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第15話
しおりを挟む「はっや。」
ミナトも続いてもう一本開ける。
オオダは、その様子を見て満足気にニンマリと笑う。
「ビールが飲めるようになったきっかけは先輩かもだけど…飲める量が増えたのはウチのおかげだね。
いやー、こんなに育ってお姉さんは嬉しいよ。」
「昔はやらかしたからねぇ…私。」
オオダとミナトは、高校からの付き合いでひょんな事から再び会うようになったのたが…それから盛り上がって盛り上がって。
時間にそれぞれ波はあるものの2次会、3次会、4次会と次々と店を周りまくった結果、ミナトは異性に見せられないような表情でトイレに封印されてしまい、勇者オオダに救出された。
体の中のものと一緒に心の強さも体から放出してしまった当時のミナト少女は、お嫁にいけない…と顔を真っ青にしてぼやいていたそうだ。
この負の歴史に拍車をかけたのは、ミナトのもつ強い精神力故に記憶が残ったこと。
心配で泊まったオオダに次の日にかけた言葉が…。
「殺してくれ…。
なんて、言葉を口にするのは世界一アホな時期だけかと思ってたよウチは。」
お腹を抱えてオオダは楽しそうに笑った。
笑い話になっているのは、オオダのフォローのおかげだろうミナトは頭が上がらない。
因みに彼女の右手には新しい缶が握られている。
ミナトも続くように新しく缶をあけてあけて他愛のない話を肴にお酒を飲みほしていき就寝した2人。
夜が明けて彼女達がみたものはテーブルいっぱいに広がった空き缶だった。
「昨日の話の続きではないけど…お嫁にいけるのかしら私達。」
「大丈夫、どうせ清掃員の人はウチらの性別など分かりはしないさ。
それに2度と会うことがなさそうな他人の事など知らぬ。」
どこか険しい顔で着替えを進めるオオダ。
因みに朝食は元々、朝が弱いミナトは起きれなかったせいで間の合わず彼女だけ食べれえていない。
会計を済ませた2人は職場のお土産を選ぶ。
「お土産は饅頭派?
それとも…クッキー派?」
「ウチはクッキーかな?
数もあるし賞味もながいし…なにより食べれない人が殆どいないから無難。」
二人はクッキーを買ってホテルをでた。
この後は羊蹄山を眺めながら帰る感じになる。
本当ならニセコにも寄り道したいところだが…11月のように雪が完全に積もっていなければやることが何もない。
スキーのシーズンに備えて店も休業、アクティビティも休業で地獄のように遊ぶところがない11月のニセコ。
温泉だけでも…とおもったが、温泉施設もメンテナンスばかりでやっていない。
少し早けれニセコの街並みや名所が紅葉で彩られて何をやっても楽しいだろう。
それはまた別のお話。
ミナトの思い出話を帰り道のBGMにしながら、この旅は幕を閉じた。
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