5 / 163
記念・特別章 【大英雄の過去編】
第0話の1 始まり
しおりを挟む
===ユウキ視点====================
あれ、ここはどこだ?
俺は確か、
学校が終わって、
電車に乗って、
自宅の最寄り駅に着いたから降りて、
いつも通りの帰り道を歩いて……、
駄目だ、そこからが思い出せないけど、
一つ、ハッキリしていることがある。
そうだ、俺は死んだんだ。
------------------------------------------
「対象……、呼吸安定……、魔力の流れも異常なし……。肉体も異常なし……。」
誰かが話してる……。
そういや、俺は死んでる筈だ。
という事は、ここは地獄か、天国か、あるいはラノベ展開の異世界か。
異世界がいいな……。
ん?ちょっと待てよ?さっき、誰か魔力って言わなかったか?
うん!確かに誰か言ってた!
ということは!ここは異世界か!
俺はワクワクしながら、目を開ける。
俺は沢山のフードで顔を隠しているローブを着た男達に覗き込まれていた……。
「……っ!お前らは何者だ!?「ガッシャン!」……ん?」
俺は立ち上がろうとしたが、手首と足首どころか、身体中を背中にあるテーブルのようなものに鉄製らしい鎖に繋がれていた…。
「………」
俺は異世界転生してから早々、実験体にされていたようだ。
恐らく、さっきまでこの体にいた奴が実験体にされていたのだろう…。
ラノベでは、裕福な家だとか、強い両親の子供だとかが王道だか、少なくともそれなりにはいいスタートの筈なのに、
やっぱり、現実は甘くない。
折角異世界転生をしたのに、まさかのモルモット始まりとは…。
そういや、俺を転生させた神様に会っていない…。
という事は、この転生はこいつらの仕業か、事故か。
何にせよ、最悪の始まり方なのは違いない。
「……、対象、記憶障害あり。その他は異常なし」
「おい、お前ら!ここはどこだ!?これは一体どういう状況だ!?」
俺は取り敢えず、現状を把握する為に変な奴らに聞いてみた。
すると、責任者だろうか、明らかに他の奴とは違う空気を纏った70歳くらいの白髪の生えたフード無しローブを着た爺さんが説明してくれた。
「我々は『人族強化兵器計画』の研究者です。ここはその研究所。貴方はこの崇高な計画の体現者となるのです!」
何か、よく分からないが、ロクでもなさそうな計画だという事は分かったが、その実験体とは、最悪だな~。
こちとら初めて転生したのにいきなりハードモードとはやってられないな~。
「さて、意識も取り戻した事ですし、早速、始めようか」
「はぁ?始めるって何を……?
っ!ぐあぁぁぁ!!があぁぁぁあ!!!」
突如、身体中に激痛が走る!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
どう……して………こん……な…めに。
俺に…、力が……あれば……、この………、状況を…打破で…、きる…、のに。
そう思いながらも、俺は意識を手放した。
------------------------------------------
「ぉ……ぃ………ぇ」
えっ?なんて?
「おぉ!きぃ!てぇ!」
「うわぁっ!!」
俺は咄嗟に飛び上がる。
あれ、俺は確か鎖で繋がれていた筈…。
「ここは貴方の心の中。って言えばわかりますか?」
俺は真っ白な部屋の中にいる。
そう言って俺に話しかけているのは、美しい銀髪を太ももまで伸ばし蒼眼と整った可愛らしい顔の165cmくらいのメイド服のような服を着た女の子だった…。
「可愛らしいなんて……、照れますよぉ~!」
あれ!?心が読まれている!?
「当たり前ですよぉ~!ここは貴方の心の中。心で思った事は喋っているのと同じですよ!」
「そうか、そういや、君の名前は?」
「私の名前は「守姫」」
「あれ!俺今、守姫って言った!?」
「はい!ご主人様に分かっていただいて、感激です!!」
守姫は本当に嬉しそうに笑った。
可愛い……! …っはっ!
「また……、可愛いってぇ~。えへへへへ~」
守姫はふやけているみたいだ…。
そこに、
「おい…。こいつが俺らの王なのか?」
「ええ、彼が私達の主人です」
いつの間にか守姫と俺の間に赤髪をオールバックにした赤い目の体格のいい180cmくらいの赤いロングコートの中に茶色のシャツとズボンを着た男と、短髪の黒髪に茶色の目、仕事の出来る女みたいな美人に分類される170cmくらいの黒のスーツ姿の女が立っていた…。
「男の方が攻武、女の方が技姫か?」
「おう!」
「はい、お目にかかれて光栄です」
攻武はニカッと笑い、技姫は右手を胸に当て、左手は太ももにピシッと付け、執事の様に礼をした…。
==============================
今回の特別章は謎に包まれているユウキの過去の話です。
月初更新を目標としています。
また、これは記念章でもありますので、今回はお気に入り登録者50人突破記念です!
この記念章としての更新は50人毎にしようと思います!
