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第5話
第5話 3
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マントの男達は特に言葉を発せず、再び向かってくる。
優達の戦力を見る為に距離をとったのだろう。
優と空と楓。
相手がどんなに手練れでも数で圧倒できるとおもったのようだ。
優に2人、空と楓に1人ずつ分散させるように動き始めた。
お手並み拝見。
敵の実力もそうだが、空達の実力も気にかけながら戦闘態勢に入る。
空の相手は小太刀をもったマントの人間だ。
訓練をともにしている相手と同じ武器なのは救いだ。
攻撃の対処や予想がしやすい。
ここにはいない藤麻に感謝しながら刀を抜く。
刀を抜くと居合に警戒していたのか距離をとっていたマントの人間が距離を詰めてきた。
できない事はないが、練度の低い技を使うつもりはない。
マントの人間が振り下ろした小太刀を正面から受け止めてマントの人間の様子を見る。
マントの内側も素顔を隠すように布で覆われていて、出ているのは金色に光る右目と黒い左目だけだ。
顔の骨格だけで判断するならどうやら男だろう。
小太刀以外に武器は見当たらず、四大を使うための媒介になりそうなものもない。
勝機は子供だと侮っている短い時間だけ。
受けとめきれないように思わせる為に少しずつ押されているように下がる。
マントの男も直ぐに終わらせたかったようで両手で小太刀を握り直して力を入れ始めた。
一番力を入れたタイミングで素早く攻撃をいなすように動き、その遠心力を利用して刀を振ってマントの男を縦に斬り裂く。
一発目は軽い、空はそのままの態勢で刀を切り上げてトドメをさした。
一瞬の出来事だ、仰向けに倒れたマントの男の表情は布越しでもわかるくらい驚いた顔をしている。
楓の方は鉤爪のマントの人間だ。
楓も敵の様子を見るために避けるだけの防戦一方だったが、空がマントの男を倒したことにより、鉤爪のマントの人間も様子見を止めて右手だけだった鉤爪を左手にもつけて楓に向かって行く。
余計なことを。
理不尽な思いを心の中で空にぶつけると、楓も反撃に出る。
楓もマントの人間に向かって距離を詰めるように低い姿勢で走った。
マントの人間が右手の鉤爪を振り下ろしたタイミングを狙い左手の布を鞭のようにしならせて振って思い切りはじく。
今度は驚いてくれないようで、すぐさまもう片方の手の鉤爪をはじかれた勢いを利用して振り上げる。
楓は次の予測もしていたようで、さらに加速してマントの人間の懐に入りこみ左手でマントの人間の二の腕を掴んでそれを支えにするようにグッと飛び上がり顎に膝蹴りを食らせた。
脳の衝撃で怯んだ隙をみて右手で円を描きその中心を通るように手を伸ばす。
【青龍】
突進につかう勢いや守りに使う風の力の全てをマントの人間のおでこに叩きこんで、そのままの勢いで仰向けになるように地面に叩き落とした。
優達の戦力を見る為に距離をとったのだろう。
優と空と楓。
相手がどんなに手練れでも数で圧倒できるとおもったのようだ。
優に2人、空と楓に1人ずつ分散させるように動き始めた。
お手並み拝見。
敵の実力もそうだが、空達の実力も気にかけながら戦闘態勢に入る。
空の相手は小太刀をもったマントの人間だ。
訓練をともにしている相手と同じ武器なのは救いだ。
攻撃の対処や予想がしやすい。
ここにはいない藤麻に感謝しながら刀を抜く。
刀を抜くと居合に警戒していたのか距離をとっていたマントの人間が距離を詰めてきた。
できない事はないが、練度の低い技を使うつもりはない。
マントの人間が振り下ろした小太刀を正面から受け止めてマントの人間の様子を見る。
マントの内側も素顔を隠すように布で覆われていて、出ているのは金色に光る右目と黒い左目だけだ。
顔の骨格だけで判断するならどうやら男だろう。
小太刀以外に武器は見当たらず、四大を使うための媒介になりそうなものもない。
勝機は子供だと侮っている短い時間だけ。
受けとめきれないように思わせる為に少しずつ押されているように下がる。
マントの男も直ぐに終わらせたかったようで両手で小太刀を握り直して力を入れ始めた。
一番力を入れたタイミングで素早く攻撃をいなすように動き、その遠心力を利用して刀を振ってマントの男を縦に斬り裂く。
一発目は軽い、空はそのままの態勢で刀を切り上げてトドメをさした。
一瞬の出来事だ、仰向けに倒れたマントの男の表情は布越しでもわかるくらい驚いた顔をしている。
楓の方は鉤爪のマントの人間だ。
楓も敵の様子を見るために避けるだけの防戦一方だったが、空がマントの男を倒したことにより、鉤爪のマントの人間も様子見を止めて右手だけだった鉤爪を左手にもつけて楓に向かって行く。
余計なことを。
理不尽な思いを心の中で空にぶつけると、楓も反撃に出る。
楓もマントの人間に向かって距離を詰めるように低い姿勢で走った。
マントの人間が右手の鉤爪を振り下ろしたタイミングを狙い左手の布を鞭のようにしならせて振って思い切りはじく。
今度は驚いてくれないようで、すぐさまもう片方の手の鉤爪をはじかれた勢いを利用して振り上げる。
楓は次の予測もしていたようで、さらに加速してマントの人間の懐に入りこみ左手でマントの人間の二の腕を掴んでそれを支えにするようにグッと飛び上がり顎に膝蹴りを食らせた。
脳の衝撃で怯んだ隙をみて右手で円を描きその中心を通るように手を伸ばす。
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