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第4話
第4話 14
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「ガキのくせにアイツを倒せたのは驚きだ。
さぁ、このあとはどうする?」
特に侍が要求している訳でもないが、小太刀を捨てて両手を手にあげた方がいいのだろうか。
いや、あの正確だと手放した瞬間に斬りつけてきそうだな。
そんな悩む姿を見て楽しむ侍は、どうしたと焦らせるように煽ってくる。
ニヤニヤと笑う侍の手にシュリは噛みつこうとしているようで大きく口を開けていた。
「やめておけ。」
低い声が聞こえると同時にシュリから剥がされるように侍が吹き飛ばされた。
侍は生きてはいるようで、何が起こっているかわからない状態で仰向けに倒れている。
シュリは直ぐに籐麻の側まで駆け寄った。
「大丈夫、籐麻?」
「それは、こっちの台詞だ。
怪我はない?」
2人がお互いの心配をしているうちに、状況を整理できたようで侍は立ち上がり刀を再び向ける。
籐麻はもう一度、シュリを背に移動させて侍をみた。
「状況はわかった。
シュリが世話になったようだな。」
後ろからコツコツと1人の男が歩いてきた。
ピシッとした上等なスーツと手袋をつけた長身の男で青色の瞳と黒いオールバックをしていて歳は40代後半くらいだろう。
そして、籐麻達の壁になるように移動した。
「私がくるまで良く耐えたな。
シュリを助けてくれて感謝する。」
ポンポンと籐麻の頭を男は撫でた。
淡々と声を発していたが、表情は少し柔らかい気がする。
「さっき、不意打ちをしたのはお前か。
不意打ちで優位を取ったくらいでいいかになるなよ。」
「力量の差を見誤るなよ。
不意打ちだとしても、殺そうと思えば貴様を殺せたのだぞ?
あまり大きな騒ぎにしたくない見逃してやるから去れ。」
黙れ!
そう叫んで、侍は男に向かって走ろうとしたが剣士が侍の襟を引っ張って無理やり下がらせる。
何をしやがる。
そう口にしようとしたが、侍の頬から僅かに血が流れていた。
「あのまま進んでたら仏さんになってたぜ旦那。
ここは大人しく引くぞ。」
侍が何かを言っていたが、剣士は無視して無理矢理この場を離れた。
男は追う気はないようで完全に離れたのが分かると深く息を吐き出して籐麻に体を向ける。
「籐麻…で間違いないかな?
私は、〝リア〟。
シュリの保護者の1人だ。
シュリの身を守ってくれて感謝する。」
リアは手袋を外して、籐麻に手を差し出す。
籐麻もぎこちなく手を差し出して握手を交わした。
シュリは、その姿に嬉しくなったのかムフーッと鼻息を少し荒くして握手を交わす2人の手を自分の両手で包み込んだ。
さぁ、このあとはどうする?」
特に侍が要求している訳でもないが、小太刀を捨てて両手を手にあげた方がいいのだろうか。
いや、あの正確だと手放した瞬間に斬りつけてきそうだな。
そんな悩む姿を見て楽しむ侍は、どうしたと焦らせるように煽ってくる。
ニヤニヤと笑う侍の手にシュリは噛みつこうとしているようで大きく口を開けていた。
「やめておけ。」
低い声が聞こえると同時にシュリから剥がされるように侍が吹き飛ばされた。
侍は生きてはいるようで、何が起こっているかわからない状態で仰向けに倒れている。
シュリは直ぐに籐麻の側まで駆け寄った。
「大丈夫、籐麻?」
「それは、こっちの台詞だ。
怪我はない?」
2人がお互いの心配をしているうちに、状況を整理できたようで侍は立ち上がり刀を再び向ける。
籐麻はもう一度、シュリを背に移動させて侍をみた。
「状況はわかった。
シュリが世話になったようだな。」
後ろからコツコツと1人の男が歩いてきた。
ピシッとした上等なスーツと手袋をつけた長身の男で青色の瞳と黒いオールバックをしていて歳は40代後半くらいだろう。
そして、籐麻達の壁になるように移動した。
「私がくるまで良く耐えたな。
シュリを助けてくれて感謝する。」
ポンポンと籐麻の頭を男は撫でた。
淡々と声を発していたが、表情は少し柔らかい気がする。
「さっき、不意打ちをしたのはお前か。
不意打ちで優位を取ったくらいでいいかになるなよ。」
「力量の差を見誤るなよ。
不意打ちだとしても、殺そうと思えば貴様を殺せたのだぞ?
あまり大きな騒ぎにしたくない見逃してやるから去れ。」
黙れ!
そう叫んで、侍は男に向かって走ろうとしたが剣士が侍の襟を引っ張って無理やり下がらせる。
何をしやがる。
そう口にしようとしたが、侍の頬から僅かに血が流れていた。
「あのまま進んでたら仏さんになってたぜ旦那。
ここは大人しく引くぞ。」
侍が何かを言っていたが、剣士は無視して無理矢理この場を離れた。
男は追う気はないようで完全に離れたのが分かると深く息を吐き出して籐麻に体を向ける。
「籐麻…で間違いないかな?
私は、〝リア〟。
シュリの保護者の1人だ。
シュリの身を守ってくれて感謝する。」
リアは手袋を外して、籐麻に手を差し出す。
籐麻もぎこちなく手を差し出して握手を交わした。
シュリは、その姿に嬉しくなったのかムフーッと鼻息を少し荒くして握手を交わす2人の手を自分の両手で包み込んだ。
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