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本編
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しおりを挟む「はあ、はあ…疲れた……。」
「私は目が回りました。」
「この姫神子倒れちゃったんですけど、これ、過労?顔真っ青ですよ。」
死んだかのようにパタリと倒れたと思ったら顔真っ青ってこの子どれだけ無理してきたんですか。この世界に来ていきなり国を背負うってかなりの重圧ですよね。私だったら国崩壊させてるよ。
「魔力切れと過労ですね。」
「魔力切れ…それってもしかしてこの結界のせいですかね……。」
ポヨン。
『【ステータス】鑑定スキルを取得しました。おめでとうございます。』
ありがとうございます。…?っていきなり出てきたと思ったら鑑定スキル????なんじゃそれ。
相手のステータスでも見れるのかな…。
人物 姫神子 神賀院 璃奈
レベル 900+α
魔力 000,000,000,100/990,000,000,000
※!魔力切れです!※
属性 全属性
特殊属性 癒し【特化型】
特典 ルヴィエーラの女神の加護
スキル 無し
………元の魔力がこれだけあるのに、何だこの数値!100????瀕死じゃない!
「とりあえず姫神子を連れて中に行きましょうか。」
魔力を送りながらふよふよさせれば大丈夫だよね…。
とか思いながら姫神子を魔力で包みゆっくりと浮かせる。
『カンナ様、お手伝いする?』
『カンナ様も疲れちゃうよ。』
「ケオ、エレ、大丈夫だよ。少しくらいはへーきへーき。」
『無理しないでね?』
「分かったよ。心配してくれてありがとう。」
うん!と2人は頷いてわたしを気遣ってかすぐに剣に引っ込んだ。
「神子様だ。あの方々は何者なのだ。」
「先程姫神子さまがものすごい勢いで走っていかれたのを見たぞ。」
「では客人か?」
「姫神子様は異世界から来たお人だぞ。お知り合いがいるのか?」
「それに姫神子さまはなぜ運ばれているのだ?」
「分からないがお疲れなのだろう。我々を女神様とお二人で守護しているからな。」
国に入ると私たちに注目する人達。注目されるのは分かるんだけど、なんか続々と家から出て来てますし、今なんか女神と姫神子だけでこの国守護してるだか何だか聞こえてきましたが??気のせいじゃないよね。
『リナちゃーーーーん!!!!私の可愛い姫神子ちゃーーーん!!!!』
次は誰ですか……。走り回る…じゃないな、飛んでる…?
『姫神子ちゃんっ!』
「次は女神ですか…、カンナさんと一緒にいると飽きませんね。」
「ハインツさん、それはどういう意味ですかね…。」
「いえいえ、事実を言ったまでですよ。悪気なんてないですよ。」
いや、絶対楽しんでますよね。
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