独身男の一人旅 青森へ行ってみた

司条西

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1日目 グランクラスで八戸駅へ

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3月某日。
急遽、2日続けての有給休暇が取れる。
そのため以前から行きたいと思っていた青森県への旅行を計画。

さっそく『えきねっと』で東北新幹線の空き状況を確認。
すると指定・グリーン共にどの時刻も満席。

(平日なのにどうした?)

調べるとJR東日本が『たびキュン&早割パス』という、平日1万円で新幹線を含めた電車が乗り放題のキャンペーンをやっていた模様。
この時期に休めるとは思ってなかったので完全ノーチェックでした。

(でも、この機会を逃せば次はいつ行けるかわからない)

もう一度空き状況を確認。
時間にも妥協して検索したところ、大宮駅9時5分発のグランクラスに空きを発見。
料金は大宮~八戸で26,490円。

(指定席より1万円、グリーン席より五千円高いのか)

さんざん家計簿とにらめっこした末に、一生に一度くらいはと思って予約。
というわけで人生初のグランクラス乗車と相成りました。




午前9時、大宮駅。
別にこれといって駅でやる事は無いのだが、テンション上がってしまって30分も前からホームで待っている。



定刻通りにやってきた『はやぶさ9号』は、赤い車両『こまち』の後ろに連結されていた。
『はやぶさ』の中では一番前の10号車に、グランクラスのロゴマークを発見。



一般車とは違うんですと言わんばかりのエントランスを通って中に入る。
そこには写真やYouTubeでしか見たことがなかった本革シートの座席が。



(うぉぉぉ! ホンモノだぁぁぁ!)

そう叫びたくなるのをぐっと我慢。
舞い上がっている男を乗せた新幹線は、9時5分に大宮駅を出発。
着席するとすぐにアテンダントさんが来て、袋に入ったウェルカムセットを渡された。



中はペットボトルの水1本と使い捨ておしぼり、食事のメニューと菓子。
菓子はグランクラスのマークが入った箱に入っていて、中身は加賀市の会社が奥能登の揚浜式の塩を利用して作った『しおちょこ』
塩がしっかり効いているのに、チョコも強く主張するという絶妙なバランスの味。
これは酒飲みに好まれそう。

乗車してから15分ほどで、今度はアテンダントさんが軽食の注文に来る。
和食を頼むとすぐに持ってきてくれた。



メニューは
・雪花菜
・海鮮ふくさ、重ね紅鮭、たらの煮つけ
・ごぼうけんちん、寄せ黒豆、まぐろしぐれ
・大和高野、印元

どれも「軽食」らしく2口くらいのサイズ。
味付けは濃い目でお酒のアテを意識して作られている感じ。
自分はホットコーヒーを頼んだのでちと残念。
しかしペーパーコースターが滑り止めになっている等の細かい心遣いはとても嬉しい。



食事を終えた9時40分頃、新幹線は那須塩原駅付近を走行。
車窓から見える日光の山々が綺麗だ。



隣に人がいても座席が広く開放感があるので、あまり気づかいせずゆったりと景色を楽しめる。
前後の人間に配慮する必要なく座席が倒せるのも素晴らしい。
コンセントもグリーン席と同様に肘掛けにあるので、とても使いやすい。
ほんと至れり尽くせり。



9時50分ごろ、福島駅付近。
今日は空気が澄んでいて景色が一段とよく見える。





10時16分、仙台駅到着。
指定席からはぞろぞろ人が降りていくが、グランクラスから降りる者はゼロ。
やはりこの席は長距離を乗る人が多い模様。

人が降り始めたのは、10時59分に到着した盛岡駅から。
ここでグランクラスの乗客はわずか4名に。
こまちとの連結も切り離され、車内は一気に寂しくなる。



長いトンネルを抜けて青森県に入ると、車窓にも雪景色が広がるようになる。
11時29分、いよいよ目的地の八戸駅へ。
贅沢で快適に過ごせた約3時間の旅でした。
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