11 / 25
11話
しおりを挟む美味しそうにビールを飲むオオダ。
夕食までは少し時間はあるから、札幌駅で買ったプレゼントを渡すのは今が良いだろう。
ミナトとアキはそうアイコンタクトをとるとぞれぞれが、おもむろに自分の荷物をあさる。
オオダも携帯の充電器を取り出しているのだろうとあまり気にしている様子もなく、BGM代りにつけていた宿のテレビを眺めていた。
「ほれ、オオダドンかなり遅くなったけど誕プレ。」
「私からもオーちゃん誕生日おめでとう。」
ミナトとアキは絶妙に中身が予測しにくい包装の袋に入れたプレゼントをオオダに手渡す。
流石のオオダもまさかのサプライズに目を見開いて驚いた。
「びっくりした。
ありがとう、ミナトにアキ。」
少し戸惑うような雰囲気で手渡すプレゼントを受け取った後にオオダは顎に手を当てて考える素振りを見せた。
「…あれ?
ウチより2人の方が誕生日が…。」
「細けぇ事はいいんだよ。
はよ中身を見なされ。」
オオダの言葉を遮るようにミナトにそう言われると、言われるがままに先に受け取ったミナトの包装された袋を開ける。
プレゼントの包装と開けるときは皆はどうだろうか?
彼女らはそれぞれ開け方が違う。
ミナトはどうせ捨てるからとピリピリと開けてしまう派。
アキは散らかるのが嫌だからゴミが出ない程度に破く派。
じゃあ、ちょこちょこ脳筋のオオダは?
実は、彼女はにかなり綺麗に開ける派の人だ。
指や爪を駆使して、包装紙を傷つけないで上手に開ける。
昔にミナトがどうせ捨てるのに何故そこまで綺麗に開けるのかを聞いたら達成感が半端ないだそうだ。
アキもミナトが買ったプレゼントの内容を知らない。
開けるペースが遅めなオオダの動きにソワソワしながら包装された答えを予測した。
ミナトが送るものだ、相手が喜ぶものを渡す筈だ。
お酒が好きだから何か珍しいお酒でも買ったのか。
それとも、オオダはゲームも好きだから何かのグッズとか?
包装が解かれて出てきた中身は、スーパーで売っている肉が出てきた。
「んんん!?」
予想外の物に変な声を上げたオオダだったが、よく見たら肉のような絵柄のタオルだ。
このミナトの意味不明のプレゼントにガッカリしたのはオオダではなく、プレゼントを受け取らなおいアキの方だった。
「私も人の事は言えないけど、もっとあったでしょミーちゃん。」
呆れるアキがオオダに渡したプレゼントは、ゲームのテーマに沿ったレトルトの食べ物だった。
これにも困ったような表情を見せたオオダ。
箱の説明をみたらどうやらお湯などで温めるレトルトカレーのようだ。
色は赤茶色ではなく、ゲームのキャラの色に合わせてなんと黄緑らしい。
旨いかどうかはわからないが珍しい食べ物は好きだ。
「とにかくうれしいよ、ありがとう2人とも。」
オオダは二人のプレゼントと抱きしめて満面の笑みを浮かべてそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい
LinK.
恋愛
勝手に決められた婚約者との初めての顔合わせ。
相手に契約だと言われ、もう後がないサマンサは愛のない形だけの契約結婚に同意した。
何事にも従順に従って生きてきたサマンサ。
相手の求める通りに動く彼女は、都合のいいお飾りの妻だった。
契約中は立派な妻を演じましょう。必要ない時は自由に過ごしても良いですよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる