21 / 25
第21話
しおりを挟む
3人はとりあえず、一番近いということで忍者屋敷に向かった。
アーチェリーみたいなものと手裏剣投げが設置されていて、厨二心が燻ぶられそうな内装になっている。
「やるなら…手裏剣一択だよね。」
「そうね、それじゃぁ…ミーちゃんからいきましょうか。」
アキに肩を押されながらのいきなりのフリに困惑したミナトだが、彼女の前に立つようにオオダが立った。
店員にお金を渡し手裏剣を受け取る。
「まぁ、ここはウチでしょ。」
右肩をグルグルと回した後に嬉々として的に向かって手裏剣を投げる。
オオダが投げた手裏剣は中心からズレて的に刺さった。
子供もやるものだからそんなに刺さらないと思っていたミナトは少し驚いた表情になる。
「むむ、思ったより難しいな。」
ペロりと唇を舐めたオオダ。
結局は全部外れてミナトと後退するために場所を移動した。
「オオダドンにしては珍しいねぇ。」
ニヤニヤとオオダを見たミナトは、店員にお金を渡して手裏剣を受け取る。
しかし思ったより重たかったようで少しガクッと膝を曲げた。
「え、思ったより本格的ってゆーか本物の鉄?」
「なかなかの重量でしょ?
ウチもびっくりだったよ。」
豪快に笑うオオダを他所にミナトはチラリと店員を見るが店員はニコニコしていて何も言わない。
重さは、当時つかっていたであろう手裏剣と同じか近い重さを意識しているのだろう。
まぁ、この重さだ。
本物の鉄だろうが偽物だろうが当たれば怪我するから周りに気を付けなければ。
ミナトが投げた手裏剣は的から外れてポトポトと土の地面に刺さるように落ちていったが最後の一枚だけ後ろにある壁に突き刺さりドスッと重たい音が辺りに響く。
やり過ぎたか?
恐る恐るミナトは、店員をみたが日常茶飯事なようでニコニコしていた。
「惜しかったですね。
力加減はそのままで、もう少し左に向けていれば的に当たりましたよ。」
アドバイスが的確…!
役者志望は手裏剣の練習も含まれているのだろか。
因みに先ほどの手裏剣の様子でビビったのかアキは手裏剣投げはやらなかった。
次は、長屋を再現した場所で中は結構入り組んでいてまるで迷路の様だ。
長屋の中には住居の他にも衣服やなどがありこれが商店街の基盤になっているのだろうなー等とミナトが思っていると中にいる人形が妙に生々しさがありまるで日本人形のよう何となく厠とか直視できなかった。
特別怖いと言うわけではなく、その時代にいたような感覚だ。
長屋の再現をみた後は、忍者屋敷。
からくりが施されていてちょっとした脱出ゲームのようだった。
鏡を使った錯覚も使われているらしく、気分が悪くなったら係員を呼ぶようにと説明書きに記載されていた。
「2人共知ってた?
鏡の錯覚って頭が良い程起こりやすいんだって。」
「なら、私は安心だね。
ミラールームみたいじゃないといいけど。」
意地悪な笑みを浮かべるアキに、ミナトは気の抜けた感じで返答をした。
ミラールームで何度も衝突したのは良い思い出。
しかしオオダの表情は暗い。
「じゃあ、ウチは?」
オオダは言動はおバカだが、頭は良い。
アキの話が本当であれが方向感覚が狂う人種だろう。
しかし彼女は方向音痴。
更に方向感覚が狂うのか?
「行ってみて本当にダメそうなら、脱出すればいいんでね?」
「それが無難かしら…。
それにもしかしたら、これを機に方向音痴が治るかもね。」
マイナス×マイナスはプラス。
多少の可能性があるのは数学が証明している。
「よし、いっちょ…攻略してみますか。」
フンスと息を吐きだして右手に可愛らしい力こぶのような物を作るとスタスタと屋敷に前進していく。
どうして方向音痴を自覚している人は、率先して先頭に立とうとするのだろう…。
「まってオーちゃん、迷子になるわよ。」
まるで保護者のようにオオダの後をついていくアキ。
脱出ゲームのような所で迷子にならないだろうに。
ミナトは、やれやれと言った様子で2人の後をついていった。
アーチェリーみたいなものと手裏剣投げが設置されていて、厨二心が燻ぶられそうな内装になっている。
「やるなら…手裏剣一択だよね。」
「そうね、それじゃぁ…ミーちゃんからいきましょうか。」
アキに肩を押されながらのいきなりのフリに困惑したミナトだが、彼女の前に立つようにオオダが立った。
店員にお金を渡し手裏剣を受け取る。
「まぁ、ここはウチでしょ。」
右肩をグルグルと回した後に嬉々として的に向かって手裏剣を投げる。
オオダが投げた手裏剣は中心からズレて的に刺さった。
子供もやるものだからそんなに刺さらないと思っていたミナトは少し驚いた表情になる。
「むむ、思ったより難しいな。」
ペロりと唇を舐めたオオダ。
結局は全部外れてミナトと後退するために場所を移動した。
「オオダドンにしては珍しいねぇ。」
ニヤニヤとオオダを見たミナトは、店員にお金を渡して手裏剣を受け取る。
しかし思ったより重たかったようで少しガクッと膝を曲げた。
「え、思ったより本格的ってゆーか本物の鉄?」
「なかなかの重量でしょ?
ウチもびっくりだったよ。」
豪快に笑うオオダを他所にミナトはチラリと店員を見るが店員はニコニコしていて何も言わない。
重さは、当時つかっていたであろう手裏剣と同じか近い重さを意識しているのだろう。
まぁ、この重さだ。
本物の鉄だろうが偽物だろうが当たれば怪我するから周りに気を付けなければ。
ミナトが投げた手裏剣は的から外れてポトポトと土の地面に刺さるように落ちていったが最後の一枚だけ後ろにある壁に突き刺さりドスッと重たい音が辺りに響く。
やり過ぎたか?
恐る恐るミナトは、店員をみたが日常茶飯事なようでニコニコしていた。
「惜しかったですね。
力加減はそのままで、もう少し左に向けていれば的に当たりましたよ。」
アドバイスが的確…!
役者志望は手裏剣の練習も含まれているのだろか。
因みに先ほどの手裏剣の様子でビビったのかアキは手裏剣投げはやらなかった。
次は、長屋を再現した場所で中は結構入り組んでいてまるで迷路の様だ。
長屋の中には住居の他にも衣服やなどがありこれが商店街の基盤になっているのだろうなー等とミナトが思っていると中にいる人形が妙に生々しさがありまるで日本人形のよう何となく厠とか直視できなかった。
特別怖いと言うわけではなく、その時代にいたような感覚だ。
長屋の再現をみた後は、忍者屋敷。
からくりが施されていてちょっとした脱出ゲームのようだった。
鏡を使った錯覚も使われているらしく、気分が悪くなったら係員を呼ぶようにと説明書きに記載されていた。
「2人共知ってた?
鏡の錯覚って頭が良い程起こりやすいんだって。」
「なら、私は安心だね。
ミラールームみたいじゃないといいけど。」
意地悪な笑みを浮かべるアキに、ミナトは気の抜けた感じで返答をした。
ミラールームで何度も衝突したのは良い思い出。
しかしオオダの表情は暗い。
「じゃあ、ウチは?」
オオダは言動はおバカだが、頭は良い。
アキの話が本当であれが方向感覚が狂う人種だろう。
しかし彼女は方向音痴。
更に方向感覚が狂うのか?
「行ってみて本当にダメそうなら、脱出すればいいんでね?」
「それが無難かしら…。
それにもしかしたら、これを機に方向音痴が治るかもね。」
マイナス×マイナスはプラス。
多少の可能性があるのは数学が証明している。
「よし、いっちょ…攻略してみますか。」
フンスと息を吐きだして右手に可愛らしい力こぶのような物を作るとスタスタと屋敷に前進していく。
どうして方向音痴を自覚している人は、率先して先頭に立とうとするのだろう…。
「まってオーちゃん、迷子になるわよ。」
まるで保護者のようにオオダの後をついていくアキ。
脱出ゲームのような所で迷子にならないだろうに。
ミナトは、やれやれと言った様子で2人の後をついていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい
LinK.
恋愛
勝手に決められた婚約者との初めての顔合わせ。
相手に契約だと言われ、もう後がないサマンサは愛のない形だけの契約結婚に同意した。
何事にも従順に従って生きてきたサマンサ。
相手の求める通りに動く彼女は、都合のいいお飾りの妻だった。
契約中は立派な妻を演じましょう。必要ない時は自由に過ごしても良いですよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる