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◆はじまりの歌◆
◇スターダスト☆ナイト2◇
しおりを挟むあれからわたし達は別の出口を探したが、見つかることはなかった。
やはりここに泊まるしかなさそう。
「星野、寒くないか?」
「はい…ありがとうございます…」
先生は微笑んでわたしの隣に座った。
元はといえばわたしが先生を巻き込んだから悪いのに…どうしてそんなに優しいの。
「先生…星が綺麗だね。」
「本当だ、今日は晴れてたからな…。」
「先生と一緒に見られてよかった。」
わたしはにこりと微笑んだ。
「お前は本当に物好きだよな。」
「…そうかもね。」
わたしは星を見上げて呟いた。
昨日出会った人にここまで惚れ込むなんて、わたしは相当物好きで馬鹿なのかもしれない。
「でもね、こうやって一緒にいれるのが凄く嬉しい。」
わたしは先生の肩に寄り添って言った。
自分でもこんなに積極的になるなんて信じられないくらいだ。
「俺も、そう言ってもらえると凄い嬉しい。」
「このまま、寝ちゃだめ…?」
「…ええよ。」
わたしは目を閉じて、眠りについた。
先生の隣で寝られるなんて、幸せ。
「だから…可愛げのある奴はだめなんだよ…」
先生がそんな事を呟いたなんて知らずに、わたしはぐっすりと眠っていた。
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