、同族の方が気持ちが通じるから……、とか、そんなこと、あるのかしら……)
自分の中のものが、何もかもひっくり返ってしまった。それは自分の今まで生きてきた全ての時間が無くなったことと、等しかった。
(……私、これからどうやって気持ちを持って生きていけばいいんだろう……)
そんなことをつらつら考えていたら、はなゑが部屋の扉をノックした。
「お嬢さま、お客さまでございます」
「お客?」
この別邸に移り住んで以来、寛人以外の人が此処を訪れることはなかった。一体誰が、と思って応接間へ行くと、其処には沙雪が居た。
沙雪は華乃子が応接間に入ると、此方を見てやさしく微笑んだ。華乃子も何の用事だろうと訝しく思いながら会釈をする。
テーブルに着いてはなゑがお茶を出し終わると、沙雪は早速話を切り出した。
「突然お邪魔して、申し訳ありませんでした。実は、華乃子さんには雪月さまのことでどうしても知っていて頂きたいことがあって、お邪魔したのですわ」
雪月の事、とはどういうことだろう。
「お聞き及びと存じますが、雪月さまは我々と同じ雪女です。雪女は本来、女性しか生まれない。……でも、稀に男性の雪女が生まれます。あやかしは同族のあやかしとしか番わないのはご存じですか? 一族の血を絶やさない為です。そのため、雪女の男性は貴重で尊重されます。だから、雪月さまが雪女のどの娘と番おうと、一族の中で否やを唱えるものはございません。……でも、それはその娘が完全な雪女だった場合です」
沙雪は言葉を切った。……つまり……。
「……つまり、私では、役不足、ということ、でしょうか……」
雪月は華乃子のことを半分雪女と言った。半分人間の血が流れている華乃子では、純血の雪女である雪月と結ばれない。そう言いたいんだろう。
「頭の良い女性は好きですよ」
沙雪はそう、にこりと微笑んで言った。その微笑みが、……まるで、華乃子を異端として見てきた家族や級友たちのようだった。
……人間でもなく、かといって雪女でもなく……。自分はいったいどうしたら良いんだろう。
悔しくてテーブルの下で手を握る。雪月が描いてくれた、あやかしと人間の女性との恋物語は存在しない。きっとそうなのだろう。そもそも華乃子は人間ですらなかった……。
「貴女がどんなおとぎ話に心を傾けようとも、現実は受け入れません。わたくしは雪月さまの婚約者として、貴女にご進言申し上げているだけですわ。現世も幽世もそれぞれの住人が居て、それぞれに影響し合いながら暮らしていますし、今は特に、現世で神やあやかしを信じる者が少なくなってきて幽世も存在が不安定になっています。秩序を乱さず、半妖は半妖と生きてください」
きっぱりはっきりと沙雪はそう言って屋敷を出て行った。応接間に取り残されて華乃子は、俯いたまま顔を上げることが出来なかった。
出来損ない。そう言われているようだった。
望んでこの運命を授かったわけじゃないのに、その根本を誰からも否定される。こんな悲しいことって、あるだろうか。自分の未来にどんな幸せがあるのだろう。半端者の自分には、幸せなんてないのだと思えて仕方がなかった。
「華乃子さん、何か悩み事ですか?」
不意に雪月から声を掛けられて、華乃子ははっとした。
今日も雪月の家に、現在の原稿に使う資料と、未だ寄せられる熱烈な感想の手紙を届けに来ていた。最近雪月は年明けの出版を控えて執筆活動に大忙しで、必然的に華乃子も資料の取り寄せ、お届け、そして進捗の具合の確認などの為に雪月の許を良く訪れていた。
「……先生はお郷にお帰りにならなくても、良いんですか?」
沙雪は自分のことを婚約者だと言っていた。人間の風習に倣うのなら、年に一度くらい顔見せがあるだろう。けれど雪月は華乃子の質問に困った顔をして、万年筆を置いた。
「僕が今度、郷に帰るときは、結婚相手を決めた時、と以前言ったと思いますが……」
