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第2章 双子の修行
第26話 エルガさん、登場
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===ユウキ視点=================
「で、あいつらの実力はどうだった?」
俺はティフィラを連れて部屋に入り、単刀直入に聞いた。
「はっきり言って、なかなか強いですよ。個々の強さも勿論ありますが、やっぱり2人のコンビネーションが抜群過ぎです!私は戦闘に関しては結構自信がありましたのに……」
「確かにそうだな。お前は1000年前に比べて対人戦闘が弱くなってるな」
「うっ」
「まぁ、ここで昔の感覚を思い出したらいいさ」
>>>リリ視点>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ティフィラさんとの手合わせから1週間後。遂にエルガさんが来る日。
この1週間は森の中で《オルライトス》20体倒したり、ティフィラさんと攻武さんとのタッグ戦をやったりとなかなかハードな1週間でした。
え?ティフィラさんと攻武さんとのタッグ戦の結果?勿論、完敗でした。
<<<リリ&ルルvsティフィラ&攻武<<<<
「今日はタッグ戦をやってもらう。この前の数の利が無いから各自、コンビネーションも意識しつつ戦えよ。ティフィラは『精霊術』禁止、攻武はこの武器を使え。勿論、リリとルルは本気でやれよ」
師匠が今回の戦いの場である家の裏の訓練所でルール説明みたいなものをやった。
「まぁ、技姫が作った武器なら安心だが」
「私の本来の戦いは『精霊術』を最大限生かした戦いなのに……」
「頑張ろうね、ルル」
「…勿論」
「それじゃあ、開始!」
師匠の掛け声と共に私はティフィラさんに、ルルは攻武さんに接近する。
「たぁっっ!!」
私はティフィラさんに剣を思いっきり振り下ろすと、ティフィラさんは、
「"転移"」
まさかの"転移"。でもどこに……って!!
「うおっ!!」
「えっ!!」
目の前に突如現れた攻武さんは驚きながらも私の剣を片手で持った剣で軽々と止めます。攻武さんの剣は何の装飾も無いけど見るだけで分かる両刃の攻武さんの身の丈程ある名刀。
ていうか、攻武さん……かなり…………力強いっ!!
「おいっ!!リリ!もっと力入れろや!!!」
攻武さんは簡単に私の剣を弾き飛ばします。
「きゃっ!」
思いの外、衝撃が強くてその場で尻餅をついてしまい、
「もう終わりかよ」
攻武さんは軽く私の首元に剣を近づける。強いっ!!流石『全能の大英雄』の『ソウルウェポン』!!
「………っ!姉さん!!」
ルルは攻武さんがいなくなったのに驚いて、さらに私に注目した事で、
「これでこちらも詰みです」
「………っ!」
後ろで"ファイアバレット"を50発ぐらい浮かせているティフィラさんに全く気づかなかったみたい。
「おっ。もう終わりか」
師匠は寝転がって日向ぼっこをしていたようで、背中に付いたであろう地面を払いながらこっちに近づき、
「これで分かったか?タッグ戦は相手を自分達のコンビネーションで自分達のペースに持ち込む事が重要になる。お前達はまず、自分達にとって戦いやすい相手に向かっていったが、それを妨害、もしくは対抗される事を考えていなかっただろう?今度からはその辺りの事も考えとけ」
師匠の的を射た言葉に返す言葉も無い…。ちょっと私達は調子に乗っていたのかな………。
「まあ、罰ゲームとして、森の魔物を何でもいいから1人15体狩ってこい」
「「………はーい」」
結局その後、私は《ミノタウルスキング》を5体、《ウルフキング》を8体、《オルライトス》を2体狩り、ルルは《キングオーガ》の"フレイム"を4体、"アクア"を5体、"ロック"を6体狩っていた……。ルルってオーガ系が好きなのかな?
>>>現在>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
現在、昼頃。お昼ご飯は早めに食べたからお腹は空いて無いけど、待っているのは暇だなー。
師匠もティフィラさんも空を見たままだんまりだし。あ~あ、早く来ないかなー。
「…!来たぞ」
最初に気づいたのはやっぱり師匠で、ティフィラさん、守姫さん、技姫さん、攻武さんと次々と気づいているけど私達は全く分からない。辺りを見回していると、空に小さな鳥みたいなのがいるのに気づき、ルルにも声をかけて"千里眼"で見てもらうと、初めは怪訝な顔をしてたけどだんだん鳥みたいなのが大きく見えてくるに連れて顔が青ざめていき、ボソリと呟いたのが、
「………フェニックス」
え?フェニックス?あの不死鳥とも言われる常に燃えてる鳥?
あれが……?………ってあれ?いなくなった…?
(ドゴォーーーン!)
