神のいない世界にようこそ

常盤 遊

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8話 反逆の剣と銃

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「ハァ、、ハァ、、ハァ、、、」



くそ。こんなはずじゃなかったのに。




俺は、膝を地面につきながら、あいつをみる。





「ようやく限界ってとこかなぁ。長かった。ここまで、本当に。」





ゆっくりと近づいてくる。




「君はよく頑張りました。おめでとう!」





そいつは、笑った顔で灰色の槍大きく振りかぶる。




「じゃあ、、さよ~なら♡」











  

初めは,教団が罪のない人をこの遺跡に連れ込んでいるのがわかった。



そこから,相手の調査をして,増援を呼んだ。




俺たちは,増援を待つつもりだった。




でも,しばらくすると,遺跡の中から,袋が何回か運び出されているのを確認した。





そして,少し遠くの川に捨てられた袋を調べると,人の遺体が中に入っていたんだ。




俺たちは,一刻も早くこの遺跡に囚われている人達を助けることを決めた。





そして,中の戦力が薄くなるタイミングで,侵入した。





俺と、フェイが戦闘。アカリが索敵。





途中までは全く問題はなかった。




だが,囚われているはずの人が見つからなかった。




奥まで探すと,とてつもなく強い男と遭遇して,逃げながらの戦闘になった。





俺は,死ぬんじゃないかと思った瞬間に急に地面が消えて、フェイと一緒に下に落ちた。





そして今俺達は,下の部屋でこいつとの戦いになっている。




アカリは大丈夫なのか、、?




俺は心配になって上を見上げる。





いや,今は俺達もやばいか、、



フェイはもう倒れて立ち上がれなくなっている。





俺は、槍をすんでで避ける。






・・諦めるな! クリスとイルが来れば、いける。
  おそらくこの空間に人は囚われている。
  こいつさえなんとかすれば、、





「だぁ~。もう。鬱陶しいなぁ。」




イライラしながらこいつは言う。




「ねぇ,わかる?万が一俺に勝てたとしてもこの上には,あの人がいるんだ。我ら【神の雷】序列第3位ルーカス様。だからどのみち,君が生き残るなんてことはないの。」





「へぇ。そうかよ。」




俺は立ち上がって言う。




「万が一のことがあってもお前なんかに負ける俺じゃねーな。」





そういうと,こいつは,殺気を全開にした。





「そう。そんなに死にたきゃ、殺してやるよ!」





俺は振り回してくる槍を必死に避ける。





くっそ。もう体が限界だ。魔力も尽きた。





俺は壁の端に追い詰められた。





槍が勢いよく迫ってくる。





かわせる。そう思ったが、体は動かない。





ここまで、、、か。











ドォォォン!





後ろでとても大きい音がした。見ると,俺よりも少し小さい男が立っていた。




目があった途端、こっちに駆け出した。




「ソウ!」




そして,急に俺の名前を呼んだ。




俺が反応すると,男は、俺の横をすり抜けて,槍の野郎を蹴飛ばした。



「ぐっ!」




槍野郎は,後ろに2、3歩下がる。




「お前は?」




俺は鋭い目をした男におそるおそる聞く。




すると,思いがけない答えが返ってきた。





「俺はユウ。イルとクリスと一緒に、増援にきた。」




そして迷いなく槍野郎に向かって歩いて行く。





「こいつは俺がやる。ソウは救助を。」





そう言い残して、走り出した姿に,俺は一筋の希望を見た。

















俺がこいつを倒す。そして、救出。脱出。これで行く!



俺は槍を持った男に向かって行く。




「お前はなんだよ!ウザいんだよ!」




男は立ち上がって槍の先をこちらに向ける。




「俺は、【神の雷】神戦隊所属、槍のマニアルだぞ!」




槍の先に魔力が集まってる。 何かくる!





「ウザい奴は、全員!俺に殺されてきた!」




槍の先から魔力が解き放たれる。




ミサイルのような光が9つほどに分かれて向かってくる。





左から2つ、、、 前から3つ、、、 右から1つ、、、





順序よく避ける。





そして、、、、遅れて3つ!





最後の3つをかわす。




見えた!




槍野郎との距離を詰めるために足に魔力を集中させる。





!?!




「くっ。」




すんでで避ける。





「はは!よく避けたね!でも俺の天賦の才能【ギフト】、【追尾する光】は,対象に当たるまで追尾するミサイル。避けたところで、」




「無駄なのさ!」





どんなに避けても追ってくる。





ここは、、、、





手に魔力を集中させる。





パアッッッン  パアッッッン  パアッッッン





魔力で覆った手のひらでミサイルを弾く。





「な!?」




何度も弾きながら,槍野郎に向かう。





「くっ!」




槍野郎は,焦ったのか,大ぶりだ。




シュュ





槍を避ける。





ドォゴン!





