コバナシ

鷹美

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第二話

第二話 17

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倒れていた人影は、椿より少し年上くらいの少女だった。
気配を感じなかったのは空腹で行き倒れそうになっていたからだろうか?

そんなころを考えた蓮だが、すぐに背に背負い桜の元に連れて行く。
桜は、少女の容体をみたが特に外傷はない。

とりあえず、柔らかい食事を与える。
口の側まで食べ物を持っていくと、少女はしっかりを口に入れて飲み込む。

桜にもらった水を口にすると、正気に戻ったようで辺りをキョロキョロし始める。
状況がすぐに理解したようで皆が見える位置まで下がると立ち上がったままで深々と頭を下げた。


「ごめんね、たすかったありがとう。
オイラは、”スー”。

帰ってこない仲間をさがして旅をしているんだ。」


スーはそう簡単に自己紹介をした。


黒髪のボブヘアーで、動きやすそうな洋服。
1番目を引くには、黄色いバンダナのような布でスーは両目を隠していた。

しかし両目を隠しているには、杖も何ももっておらず何より普通の人と同じように歩いている。



「…初対面でいきなりこういうのも悪いけど…年頃の女の子の一人称がオイラなのはやめておいた方がいいんじゃない?」


開口一番でそれかよ。
優の言葉にそう言いそうになった藤麻はグッとこらえてスーを見る。

スーもヘラっと表情を崩して、右手で後頭部に触った。


「いやぁ、仲間にも同じこと言われたよ。

一応、大事な時はしっかりしてるんだよ。
今はぷらいべーとたいむって奴だから、大丈夫大丈夫。」


ヘラヘラと笑うスー。

そして、親心なのかワラワラと集まる蓮と優と桜。

桜ならともかく、無害とはいえ知らないおじさん2人に迫られたら萎縮するのでは?
いや、優様は童顔だから…。

そんな事を籐麻は遠目で見ていた。


「スーちゃんは、1人?
何処からきたの?

女の子の一人旅は危ないのよ?」


桜は、心配そうな表情でスーに言った。

するとスーは右手に力をいれて曲げてフンスと息を吐き出す。
勿論、力の入った二の腕はプニプニだ。


「大丈夫、これでもオイラはソコソコに強いから。

信じて貰えないかもだけど…オイラは、樹海出身なんだ。

エルトリアとの外交が盛んになったから、その調査をしにいって行方不明になんた仲間の捜索で…他の仲間も一緒にいたけど、途中で逸れちゃったんだよね。」



樹海。
この和国とは正反対の位置にある場所で、強い磁場が原因なのか包囲磁石も機能しない危険な場所だ。

エルトリアの技術が入った今でも入って帰ってきた人は少ない。
迷った末に餓死したか、危険な動物に遭遇してしまったかは勿論不明。

昔から、怪談話や言い伝えでは必ずこの樹海の名前が出る。




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