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◆届けたい歌◆
◇自惚れ2◇side蒼
しおりを挟む♪こんな不安は捨てていいから
告白する勇気だけを頂戴よ
本当は怖くて仕方ないの
強がってるだけなんだ
「星野…?」
ステージで歌う星野はいつもとは違う星野だった。
真剣で切なげな表情で、何故か魅入ってしまった。
あいつ…好きな人いたのか?
ラブソングを歌うのは好きな人がいる証拠だって聞いた。
これなら来なければよかった。
心ではそう思ってる。
けど…ずっと星野の歌を聞いていたい、星野の歌ってる姿を見ていたいという自分がいた。
どうしてこんなに魅入ってしまうのか。
「少しくらい自惚れていいんじゃない?」
ふと後ろから聞こえてきた声。
振り返るとそこには妹の姿が。
「瑠奈…」
「茉莉は待ってるんだよ、お兄ちゃん。」
待ってる?そんな訳ない…。
これ以上辛い思いはしたくないのに…
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