「「きゃっ!」」
突如、突風と砂埃が舞い上がって思わず屈んでしまう。
「一体何が…?」
砂埃から出てる突風に耐えながら砂埃が起こったであろう場所を見てみると、そこには伝説通りの巨大な炎が燃え盛るフェニックスが師匠とティフィラさんを見ながら佇んでいた。
「よう、久しぶりだな。エルガ」
「お久しぶりですね、クソ野郎」
師匠はあのフェニックスの事をエルガって……。ティフィラさんは何か他の意味がこもっているような言い方だったけど……。
師匠達の挨拶に対し、目の前のフェニックスは突如輝き、そして現れたのは灰色と黒色が交互にある短髪に背丈は130cmで虹色に輝いている目に茶色を基調とした軽い服装の男の子が現れました。
小さい子供みたいな容姿なのに体から滲み出るオーラは師匠ともティフィラさんとも違う、荒々しい獣の様なオーラ。
やっぱり、師匠の同類なだけあって凄く強そう。
「あれ?お前の基本モデルはウルフじゃなかったっけ?」
「あの頃好きだったモデルがウルフだっただけですよ」
エルガさんは気味の悪い笑顔で師匠と話す。
「それにしても派手な登場だな。砂埃沢山でこっちとしてはいい迷惑だったんだけどなー」
師匠は気味の悪い笑顔には慣れているのか、大して私達と話す時と変わらない口調で話していた。
「それはそれは、すみませんねー」
師匠とエルガさんの会話になぜが緊張しちゃう…!
「ところで、今回私が見る子は誰ですか?」
「ああ、そいつはな……、リリ!ちょっと来い!」
師匠が私を呼んでいる……!けど、隣にいる人はちょっと怖いかも…………。
「こっ、こんにちは……。リリと申します」
でも行かない訳にはいかないから師匠の後ろに隠れる様にして挨拶する。
「これはこれは、随分と警戒されてますねー」
「あったりまえだろ、お前みたいな腹の底がよく分からない奴なんて………」
「酷い言い草ですね…。まあ、とにかくよろしくお願いしますね」
自分より小さいのに凄く怖い…!
「よ、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。ところでユウキの隣にいるティフィラは何故に私に魔法を向けているんですか?」
「え?……わっ!!」
エルガさんの指摘で初めて気づきましたが、ティフィラさんがエルガさんに"ファイアバレット"を100発程向けてニコニコしていますが、そのニコニコが逆に怖い……!
「別に他意はありませんよ?クソガキ。魔法を向けているのはただ単に事故に見せかける手はずの為に魔法を展開しているだけであって、貴方を殺害する為では……」
「うん。君が僕の事をかなり嫌っているのは理解できたよ」
エルガさんは涙を流しながら、気味の悪い笑顔が冷静を装う為の笑顔になったいたように見えた……。
===========================
エルガが何故にティフィラにあそこまで嫌われたのは【大英雄の過去編】でも書こうと思いますが、まあ、ある話を見たら何となく分かりますよね?
さて、次回はルル視点になります。
「で、あいつらの実力はどうだった?」
俺はティフィラを連れて部屋に入り、単刀直入に聞いた。
「はっきり言って、なかなか強いですよ。個々の強さも勿論ありますが、やっぱり2人のコンビネーションが抜群過ぎです!私は戦闘に関しては結構自信がありましたのに……」
「確かにそうだな。お前は1000年前に比べて対人戦闘が弱くなってるな」
「うっ」
「まぁ、ここで昔の感覚を思い出したらいいさ」
>>>リリ視点>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ティフィラさんとの手合わせから1週間後。遂にエルガさんが来る日。
この1週間は森の中で《オルライトス》20体倒したり、ティフィラさんと攻武さんとのタッグ戦をやったりとなかなかハードな1週間でした。
え?ティフィラさんと攻武さんとのタッグ戦の結果?勿論、完敗でした。
<<<リリ&ルルvsティフィラ&攻武<<<<
「今日はタッグ戦をやってもらう。この前の数の利が無いから各自、コンビネーションも意識しつつ戦えよ。ティフィラは『精霊術』禁止、攻武はこの武器を使え。勿論、リリとルルは本気でやれよ」
師匠が今回の戦いの場である家の裏の訓練所でルール説明みたいなものをやった。
「まぁ、技姫が作った武器なら安心だが」
「私の本来の戦いは『精霊術』を最大限生かした戦いなのに……」
「頑張ろうね、ルル」
「…勿論」
「それじゃあ、開始!」
師匠の掛け声と共に私はティフィラさんに、ルルは攻武さんに接近する。
「たぁっっ!!」
私はティフィラさんに剣を思いっきり振り下ろすと、ティフィラさんは、
「"転移"」
まさかの"転移"。でもどこに……って!!
「うおっ!!」
「えっ!!」
目の前に突如現れた攻武さんは驚きながらも私の剣を片手で持った剣で軽々と止めます。攻武さんの剣は何の装飾も無いけど見るだけで分かる両刃の攻武さんの身の丈程ある名刀。
ていうか、攻武さん……かなり…………力強いっ!!
「おいっ!!リリ!もっと力入れろや!!!」
攻武さんは簡単に私の剣を弾き飛ばします。
「きゃっ!」
思いの外、衝撃が強くてその場で尻餅をついてしまい、
「もう終わりかよ」
攻武さんは軽く私の首元に剣を近づける。強いっ!!流石『全能の大英雄』の『ソウルウェポン』!!