記念での更新は月初にカウントしませんのでそこはしっかり月初更新を守ろうと思います。
あれ、ここはどこだ?
俺は確か、
学校が終わって、
電車に乗って、
自宅の最寄り駅に着いたから降りて、
いつも通りの帰り道を歩いて……、
駄目だ、そこからが思い出せないけど、
一つ、ハッキリしていることがある。
そうだ、俺は死んだんだ。
------------------------------------------
「対象……、呼吸安定……、魔力の流れも異常なし……。肉体も異常なし……。」
誰かが話してる……。
そういや、俺は死んでる筈だ。
という事は、ここは地獄か、天国か、あるいはラノベ展開の異世界か。
異世界がいいな……。
ん?ちょっと待てよ?さっき、誰か魔力って言わなかったか?
うん!確かに誰か言ってた!
ということは!ここは異世界か!
俺はワクワクしながら、目を開ける。
俺は沢山のフードで顔を隠しているローブを着た男達に覗き込まれていた……。
「……っ!お前らは何者だ!?「ガッシャン!」……ん?」
俺は立ち上がろうとしたが、手首と足首どころか、身体中を背中にあるテーブルのようなものに鉄製らしい鎖に繋がれていた…。
「………」
俺は異世界転生してから早々、実験体にされていたようだ。
恐らく、さっきまでこの体にいた奴が実験体にされていたのだろう…。
ラノベでは、裕福な家だとか、強い両親の子供だとかが王道だか、少なくともそれなりにはいいスタートの筈なのに、
やっぱり、現実は甘くない。
折角異世界転生をしたのに、まさかのモルモット始まりとは…。
そういや、俺を転生させた神様に会っていない…。
という事は、この転生はこいつらの仕業か、事故か。
何にせよ、最悪の始まり方なのは違いない。
「……、対象、記憶障害あり。その他は異常なし」
「おい、お前ら!ここはどこだ!?これは一体どういう状況だ!?」
俺は取り敢えず、現状を把握する為に変な奴らに聞いてみた。
すると、責任者だろうか、明らかに他の奴とは違う空気を纏った70歳くらいの白髪の生えたフード無しローブを着た爺さんが説明してくれた。
「我々は『人族強化兵器計画』の研究者です。ここはその研究所。貴方はこの崇高な計画の体現者となるのです!」
何か、よく分からないが、ロクでもなさそうな計画だという事は分かったが、その実験体とは、最悪だな~。
こちとら初めて転生したのにいきなりハードモードとはやってられないな~。
「さて、意識も取り戻した事ですし、早速、始めようか」
「はぁ?始めるって何を……?
っ!ぐあぁぁぁ!!があぁぁぁあ!!!」
突如、身体中に激痛が走る!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
どう……して………こん……な…めに。
俺に…、力が……あれば……、この………、状況を…打破で…、きる…、のに。
そう思いながらも、俺は意識を手放した。
------------------------------------------
「ぉ……ぃ………ぇ」
えっ?なんて?
「おぉ!きぃ!てぇ!」
「うわぁっ!!」
俺は咄嗟に飛び上がる。
あれ、俺は確か鎖で繋がれていた筈…。
「ここは貴方の心の中。って言えばわかりますか?」
俺は真っ白な部屋の中にいる。
そう言って俺に話しかけているのは、美しい銀髪を太ももまで伸ばし蒼眼と整った可愛らしい顔の165cmくらいのメイド服のような服を着た女の子だった…。
「可愛らしいなんて……、照れますよぉ~!」
あれ!?心が読まれている!?
「当たり前ですよぉ~!ここは貴方の心の中。心で思った事は喋っているのと同じですよ!」
「そうか、そういや、君の名前は?」
「私の名前は「守姫」」
「あれ!俺今、守姫って言った!?」
「はい!ご主人様に分かっていただいて、感激です!!」
守姫は本当に嬉しそうに笑った。
可愛い……! …っはっ!
「また……、可愛いってぇ~。えへへへへ~」
守姫はふやけているみたいだ…。
そこに、
「おい…。こいつが俺らの王なのか?」
「ええ、彼が私達の主人です」
いつの間にか守姫と俺の間に赤髪をオールバックにした赤い目の体格のいい180cmくらいの赤いロングコートの中に茶色のシャツとズボンを着た男と、短髪の黒髪に茶色の目、仕事の出来る女みたいな美人に分類される170cmくらいの黒のスーツ姿の女が立っていた…。
「男の方が攻武、女の方が技姫か?」
「おう!」
「はい、お目にかかれて光栄です」
攻武はニカッと笑い、技姫は右手を胸に当て、左手は太ももにピシッと付け、執事の様に礼をした…。
==============================
今回の特別章は謎に包まれているユウキの過去の話です。
月初更新を目標としています。
また、これは記念章でもありますので、今回はお気に入り登録者50人突破記念です!
この記念章としての更新は50人毎にしようと思います!
記念での更新は月初にカウントしませんのでそこはしっかり月初更新を守ろうと思います。
1
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる