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第85話 沖縄魔法研修その10
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ランチの後は、また折り鶴だった。
ひたすら浮け!と念じる。
セシーがやって来て、俺の肩に手を置く。
「正樹の力で浮かせられたら超能力者だから。鶴が自発的に下へ魔力を出して浮くんだって思うとやりやすいょ?」
はぁ、ええ匂いやー。ついつい昨日の光景を思い出してしまう。
そうやって変なことを考えるとスタッフで殴られる。
そんなこんなで更に二時間後
「ふぁ!!浮いたー!!」
マユユンかま叫ぶ。
叫んだ事によって落ちてしまった。
「ワンコ浮くのは当たり前なんだからはしゃいで集中切らさない!!」
セシーが笑いながらたしなめていた。
そうか、当たり前なのか。
動かないのは全方位からマナが出ていて、そこに固定されていると考えたら、それを下だけに出るように誘導すれば
そこまで考えたときに、折り鶴がふっと浮いた。
というか飛んだ。真上に飛んでしまい制御を忘れたら落ちた。
なるほど、何かつかめた。
下から全部出すのではなく。少しずつ下に魔力の箱を作るように誘導すれば!!
目の前でキチンと折り鶴は浮きながら止まっていた。
「ほー。正樹の方法は面白いねぇ。」
もうマナで作られた箱に乗っているので多少の集中が乱れてもこの場所から動きはしない。
よし!!
我ながら完璧だ。
ドヤ顔でマユユンを見ると折り鶴はマユユンの前をヒラヒラと飛んでいた。
負けた気がした。
「よーし!!二人とも良くできました。次は海賊狩りに行ってみようか!!」
「「はぁ?」」
なんでそうなる!!
「かるーく2隻沈めて来よう。そうすれば、二人の練習になるし、海賊も減るでしょ?」
「ちょっと待って。マユユンと少し相談させてくれ。」
「いきなり人殺しで練習なんてなぁ。」
「でも、あの国は交渉なんかしても意味ないですよぉ?」
「だからって、殺して良いのか?」
「うーん。でもぉ、セシーさんは私を守る為に手を汚してくれたんですよね?」
「ああ。でも、あの人嬉々として沈めに行ってたけどな。」
「今後も、全部セシーさんに手を汚させて、私達は安穏と暮らします?」
それは後ろ暗いよなぁ。
「でもさ、今回は俺達が自衛の力を手に入れるために来たんだろ?人殺しとは関係なくないか?」
「えーとー。マスターは、何から自分達を守ろうとしてるんですかぁ?」
なにって…なんだ?
「セシーさんに送り込まれる暗殺者とかテロリストに巻き込まれないようにするんですよね?その時に、殺せなくて殺されたら意味ないですよぉ?」
「そうだったね。忘れてた。」
「殺されない為に殺す練習が必要なら、やるべきじゃないですかぁ?もちろん、マスターが嫌だと言うならその方が私は嬉しいんですけど。」
お?マユユンも嫌なのか。それなら断ろう。
「私は行きますけどね。」
行くのかよっ!!
「私がマスターを守れば良いし。セシーさんは自分の見た目の破壊力に気付いて無いから、マスターに近付かなくて済みますし、マスターが裏切った時に、キチンと殺して私も死ななきゃならないですからね。」
これは、マユユン対策の為に参加しないと殺されるな。
「分かった、俺もいく。覚悟を決めよう。」
そして、3人で海へと向かった。
ひたすら浮け!と念じる。
セシーがやって来て、俺の肩に手を置く。
「正樹の力で浮かせられたら超能力者だから。鶴が自発的に下へ魔力を出して浮くんだって思うとやりやすいょ?」
はぁ、ええ匂いやー。ついつい昨日の光景を思い出してしまう。
そうやって変なことを考えるとスタッフで殴られる。
そんなこんなで更に二時間後
「ふぁ!!浮いたー!!」
マユユンかま叫ぶ。
叫んだ事によって落ちてしまった。
「ワンコ浮くのは当たり前なんだからはしゃいで集中切らさない!!」
セシーが笑いながらたしなめていた。
そうか、当たり前なのか。
動かないのは全方位からマナが出ていて、そこに固定されていると考えたら、それを下だけに出るように誘導すれば
そこまで考えたときに、折り鶴がふっと浮いた。
というか飛んだ。真上に飛んでしまい制御を忘れたら落ちた。
なるほど、何かつかめた。
下から全部出すのではなく。少しずつ下に魔力の箱を作るように誘導すれば!!
目の前でキチンと折り鶴は浮きながら止まっていた。
「ほー。正樹の方法は面白いねぇ。」
もうマナで作られた箱に乗っているので多少の集中が乱れてもこの場所から動きはしない。
よし!!
我ながら完璧だ。
ドヤ顔でマユユンを見ると折り鶴はマユユンの前をヒラヒラと飛んでいた。
負けた気がした。
「よーし!!二人とも良くできました。次は海賊狩りに行ってみようか!!」
「「はぁ?」」
なんでそうなる!!
「かるーく2隻沈めて来よう。そうすれば、二人の練習になるし、海賊も減るでしょ?」
「ちょっと待って。マユユンと少し相談させてくれ。」
「いきなり人殺しで練習なんてなぁ。」
「でも、あの国は交渉なんかしても意味ないですよぉ?」
「だからって、殺して良いのか?」
「うーん。でもぉ、セシーさんは私を守る為に手を汚してくれたんですよね?」
「ああ。でも、あの人嬉々として沈めに行ってたけどな。」
「今後も、全部セシーさんに手を汚させて、私達は安穏と暮らします?」
それは後ろ暗いよなぁ。
「でもさ、今回は俺達が自衛の力を手に入れるために来たんだろ?人殺しとは関係なくないか?」
「えーとー。マスターは、何から自分達を守ろうとしてるんですかぁ?」
なにって…なんだ?
「セシーさんに送り込まれる暗殺者とかテロリストに巻き込まれないようにするんですよね?その時に、殺せなくて殺されたら意味ないですよぉ?」
「そうだったね。忘れてた。」
「殺されない為に殺す練習が必要なら、やるべきじゃないですかぁ?もちろん、マスターが嫌だと言うならその方が私は嬉しいんですけど。」
お?マユユンも嫌なのか。それなら断ろう。
「私は行きますけどね。」
行くのかよっ!!
「私がマスターを守れば良いし。セシーさんは自分の見た目の破壊力に気付いて無いから、マスターに近付かなくて済みますし、マスターが裏切った時に、キチンと殺して私も死ななきゃならないですからね。」
これは、マユユン対策の為に参加しないと殺されるな。
「分かった、俺もいく。覚悟を決めよう。」
そして、3人で海へと向かった。
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