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第五話
第5話 30
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「私を止める…カ。
未熟なお前が全ての力を行使できるとは、まだ思えなイ。
大きな怪我をする前にやめておいた方がいイ。」
「…やってみなければ、分かりません!」
“グラハム”
カナは、地面を思い切り殴ると体中に火、雷、氷、風、土の力を纏う。
術式が安定した証なのか、頬には模様が浮かびあがっていた。
「…ほう、出力はまだ甘いが見事ダ。」
「人間の資料といっていましたが、貴方は何か知っているのですか?
あと妙にエグザスと自分に対して柔らかな対応するのは何故です?」
カナは、そういうとグラムの前まで瞬間移動する。
今のカナもどうやら、空間や重力をねじ曲げられるようだ。
そして思いきり大剣をグラムに向けて振り下ろした。
グラムはそれを穏やかに避けると、呆れたような表情でカナを見る。
「ワシにそれを問うのは構わないのだが…せめて、答えを聞いてから武器を振り下ろすものダ。」
グラムはそう言うと、カナのおでこにデコピンをぶつけて後ろに転がした。
「なるほど、言われてみたらそうですね。
勉強になります!」
痛むおでこをさすりながら、涙目でグラムを見た。
「ワシは、これで動けないが…他にも子供達はいる。
あの人間(モルモット)達だけで逃げ切れるのか?」
「ぇえ、大丈夫でしょう。
自分は、アイク殿達やエグザスを信じていますから。」
ニカッと歯を出して笑うカナの姿にグラムは思わず表情を柔らかくして笑ってしまった。
あんな環境や出生なのによくぞここまで、穏やかに育ってくれたと。
「どれ、ワシに情報を喋らせたかったからワシを屈服させるしかないだろうなァ。」
「望む所です!」
“トールハンマー”
カナは、バリバリと左手に雷をためるとグラムのそばまで走った後には思いっきり踏ん張り左手をグラムに向かって振り上げる。
グラムもカナに向かって右手を振り下ろす。
雷の糸が二人の周りに時折、走りながら強烈な衝撃波が辺りに広がっていった。
「私を止める…カ。
未熟なお前が全ての力を行使できるとは、まだ思えなイ。
大きな怪我をする前にやめておいた方がいイ。」
「…やってみなければ、分かりません!」
“グラハム”
カナは、地面を思い切り殴ると体中に火、雷、氷、風、土の力を纏う。
術式が安定した証なのか、頬には模様が浮かびあがっていた。
「…ほう、出力はまだ甘いが見事ダ。」
「人間の資料といっていましたが、貴方は何か知っているのですか?
あと妙にエグザスと自分に対して柔らかな対応するのは何故です?」
カナは、そういうとグラムの前まで瞬間移動する。
今のカナもどうやら、空間や重力をねじ曲げられるようだ。
そして思いきり大剣をグラムに向けて振り下ろした。
グラムはそれを穏やかに避けると、呆れたような表情でカナを見る。
「ワシにそれを問うのは構わないのだが…せめて、答えを聞いてから武器を振り下ろすものダ。」
グラムはそう言うと、カナのおでこにデコピンをぶつけて後ろに転がした。
「なるほど、言われてみたらそうですね。
勉強になります!」
痛むおでこをさすりながら、涙目でグラムを見た。
「ワシは、これで動けないが…他にも子供達はいる。
あの人間(モルモット)達だけで逃げ切れるのか?」
「ぇえ、大丈夫でしょう。
自分は、アイク殿達やエグザスを信じていますから。」
ニカッと歯を出して笑うカナの姿にグラムは思わず表情を柔らかくして笑ってしまった。
あんな環境や出生なのによくぞここまで、穏やかに育ってくれたと。
「どれ、ワシに情報を喋らせたかったからワシを屈服させるしかないだろうなァ。」
「望む所です!」
“トールハンマー”
カナは、バリバリと左手に雷をためるとグラムのそばまで走った後には思いっきり踏ん張り左手をグラムに向かって振り上げる。
グラムもカナに向かって右手を振り下ろす。
雷の糸が二人の周りに時折、走りながら強烈な衝撃波が辺りに広がっていった。
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