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1日目 羽田空港
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午前7時45分、羽田空港。
この場所にはいつ来てもテンションが上がる。
搭乗予定のANA松山行きは、午前9時25分に出発の予定。
朝食は空港でと決めていたので、まずは第2ターミナルの3階テラスレストラン街へ。
目をつけていた創作茶漬けの店『こめらく 贅沢な、お茶漬け日和』を訪問する。
店内は金曜日の朝にもかかわらずほぼ満席。
レジの隣にはスーツケースがずらりと並んでいる。
店が狭く邪魔になるため、大きな荷物は入り口で預けるルールのようだ。
こういう時は、手提げかばん一つで済む男の一人旅は気楽でよい。
注文したのは『しらすたっぷり 海鮮ぶっかけごはん』
客が多いにもかかわらず料理が出て来るのは意外と早い、さすがは空港の店。
丼はやや小ぶりだが、しらす、いくら、まぐろ、サーモン、小柱がたっぷりと乗っていて具は豪華。
このまま海鮮丼として食べても美味そうだ。
「最初に半分を丼として食べ、残る半分はかつおだしを注いでお茶漬けにして食べてください」
それが店の薦める食べ方であると、店員さんに説明される。
しかし隣でお茶漬けをすする客から漂うかつおだしの誘惑に負け、3割ほど海鮮丼を食べた所でお茶漬けにチェンジ。
ご飯と海鮮に濃厚なかつおだしが合わさると、たまらない美味さだ。
スプーンを動かす手が止まらない。
付け合わせのポテトサラダときんぴらもあっという間に平らげ、腹も満足。
会計はいくら増量分も含めて税込み1990円。
空港でこのクオリティなら納得の値段だ。
腹ごしらえを済ませた後は、スマホでチェックインをして保安検査場へ。
別にやましい所は何一つないのだが、金属探知機ゲートをくぐる時はいつも緊張する。
まだ2月と寒さが堪える時期のため、厚手のコートを着ている方は脱いだり着たりが大変そうに見えた。
飛行機の出発にはまだ1時間あり、搭乗ロビーで暇を持て余す。
最初は『カフェねんりん家』に行き、好物のバームクーヘンとコーヒーをいただこうと考えた。
しかし朝食をガッツリいったせいで、どうも甘いものを食べる気にはならない。
仕方なく搭乗ゲート前のベンチに座り、買ったまま積んでいた電子書籍で時間を潰す。
読み始めたのは、小野寺拓也著、田野大輔著『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』という本。
経済政策や福祉政策など、SNSや一般書で見かけるナチスの功績とされる主張について、2人のドイツ人研究家が批判的な視点で解説していくものだ。
半分ほど読んだところで登場搭乗手続きのアナウンス。
ドベの第五グループのため最後まで待たされる。
一度くらいはプレミアムクラスで搭乗し、先に機内へ入る優越感を味わいたいものだが、せいぜい2~3時間の快適と引き換えに万の追加料金を払うのは抵抗があり、未だ実行に移したことは無い。
待たされた末にようやく機内へ。
3列シートの通路側に座り、離陸するのを待つ。
いよいよ旅行の始まりだ。
この場所にはいつ来てもテンションが上がる。
搭乗予定のANA松山行きは、午前9時25分に出発の予定。
朝食は空港でと決めていたので、まずは第2ターミナルの3階テラスレストラン街へ。
目をつけていた創作茶漬けの店『こめらく 贅沢な、お茶漬け日和』を訪問する。
店内は金曜日の朝にもかかわらずほぼ満席。
レジの隣にはスーツケースがずらりと並んでいる。
店が狭く邪魔になるため、大きな荷物は入り口で預けるルールのようだ。
こういう時は、手提げかばん一つで済む男の一人旅は気楽でよい。
注文したのは『しらすたっぷり 海鮮ぶっかけごはん』
客が多いにもかかわらず料理が出て来るのは意外と早い、さすがは空港の店。
丼はやや小ぶりだが、しらす、いくら、まぐろ、サーモン、小柱がたっぷりと乗っていて具は豪華。
このまま海鮮丼として食べても美味そうだ。
「最初に半分を丼として食べ、残る半分はかつおだしを注いでお茶漬けにして食べてください」
それが店の薦める食べ方であると、店員さんに説明される。
しかし隣でお茶漬けをすする客から漂うかつおだしの誘惑に負け、3割ほど海鮮丼を食べた所でお茶漬けにチェンジ。
ご飯と海鮮に濃厚なかつおだしが合わさると、たまらない美味さだ。
スプーンを動かす手が止まらない。
付け合わせのポテトサラダときんぴらもあっという間に平らげ、腹も満足。
会計はいくら増量分も含めて税込み1990円。
空港でこのクオリティなら納得の値段だ。
腹ごしらえを済ませた後は、スマホでチェックインをして保安検査場へ。
別にやましい所は何一つないのだが、金属探知機ゲートをくぐる時はいつも緊張する。
まだ2月と寒さが堪える時期のため、厚手のコートを着ている方は脱いだり着たりが大変そうに見えた。
飛行機の出発にはまだ1時間あり、搭乗ロビーで暇を持て余す。
最初は『カフェねんりん家』に行き、好物のバームクーヘンとコーヒーをいただこうと考えた。
しかし朝食をガッツリいったせいで、どうも甘いものを食べる気にはならない。
仕方なく搭乗ゲート前のベンチに座り、買ったまま積んでいた電子書籍で時間を潰す。
読み始めたのは、小野寺拓也著、田野大輔著『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』という本。
経済政策や福祉政策など、SNSや一般書で見かけるナチスの功績とされる主張について、2人のドイツ人研究家が批判的な視点で解説していくものだ。
半分ほど読んだところで登場搭乗手続きのアナウンス。
ドベの第五グループのため最後まで待たされる。
一度くらいはプレミアムクラスで搭乗し、先に機内へ入る優越感を味わいたいものだが、せいぜい2~3時間の快適と引き換えに万の追加料金を払うのは抵抗があり、未だ実行に移したことは無い。
待たされた末にようやく機内へ。
3列シートの通路側に座り、離陸するのを待つ。
いよいよ旅行の始まりだ。
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