ショートショート集

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迷子

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「うぇーんここどこー?」

辺りは森に囲まれ空も暗く不安が立ち込める。

「だれかー?ママーパパ―」

闇夜に叫び声だけが木霊した。

「あらぼくちゃんどうしたの?」

30代前半の女性が声に反応して現れた。

「っう、起きたらここにいて・・・・・・」

「あらそうなの。夜の森は危なしうちにいらっしゃい。」

「うん。ありがと」


 ――8年後――

「あやママ!ありがとうね!僕あの時あやママに会えてなかったらあのまま死んでたと思う。」

「どうしたのよいきなり。」

「ううん。久しぶりに思い出したんだ。本当のパパやママが寂しくてずっと泣いてた僕を見捨てないで育ててくれて大変だったと思うのに……ありがとう!」

「いいのよわたしにとってはもう息子みたいなもんなんだから。」

「うん!そういえば裏山に大きな骨が埋まってたんだけど大きな動物でも居たのかな?僕たちが食べてる鹿ともちがう感じだったんだけど……」

「……全部掘り起こしたの?」

「ううん、熊の餌だったら怖いからそのままにしてきた」

「そうね。きっとクマが食べたのを埋めたんでしょう」

「きっと新しい動物がいるんだよ!今度猟銃もっていこうよ!全部掘り起こしたらどんな動物かわかるよ!」

「だめよ!」

「え、どうしたの?」

「本当にクマが居たらどうするの?そのままにしておきなさい。」

「うんわかった。薪取りにいってくるね」

「ありがとう」

部屋には椅子に座る女が一人だけになった。

「はぁ……全くあれを見つけるとはね。頭が見られてなくてよかった。あの子の両親だと分かるものは燃やしたはずだけど一応ほかの所に埋め直さなとね。」

机の上には若い女性と幼い子供写真が伏せられたように置いてあった。
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