どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

34 また、絡まれました。

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 今更だけど日が落ちるとこの街かなり雰囲気が怖いです。急いで酒場に行こう。まだお店がやってる時間だけど、終わるまで待たせてもらおうかな。
酒場の、ドアを開けてお店に入るとガヤガヤしてます。お客さんいっぱいです。何でこんなに混んでるんでしょうか。とか考えてたんだけど、なんか、皆さんこっちを見てないですか?え?なんか私の後ろに何がいますか?
キョロキョロと周りを見ても別に変わったことは無いんだけどなぁ…。

「なあ、何でこんなに場所に小娘が来るんだ?」

「あのガキ綺麗な銀髪じゃねぇか、闇で売ったら高くつくぜ?」

「いい暮らしができそうだな。」

はあ、だるい奴らがいますねぇ。こういう人達って決まって雑魚いんですよねぇ。

「お嬢さん、おかえりなさい。今少し忙しくてね、奥で待っててくれないかい?」

「あ、ただいまです。マスター、忙しいなら手伝いますよ。」

「いえいえ、そんな…」

「大丈夫です。何をすればいいですか?」

「…では奥の部屋にエプロンと服がありますので着替えてきて下さい。お手伝いはそれからです。」

はいと頷いてから奥にお邪魔して、部屋を探すとシンプルな紺色のエプロンと、白のロングワンピースが置いてありました。

「これかな…?」

一応部屋の鍵を閉めて着替えます。

「変なところないかな……。うん。大丈夫。」

頑張ろうっと!

「マスター、お待たせしました。」

「いえいえ、大丈夫、です、よ。」

……ん?なんか後半からカタコト言葉な気がします。

「…マスター?」

「……。」

マスター、完全に固まってます。なんでー?…そう言えばなんか周囲の目線が気持ち悪い。馬鹿共がジロジロ見てくる。一応結界張っとこう。

「マスター?…マスター?」

「あ、あぁ、すみません、お嬢さんこれをあの席に運んで頂けますか?」

「分かりました。」

マスターに言われてビールの入った4つジョッキを持ってテーブルに向かいます。

「お待たせしました。ビールです。」

「あぁ、ありがとな」

と言われて油断してました。

…………ガシャンッッ。

置いた瞬間にグラスを倒されました。そりゃ床に落ちてガラスの破片が飛び散りますよね。またこう言うのか。正直もうやめて欲しい。

「すみません。すぐに片付けて、新しいものをお持ちしますね。」

流石に今の立場的にはあっちがお客さん、私店員。謝りたくないけど謝る。マスターに迷惑はかけられない。

「すみません?そんな謝罪で許せると思ってるのか?折角の飲みが台無しになっちまったじゃねぇーか。」

ニヤニヤしながら言われても台無しになった感じしませんよ。

「本当にすみませんでした。」

謝りたくないけど謝ってそそくさと居なくなろうと思ったんだけど、それも許してはくれないようで。

「だから、そんなんじゃ許せるわけねぇだろ?ちゃんと責任とってくれよな?お前さんの身体で、なぁ?」

………どの世界にもこういう人っているんですね。結界強化しとこ。

「責任とは一体なんでしょうか?それに身体とは?何を仰られているのかさっぱり分からないのですが。」

知らばっくれます。しつこいようならまあ、仕方ないですよね。

「そんなんも分からねぇ箱入り嬢ちゃんなのか?」

いいえ、ちゃんと理解してますよ。こんなんでも一応高校生になったんですから。

「もう面倒くさいので、はっきりと言いますね。痛い目見たくないのならさっさと座って新しいビールを待つか、店から出ていくか、どちらに致しますか?」

「なっっ!生意気な口聞きやがって俺たちを誰だと思ってる!」

「さあ?あなた方とは初めてお会い致しましたので、さっぱり分かりません。で、どうします?追い出されたいんですか?」

「ちっ、舐めやがってっ!こっち来やがれ!」

と言いながら私の腕を掴もうとするチンピラさん達。そう簡単に掴めると思うなよ。

バチッッ!!!

「痛っぇっっ!…てめえ何しやがった?」

「私は何もして無いですよ。」

 本当に何もしてないですよ。貴方が勝手に触ろうとしてきただけで。私は何もしてません。ただの予防線を貼っただけですからね。軽々しく乙女の身体に触られたくないですし、そちらの自業自得ですよ。
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