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小手先事務所編
俺の名前は
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この物語はフィクションです
実際の事件、団体、宗教には
関係が一切ありません。
ここは西暦3139年
世界は一つの大陸となった。
大陸はとても大きく、
"区域"という20の区域
に分けられた。
だが、区域を分けても
大陸が大きかった。
世界は区域のある"内側"
何があるかも分からない"外側"にも世界を分けた。
……舞台は内側の区域、小手先区域、
今から大きな大きな物語達が
始まっていきます。
それでは、物語の始まり始まり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の名前は
間田 空(はざまだ そら)、
元自衛隊だ。
"元"と言うのは今週クビにされた。
……へまをしちゃってね。
まあ、そんな事はどうでもいい、
問題は俺の次の職についてだ。
ぶっちゃけ三日三晩何も食ってない。
唸るお腹を抑え、橋の下で蹲る。
こんなの、この世界じゃ日常茶飯事だ。
ろくに飯も食えず死んでく奴、
いきなり自分の人生の幕を他人に下ろされる奴ら。
寿命で死んだ奴なんて、
俺の回りでは都市伝説扱いだぜ?
笑えるだろ?
俺の親なんて
俺が産まれる前に臓器抜かれて
死んじまったよ。
天涯孤独、それがお似合いな
人生なのさ。
目の前が歪んで、目蓋が重くなる。
もう、終わりか。
俺はーーーー
???「おあ!?ちょちょ!
大丈夫?!君!?」
「水、いる?!」
目の前には緑の髪の女性が居た。
空「う…ぁ」
……駄目だ、最近喋って無かったから声が……。
???「の、飲ませてもいい?」
俺は頷いた。
???「口開けて!」
浴びせる様に俺にかけてくる。
???「改めて聞くけど、大丈夫?」
空「は……ゲホッはい」
???「良かった~」
彼女は安堵した様子を見した。
???「お腹、空いてるでしょ?」
「美味しい定食屋しってるんだ」
「来ない?今なら二人で150円引きなんだけど。」
定食屋……考えるだけでお腹が空く。
空「空いてます……」
???「そう!
実は私も空いてたの、
今お昼時だしね。」
昼…そうか、もうそんな時間か。
???「歩ける?おんぶしようか?」
空「歩くくらいなら…」
これ以上この人に迷惑は
かけれないからな。
???「分かった、
じゃっ、行きましょ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
定食屋にて、
???「ここの席座ろうか。」
「大将!いつもの二つ!」
いつもの…相当ここに通ってるんだな。
大将「あいよ!」
「そちらは…彼氏さんかい?」
???「大将、ジョークがすぎますよ。」
大将「はははw」
「ごめんごめん、ライス多くしといたげるからw。」
???「じゃあ、しばらく待ってようか。」
空「あの…」
「何でそんな僕に優しくしてくれるんですか?」
???「んー、慈悲?的な?」
俺はその答えに苛立ちを感じた。
空「いいですよね、職もあって、余裕もあって。」
「助けて貰ってなんですけど、あなた路地裏産まれじゃないですよね?」
「人の気持ちも知らずに。」
「無責任に慈悲を与えられて
死んだ奴なんて路地裏で呆れる程みましたよ。」
路地裏、それはゴミの掃き溜め見たいな無法地帯だ。
いつ、誰が死んでもおかしくない。そんな場所だ。
???「……確かに君の言うことは正しいね、確かに私は
路地裏で産まれてない。
ましてや君の気持ちも分からない。」
「でもね、私は生かしたいんだ、君を。」
「余裕のある人が
余裕の無い人に慈悲を与える。
それは正しいね、でも
確かに無責任に慈悲を与えてくる人も居る。
だけど私は責任を持つよ。」
「私の過去の償いとしてね。」
空「じゃあ、責任を持って…」
「僕の働き口を下さい。」
今さっきこの人の悪口を言って
図々しいのも百も承知だ。
???「………」
空「やっぱりそうですよね。」
「俺、もう帰り…」
???「じゃあ、内で働く?」
空「…え?」
予想外の返答に混乱した。
???「でもなぁ…」
空「働かせてください!」
???「いや、いいんだよ?」
「いいんだけどさぁ…」
「うち、小手先事務所だよ?」
空「え?!」
???「え?」
なんでそっちが困惑してるんだよ…
小手先事務所って言ったら
この区域を仕切る長みたいな
存在だ。
一つの区域には、決められた
事務所がその区域を仕切るのだ。
この区域は小手先事務所が
仕切っている。
空「……働かせてください!」
しばし沈黙が続く。
???「分かった、手続きしとくよ。」
「あの人ちょろい所あるから
大丈夫っしょ。」ボソッ
なんか最後小声で言ってた気がするが……まあ、いいか。
???「あ、そうそう。」
「後輩になりそうだから一応
自己紹介をしようか。」
ああ、そういえばしてなかったか。
???「私の名前は
高倍 強(こうばい つよし)。」
「んーと…あっ、能力は
触れた人の能力を2倍にする能力だよ~。」
空「えっと、俺は間田空。」
「能力は"始点から終点を
真っ直ぐなぞると、その場所にプラスチックケース程の強度がある見えない空間を
設置する能力"です」
高倍「んー、理解が難しい能力だね。」
空「見えない空間を設置する能力って思って貰えれば。」
確かにこの能力の説明を
理解するのは難しいからな。
空「にしても、今日はツイてるな。」
高倍「なんで?」
遮る様に大将が言う。
大将「唐揚げ定食お待ち!」
高倍「…まあいいや!」
「食べちゃお食べちゃお。」
空「はい!」
一話俺の名前は(終)
実際の事件、団体、宗教には
関係が一切ありません。
ここは西暦3139年
世界は一つの大陸となった。
大陸はとても大きく、
"区域"という20の区域
に分けられた。
だが、区域を分けても
大陸が大きかった。
世界は区域のある"内側"
何があるかも分からない"外側"にも世界を分けた。
……舞台は内側の区域、小手先区域、
今から大きな大きな物語達が
始まっていきます。
それでは、物語の始まり始まり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の名前は
間田 空(はざまだ そら)、
元自衛隊だ。
"元"と言うのは今週クビにされた。
……へまをしちゃってね。
まあ、そんな事はどうでもいい、
問題は俺の次の職についてだ。
ぶっちゃけ三日三晩何も食ってない。
唸るお腹を抑え、橋の下で蹲る。
こんなの、この世界じゃ日常茶飯事だ。
ろくに飯も食えず死んでく奴、
いきなり自分の人生の幕を他人に下ろされる奴ら。
寿命で死んだ奴なんて、
俺の回りでは都市伝説扱いだぜ?
