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◆届けたい歌◆
◇冷たさの理由3◇
しおりを挟む最悪…
告白せずに振られるのって一番辛い。
今までの先生との思い出、どこに捨てればいいの?
って…そんな簡単に忘れられるわけない…
「どうしろって言うのよ…」
学校休む?それか…いっその事不登校になる?
とりあえずもう会えないよ…
顔見たら泣いちゃう…。
後夜祭どうしよう…
先生行かないなら行こうかな…
「茉莉!!探したんだよ?!後夜祭もうすぐ始まるから行こ?って…泣いてるの?」
「わたし…もうどうしたらいいのか分かんない…」
「茉莉…諦めちゃだめだよ?」
どうして…
もうこれ以上どうすればいいの…
遠まわしに振られたんだよ?
諦めるしかないよ。
「大丈夫だよ…会場行こ?」
そう言ってわたし達は後夜祭の会場へと向かった。
皆が笑いながら見てる同級生の漫才も、瑠奈の笑い話も…何を聞いても全然楽しくなかった。
半年も不登校を続けるのはすごく大変だと思うけど…先生が居なくなるまで頑張ろう。
本気だった。だからこそ本当に辛いんだよ…
先生に嫌われるのがこんなに怖い事だったなんて今まで考えもしなかった。
先生に出会うまでわたしは暇な時何を考えて過ごしていたんだろう。
先生の事を考えない日はなかった。それどころかいつも考えていた。
「茉莉ー…先生来ないね…」
「…そだね。」
逆に今は会いたくないんだけどね…
きっと瑠奈の事だから、わたしが先生の事好きだって悪気なく言っちゃったんだと思う。
例え瑠奈が言わなかったとしても結局振られてたんだと思うし…早めに振られてよかったんだ…。
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