「………っ!姉さん!!」
ルルは攻武さんがいなくなったのに驚いて、さらに私に注目した事で、
「これでこちらも詰みです」
「………っ!」
後ろで"ファイアバレット"を50発ぐらい浮かせているティフィラさんに全く気づかなかったみたい。
「おっ。もう終わりか」
師匠は寝転がって日向ぼっこをしていたようで、背中に付いたであろう地面を払いながらこっちに近づき、
「これで分かったか?タッグ戦は相手を自分達のコンビネーションで自分達のペースに持ち込む事が重要になる。お前達はまず、自分達にとって戦いやすい相手に向かっていったが、それを妨害、もしくは対抗される事を考えていなかっただろう?今度からはその辺りの事も考えとけ」
師匠の的を射た言葉に返す言葉も無い…。ちょっと私達は調子に乗っていたのかな………。
「まあ、罰ゲームとして、森の魔物を何でもいいから1人15体狩ってこい」
「「………はーい」」
結局その後、私は《ミノタウルスキング》を5体、《ウルフキング》を8体、《オルライトス》を2体狩り、ルルは《キングオーガ》の"フレイム"を4体、"アクア"を5体、"ロック"を6体狩っていた……。ルルってオーガ系が好きなのかな?
>>>現在>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
現在、昼頃。お昼ご飯は早めに食べたからお腹は空いて無いけど、待っているのは暇だなー。
師匠もティフィラさんも空を見たままだんまりだし。あ~あ、早く来ないかなー。
「…!来たぞ」
最初に気づいたのはやっぱり師匠で、ティフィラさん、守姫さん、技姫さん、攻武さんと次々と気づいているけど私達は全く分からない。辺りを見回していると、空に小さな鳥みたいなのがいるのに気づき、ルルにも声をかけて"千里眼"で見てもらうと、初めは怪訝な顔をしてたけどだんだん鳥みたいなのが大きく見えてくるに連れて顔が青ざめていき、ボソリと呟いたのが、
「………フェニックス」
え?フェニックス?あの不死鳥とも言われる常に燃えてる鳥?
あれが……?………ってあれ?いなくなった…?
(ドゴォーーーン!)
「「きゃっ!」」
突如、突風と砂埃が舞い上がって思わず屈んでしまう。
「一体何が…?」
砂埃から出てる突風に耐えながら砂埃が起こったであろう場所を見てみると、そこには伝説通りの巨大な炎が燃え盛るフェニックスが師匠とティフィラさんを見ながら佇んでいた。
「よう、久しぶりだな。エルガ」
「お久しぶりですね、クソ野郎」
師匠はあのフェニックスの事をエルガって……。ティフィラさんは何か他の意味がこもっているような言い方だったけど……。
師匠達の挨拶に対し、目の前のフェニックスは突如輝き、そして現れたのは灰色と黒色が交互にある短髪に背丈は130cmで虹色に輝いている目に茶色を基調とした軽い服装の男の子が現れました。
小さい子供みたいな容姿なのに体から滲み出るオーラは師匠ともティフィラさんとも違う、荒々しい獣の様なオーラ。
やっぱり、師匠の同類なだけあって凄く強そう。
「あれ?お前の基本モデルはウルフじゃなかったっけ?」
「あの頃好きだったモデルがウルフだっただけですよ」
エルガさんは気味の悪い笑顔で師匠と話す。
「それにしても派手な登場だな。砂埃沢山でこっちとしてはいい迷惑だったんだけどなー」
師匠は気味の悪い笑顔には慣れているのか、大して私達と話す時と変わらない口調で話していた。
「それはそれは、すみませんねー」
師匠とエルガさんの会話になぜが緊張しちゃう…!
「ところで、今回私が見る子は誰ですか?」
「ああ、そいつはな……、リリ!ちょっと来い!」
師匠が私を呼んでいる……!けど、隣にいる人はちょっと怖いかも…………。
「こっ、こんにちは……。リリと申します」
でも行かない訳にはいかないから師匠の後ろに隠れる様にして挨拶する。
「これはこれは、随分と警戒されてますねー」
「あったりまえだろ、お前みたいな腹の底がよく分からない奴なんて………」
「酷い言い草ですね…。まあ、とにかくよろしくお願いしますね」
自分より小さいのに凄く怖い…!
「よ、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。ところでユウキの隣にいるティフィラは何故に私に魔法を向けているんですか?」
「え?……わっ!!」
エルガさんの指摘で初めて気づきましたが、ティフィラさんがエルガさんに"ファイアバレット"を100発程向けてニコニコしていますが、そのニコニコが逆に怖い……!
「別に他意はありませんよ?クソガキ。魔法を向けているのはただ単に事故に見せかける手はずの為に魔法を展開しているだけであって、貴方を殺害する為では……」
「うん。君が僕の事をかなり嫌っているのは理解できたよ」
エルガさんは涙を流しながら、気味の悪い笑顔が冷静を装う為の笑顔になったいたように見えた……。
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エルガが何故にティフィラにあそこまで嫌われたのは【大英雄の過去編】でも書こうと思いますが、まあ、ある話を見たら何となく分かりますよね?
さて、次回はルル視点になります。
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