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第9話
しおりを挟む情報を集めて何かをつかめたのか、オオダは行動にでた。
「ミナト、あれをお願い。」
「ミナト、ウチはあっちをお願いされたからカワノさんを手伝ってもらっていい?」
そういう風に指示を出すオオダ。
最初は素直に従っていたミナトだったが、流石に違和感を感じた。
ミナト、ミナトと未だかつてこんなに呼ばれた事はあっただろうか?
結構長く一緒にいたのに突然、合わなくなった。
そう嘆くカワノの呟きをきいてミナトの脳内も稲妻が走る。
あのバカ…勘違いしているな。
どうやって誤解を解除したらいいべか…。
理想は、カワノか告白すればいいのだか…。
ちらりとカワノの方をみるが、とてもじゃないが言う度胸は無さそうだ。
まぁ、ほっといても害はないし別に私が根回しをしなくてもよかろう。
引っ越しの手伝いはラストスパートだ。
一気に運び込んだ段ボールを各部屋に運んで終わり。
あれは居間、これは寝室、その2つは書斎に…。
最後なだけあってニシヤマの指示にも心なしか力が入っている感じがする。
最初はミナトとカワノをくっ付ける為に…とか考えていたオオダも根が真面目なのでそんなことを忘れ黙々と働いている。
時折、カワノとぶつかったりしていたが少女漫画よろしくな展開は展開しない。
おいそこの男モジモジしない、オオダをみろ手や胸がぶつかっても動じていないぞ寧ろ何なのだあの女。
視界に入ってしまったカワノやオオダの挙動に心の中でツッコむミナト。
【帰る間際に2人にしますんで、それが私の作る最後のチャンスですから気合を入れてえください。】
後は知らんと言わんばかりに無表情でカワノにメッセージを送る。
「いや、今日は助かったよ。
若い子がいると早くて助かるね。」
後は荷ほどきだけだが、自分たちのやりやすいように配置したいからと言うことでここで解散する事になった。
ニシヤマはそういうと、お礼を言いながらお駄賃の入った封筒をミナト達に渡す。
「支払いを忘れてたから、ちょっとそこで払ってくるね。」
ミナトはそういうと、無人のATMのほうに向かって駆け足で向かう。
お膳立てはしたグットラック!
心の中で親指をあげて精一杯のエールを送るミナト。
メッセージのアカウントの交換位までいけたら御の字だろうと考えてゆっくりと家賃の振り込みをしていると途中でメッセージの着信音が響く。
【玉砕しました、お疲れ様です。】
でしょうなと思いながらも、ミナトは当たり障りのない返信をした後にオオダの元に戻る。
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