確かにそう聞いた。でも先日の沙雪の様子では、彼女は雪月と結婚することを諦めてないように見えた。それは華乃子への牽制だけではないだろう。
「さ……、沙雪さんは、結婚相手ではないのですか? あの……、実は以前、沙雪さんとお会いして、それで……」
不安な心のまま問う華乃子の言葉に、雪月がぴくりと反応した。
「……沙雪が、何か言ってましたか……?」
やさしい声音だが、応えることを拒ませない声音だった。華乃子も俯いて口を開く。
「先生の……、……婚約者だと、ご自分で……。……あと、あやかしは同族同士で番うものだと……」
華乃子の言葉に、雪月は、そうですか、と呟く。そのまなざしが鋭くなったことに、俯いていた華乃子は気づけなかった。
「華乃子さん……。僕の勘違いだったら叩(はた)いてくださって構いません。華乃子さんが元気がなくなったのは……、沙雪と会ったことが理由ですか……?」
雪月の言葉にはっとして顔を上げる。……雪月は穏やかな微笑みを浮かべて華乃子を見つめていた。
視線が絡み合ってどきりとする。
今まで何度も期待しかけては裏切られた。それを知っていたから期待などすまいと思ってる。それなのに、普段は何処か相手の様子を窺う様子を見せる癖に、こんな時にはやはり雪月は視線をそらさない。その目から逃れようと、うろうろと視線を彷徨わせたけど、雪月が華乃子の名を呼ぶから、やっぱり雪月の顔を見なくてはならなかった。
「……先生に、御婚約者様がいらっしゃったって、……知らなかったですし……、……半端者は、誰にも受け入れてもらえないのだと知って……」
だから傷付いた、とまで言わせずに、雪月が手を伸ばして華乃子の両手を包んだ。雪女らしく、ひんやりとした、大きな手。それなのに、雪月の体温(ぬくもり)が伝わってくるようだった。
「……華乃子さん。沙雪は確かに郷が決めた婚約者です。……でも僕は、子供の頃に僕に親切にしてくれたあの少女に会いたくて、現世に来たんです。……同じ出版社に居ると分かって、有頂天でした……。職業婦人の未来を描こうとしていた華乃子さんの夢を邪魔してまで、傍に居て欲しかった……。もし、華乃子さんがお嫌じゃなかったら、……僕の郷に来て欲しいです……」
何時もは何処か自信なさげなのに、今日の雪月はしっかりと華乃子を見据えて、熱い眼差しで華乃子のことを欲してくる。
夢だったとか、勘違いだったとか考えていた雪月の本音に、華乃子の心臓が走り出す。
ああ、欲しかった言葉はこれだった……。
このひと言が欲しかったのだ……。
「……で、でも……、同族同士じゃないと、いけないって、……沙雪さんが……」
この前、そう言われた。華乃子では役不足だと、沙雪が言っていた。でも雪月が穏やかに微笑んで首を振る。
「僕は、十年以上前から、番うなら貴女だと決めていたのです。弱かった僕に、やさしさをくれた、貴女が良いのです」
親に忌み嫌われた理由そのことで華乃子を選んでくれるという。人間とあやかしのどっちつかずの自分でも良いと、言ってくれる。子供の頃から殻に覆われ、職業婦人として生きることで鎧を被り、沙雪に会って以来ずっと不安だった心が溶かされていく。溶けて結晶になったほころびは、ぽろりと涙になって頬に零れ落ちた。
「ああ、泣かないでください。貴女に泣かれると、どうしたら良いか分からなくなります……」
「ち……っ、違うんです……っ。は、……初めて、私は私のままで良いんだって、……思えて……」
ずっとお前は『違う』んだ、と言われて続けてきた。お前は私たちとは『違うんだ』と境界線を引かれてきた。自分のすべてを……半妖だということすら受け入れて、受け止めてくれる。そんな人が、現れるなんて思っていなかった。
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