みまもる青春

3話「アットホームな部活です♡」

「いえ、そのですね……うま…そう！部員の人と馬が合わないかも知れなくて！やっぱり、仲良くできない人と高校生活の3年間共にするのは辛いかな～なんて…」

「おお！そう言う事か！」と言いながら雰囲気が戻って安心した。
「大丈夫だ！ここの部員は皆んなフレンドリーでアットホームな部活だから。」

「フレンドリー…アットホーム…」俺は、記憶の中の他の部員と言うのを思い出した。
絶対に嫌だ！あんなのと一緒なんて心が持たない！しかも、なんだよ！アットホームって！どこかのブラック企業かよ！※偏見です。

「そんなに悩む事ない！絶対！数日以内に君も逆らえ…仲良くなる！」

「今、逆らえなくなるって言おうとしませんでした？」

「そんな事ないぞ！それよりだな…部活の説明をしよう。」

「…はい」

「この部活は、他の生徒にある程度の護身術を教えたりストーカーの相談と対処を行なっている。対処は、基本的に部員がその相談をしてきた人を見守り続ける事だったりだな！うちの部員は優秀なんだぞ！なんせ、毎年のように卒業していく先輩達は優秀な刑事や探偵になっている！」

「それって…ストーカーを育てて。ストーカーを処理してるって事ですよね…」

「失礼な！私たちはあくまで正義のためにやっている！」

「ちなみに部員が皆んな全校生徒の個人情報を丸暗記してる事については…その…ヤバいと思わないんですか？」

「皆んな、部活に熱心で私は嬉しい。」とすごく良い部長のセリフを言いながら本当に嬉しそうな顔をした。その顔はめちゃくちゃ美人だった。
「ん？どうした？顔を赤らめて。」

「え！？いや、別に…」俺は、なんでこんなのに揺らいでるんだ！？