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エピローグ
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「大丈夫!?」
シオは心配そうな表情で駆け寄る。
怪我はない姿を確認するを、ホッと息を吐きだした。
今度は砦から一台のトラックが暴走気味な速度で走ってきた。
皆が思わず身構えたが、トラックの屋根の上に茶色のコートをなびかせて銃形態にしたキーウエポンを両手に構えた男がいた。
「アクト!」
そう叫んだ男は、アクトの隣に向かってトラックから飛び降りた。
男は、銀色の髪と青い瞳をしていて右手に握るキーウェポンは金で左手のキーウェポンは銀の色をしている。
男に続くように停止したトラックの運転席からは、優しそうな表情をした緑色の髪をした女が出てきた。
大きな三つ編みを肩にかけ直し、杖の形状をした大きなキーウェポンを握ってアイクに向かって歩いてくる。
「”エグザス”、”アンナ”無事だったか。
よかった。」
「話はあとだ。
できる限り捕虜はトラックで保護した、あとは撤退だけだ。」
銀髪の男のエグザス、緑髪の女のアンナを交互に見たアクトは安心した表情を見せたが…エグザス達の状態も芳しくないようで話はすぐに打ち切られる。
話なんて無事に帰れたらいくらでもできる。
アクトはエグザスの言葉に頷いた後にノラの全員に聞こえるように指揮を出す。
「撤退だ。
“アンナ”その子を連れて荷台の中の苗床を警護してくれ、シオは補佐を。
“エグザス”は荷台の上で敵を迎撃、サイは運転する俺のサポートで助手席。
ベルは、ゴーレムで敵を錯乱させた後に高台にいる”B.K”を連れて隙を見て離脱してくれ。」
アクトの指示を聞いたベルは杖形態のキーウエポンを地面に刺し赤い雷を周囲に散らした後にベルを中心に鍵穴のような魔法陣を出現させる。
魔法陣の中で赤い雷と炎がベルを中心に渦巻くように包んでいく。
“心の0段 朱雀【すざく】”
赤い雷が収まると渦の中から大きな赤い鳥が渦をかき消しながら飛び上がる。
赤い鳥の姿は誰もが知る不死鳥のような形をしていていた。
「行くぞ。」
赤い鳥”朱雀”は背に乗ったベルの指示に返事をするように咆哮を上げると、そのまま獣人に向かって突進していく。
その間、アクト達はアジトに向かうためトラックを走らせる。
気を失った女が目を覚ますと、アンナの膝の上に頭を乗せてもらっていた。
アンナも女が目を覚ました事に気がつくと、立ち上がるのを静止した後に穏やかな笑みを浮かべて話を続ける。
「お目覚めですか?
いきなりワタクシ達の力を使ったんですもの無理はありませんわ。
このまま、安静にしてください。」
あの時は必至で何が何だかわからなかったが、言われてみればそうだったな…。
そう考えながらやや混乱している女をアンナは優しく撫でる。
トラックの荷台全体に穏やかに響き渡る声でポツリと口を開く。
「もう…大丈夫ですわ。」
アンナの言葉を聞いた囚われていた人達は声を殺すように泣いた。
緊張の糸が切れ、安堵するように。
「このトラックはワタクシ達のアジトに向けて走っております。
人間は、まだ…負けていません。
課題は一杯ありますが、一緒に頑張っていきましょう。
アジトにつくまでまだ時間はかかりますので、今はゆっくりとお休みください。」
女はアンナに言われるがままに、瞼を閉じた。
ノラと名乗る組織に保護されたが今後はどうなるだろう。
まぁ…獣人に飼われるよりは、マシか。
半分諦めにも似た感情で女はアンナの膝の上で眠りに入った。
シオは心配そうな表情で駆け寄る。
怪我はない姿を確認するを、ホッと息を吐きだした。
今度は砦から一台のトラックが暴走気味な速度で走ってきた。
皆が思わず身構えたが、トラックの屋根の上に茶色のコートをなびかせて銃形態にしたキーウエポンを両手に構えた男がいた。
「アクト!」
そう叫んだ男は、アクトの隣に向かってトラックから飛び降りた。
男は、銀色の髪と青い瞳をしていて右手に握るキーウェポンは金で左手のキーウェポンは銀の色をしている。
男に続くように停止したトラックの運転席からは、優しそうな表情をした緑色の髪をした女が出てきた。
大きな三つ編みを肩にかけ直し、杖の形状をした大きなキーウェポンを握ってアイクに向かって歩いてくる。
「”エグザス”、”アンナ”無事だったか。
よかった。」
「話はあとだ。
できる限り捕虜はトラックで保護した、あとは撤退だけだ。」
銀髪の男のエグザス、緑髪の女のアンナを交互に見たアクトは安心した表情を見せたが…エグザス達の状態も芳しくないようで話はすぐに打ち切られる。
話なんて無事に帰れたらいくらでもできる。
アクトはエグザスの言葉に頷いた後にノラの全員に聞こえるように指揮を出す。
「撤退だ。
“アンナ”その子を連れて荷台の中の苗床を警護してくれ、シオは補佐を。
“エグザス”は荷台の上で敵を迎撃、サイは運転する俺のサポートで助手席。
ベルは、ゴーレムで敵を錯乱させた後に高台にいる”B.K”を連れて隙を見て離脱してくれ。」
アクトの指示を聞いたベルは杖形態のキーウエポンを地面に刺し赤い雷を周囲に散らした後にベルを中心に鍵穴のような魔法陣を出現させる。
魔法陣の中で赤い雷と炎がベルを中心に渦巻くように包んでいく。
“心の0段 朱雀【すざく】”
赤い雷が収まると渦の中から大きな赤い鳥が渦をかき消しながら飛び上がる。
赤い鳥の姿は誰もが知る不死鳥のような形をしていていた。
「行くぞ。」
赤い鳥”朱雀”は背に乗ったベルの指示に返事をするように咆哮を上げると、そのまま獣人に向かって突進していく。
その間、アクト達はアジトに向かうためトラックを走らせる。
気を失った女が目を覚ますと、アンナの膝の上に頭を乗せてもらっていた。
アンナも女が目を覚ました事に気がつくと、立ち上がるのを静止した後に穏やかな笑みを浮かべて話を続ける。
「お目覚めですか?
いきなりワタクシ達の力を使ったんですもの無理はありませんわ。
このまま、安静にしてください。」
あの時は必至で何が何だかわからなかったが、言われてみればそうだったな…。
そう考えながらやや混乱している女をアンナは優しく撫でる。
トラックの荷台全体に穏やかに響き渡る声でポツリと口を開く。
「もう…大丈夫ですわ。」
アンナの言葉を聞いた囚われていた人達は声を殺すように泣いた。
緊張の糸が切れ、安堵するように。
「このトラックはワタクシ達のアジトに向けて走っております。
人間は、まだ…負けていません。
課題は一杯ありますが、一緒に頑張っていきましょう。
アジトにつくまでまだ時間はかかりますので、今はゆっくりとお休みください。」
女はアンナに言われるがままに、瞼を閉じた。
ノラと名乗る組織に保護されたが今後はどうなるだろう。
まぁ…獣人に飼われるよりは、マシか。
半分諦めにも似た感情で女はアンナの膝の上で眠りに入った。
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