魔力を込めて殴り飛ばす。





しかし,




「軽い!軽いんだよ!拳が!」





俺は、槍の持ち手の部分で壁に叩きつけられる。





「ぐっっ!」




俺は倒れ込んだ体をなんとか上げる。





「お前。武具錬成【クリエイト】できないんだろ。いくら動けても、それが俺とお前の差だ。」




槍の男は続ける。




「武具錬成【クリエイト】をすると,そこから、一定時間、魔力は爆発的に濃くなる。それがお前の攻撃は軽く。俺は重い理由だ。」




「何が言いたいのかわかるか?」





俺との距離を詰める。





「武具錬成【クリエイト】もできないような奴に!負けるはずがねぇんだよ!」




槍の先がひかり、またミサイルがくる。





避けろ!弾け! 死んでも!





俺は立ち上がって戦いを続ける。





その姿を見て、槍野郎は,言った。





「そんなにほしいかよ!神殺子が!」





神殺子? 





「そんなもん知るか!俺はただ,人を助けにきただけだ!」




俺は,ミサイルを全て弾く。




・・そろそろだろ!




俺は槍野郎を無視して,奥に走って行く。




「あぁ!まてコラ!」




槍野郎が追ってくる。





おそらく奥に人が囚われてる。





ソウが先に行ってるはずだから、俺が奥に走れば奴は俺はソウと合流しようと思ってると考える。




なぜなら、武具錬成【クリエイト】ができない俺じゃ一人では勝てないから。




そして奴が俺を追うことだけに気をとられた瞬間。,その時に叩く。



そのためには、、、




俺は、走りながらクリスとイルの言葉を思い出す。

















「武具錬成【クリエイト】って初めてできた時は、どんな感じだったの?」



俺はクリスに聞く。




「そうだなぁ。覚えてるぞ。忘れもしない。いや,逆に忘れちゃダメか。」



クリスは答える。




「あぁ。それ。私も覚えてるよ。」




イルが横から顔を出す。




「なんて言うかな、、、自分の魔力が自分の体中にゆっくりと流れる感覚を自覚するっていうか、、」




「自分の魔力が体の一部のように、自由自在に動かせるような感じだな。」





「そ,そんな感じ。」





「ユウもできると思うよ。なんたって,あのクリスに勝ちかけたんだから。」





「おい。お前それ褒めてないだろ。」





「そう聞こえたのは,クリスがネガティブだからじゃない?」





「俺はいつでもどこでもポジティブだよ!」





「まぁとにかく、ユウ。魔力の声を聞く。意識してみて。」
















魔力の声、、魔力、、、声、、、




魔力、、




「死ね!」



後ろからミサイルがまたくる。




目に魔力を集中。




ミサイルの軌道を予測。




手に魔力を集中。




的確に弾く。





足に魔力を集中。




逆に槍野郎に向かう。






腕に魔力を集中。




攻撃。



ガァァ!



防がれた。反撃がくる。




体の左側に魔力を集中。




ダメージを最小限に。






バァァァン!




また壁に叩きつけられた。




でも今度は倒れなかった。





「ちまちまと、しぶといんだよ!」




何かを言っているが聞こえない。





・・魔力、、、声、、魔力、、、、





さっきから、少し体がおかしい。




なんだか体が熱い。もうろうとする。




音も聞こえづらいし、視界がぼやける。





でも、感じる、魔力の流れを。俺の魔力の声を。






・・・今なら、、できる。





俺は両手を広げて魔力を操作する。






武具錬成【クリエイト】、、、、








「な!?なんだと!?」




クリエイトはそんなにすぐにできる技術じゃない!





でも、もし,仮に、できるようになった。





いや,そもそも本当はできるのだとしたら、、、





もしそうなら、まずい!





こいつが武具錬成【クリエイト】を終える前に、仕留める!





俺は槍を振りかぶる。





シュ!    キュルルルルルル!





突然、槍に縄のようなものが巻き付いて、動かなくなった。





「させねぇよ!」





すると,さっきの死にかけが俺を邪魔した。





くそっ!死に損ないが!





「さっさと死、、」




















一瞬時間が止まった気がした。いや,どちらかというと,時間がとてつもなく遅くなったように感じた。





そして,同時に後ろで蓄積されていた、魔力の流れが完全に一体になったのを感じた。





そっと振り返る。








すると,そこには,さっきまでの貧弱な奴はいなかった。









そう、、、、片手に銃、もう片方に剣を持った、










神の存在を脅かしうる怪物が,そこにはいた。














武具錬成【クリエイト】、、、、、 反逆の剣と銃【フェンリル】
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