笑えるだろ?
俺の親なんて
俺が産まれる前に臓器抜かれて
死んじまったよ。
天涯孤独、それがお似合いな
人生なのさ。
目の前が歪んで、目蓋が重くなる。
もう、終わりか。
俺はーーーー
???「おあ!?ちょちょ!
大丈夫?!君!?」
「水、いる?!」
目の前には緑の髪の女性が居た。
空「う…ぁ」
……駄目だ、最近喋って無かったから声が……。
???「の、飲ませてもいい?」
俺は頷いた。
???「口開けて!」
浴びせる様に俺にかけてくる。
???「改めて聞くけど、大丈夫?」
空「は……ゲホッはい」
???「良かった~」
彼女は安堵した様子を見した。
???「お腹、空いてるでしょ?」
「美味しい定食屋しってるんだ」
「来ない?今なら二人で150円引きなんだけど。」
定食屋……考えるだけでお腹が空く。
空「空いてます……」
???「そう!
実は私も空いてたの、
今お昼時だしね。」
昼…そうか、もうそんな時間か。
???「歩ける?おんぶしようか?」
空「歩くくらいなら…」
これ以上この人に迷惑は
かけれないからな。
???「分かった、
じゃっ、行きましょ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
定食屋にて、
???「ここの席座ろうか。」
「大将!いつもの二つ!」
いつもの…相当ここに通ってるんだな。
大将「あいよ!」
「そちらは…彼氏さんかい?」
???「大将、ジョークがすぎますよ。」
大将「はははw」
「ごめんごめん、ライス多くしといたげるからw。」
???「じゃあ、しばらく待ってようか。」
空「あの…」
「何でそんな僕に優しくしてくれるんですか?」
???「んー、慈悲?的な?」
俺はその答えに苛立ちを感じた。
空「いいですよね、職もあって、余裕もあって。」
「助けて貰ってなんですけど、あなた路地裏産まれじゃないですよね?」
「人の気持ちも知らずに。」
「無責任に慈悲を与えられて
死んだ奴なんて路地裏で呆れる程みましたよ。」
路地裏、それはゴミの掃き溜め見たいな無法地帯だ。
いつ、誰が死んでもおかしくない。そんな場所だ。
???「……確かに君の言うことは正しいね、確かに私は
路地裏で産まれてない。
ましてや君の気持ちも分からない。」
「でもね、私は生かしたいんだ、君を。」
「余裕のある人が
余裕の無い人に慈悲を与える。
それは正しいね、でも
確かに無責任に慈悲を与えてくる人も居る。
だけど私は責任を持つよ。」
「私の過去の償いとしてね。」
空「じゃあ、責任を持って…」
「僕の働き口を下さい。」
今さっきこの人の悪口を言って
図々しいのも百も承知だ。
???「………」
空「やっぱりそうですよね。」
「俺、もう帰り…」
???「じゃあ、内で働く?」
空「…え?」
予想外の返答に混乱した。
???「でもなぁ…」
空「働かせてください!」
???「いや、いいんだよ?」
「いいんだけどさぁ…」
「うち、小手先事務所だよ?」
空「え?!」
???「え?」
なんでそっちが困惑してるんだよ…
小手先事務所って言ったら
この区域を仕切る長みたいな
存在だ。
一つの区域には、決められた
事務所がその区域を仕切るのだ。
この区域は小手先事務所が
仕切っている。
空「……働かせてください!」
しばし沈黙が続く。
???「分かった、手続きしとくよ。」
「あの人ちょろい所あるから
大丈夫っしょ。」ボソッ
なんか最後小声で言ってた気がするが……まあ、いいか。
???「あ、そうそう。」
「後輩になりそうだから一応
自己紹介をしようか。」
ああ、そういえばしてなかったか。
???「私の名前は
高倍 強(こうばい つよし)。」
「んーと…あっ、能力は
触れた人の能力を2倍にする能力だよ~。」
空「えっと、俺は間田空。」
「能力は"始点から終点を
真っ直ぐなぞると、その場所にプラスチックケース程の強度がある見えない空間を
設置する能力"です」
高倍「んー、理解が難しい能力だね。」
空「見えない空間を設置する能力って思って貰えれば。」
確かにこの能力の説明を
理解するのは難しいからな。
空「にしても、今日はツイてるな。」
高倍「なんで?」
遮る様に大将が言う。
大将「唐揚げ定食お待ち!」
高倍「…まあいいや!」
「食べちゃお食べちゃお。」
空「はい!」
一話俺の名前は(終)
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