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3日目 伊予鉄道高浜線と横河原線
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朝7時、松山市内大手町駅。
いかにも城下町といった駅のそばには、線路が平面で交差するダイヤモンドクロスがある。
全国で唯一、鉄道線と路面電車の軌道線が垂直交差しているスポットだ
ここから伊予鉄道に乗って高浜駅へと向かう。
車両基地のある古町駅を過ぎてから高架区間に入り、電車は松山港線に沿って港へ。
だいたい20分で終点の高浜駅に到着した。
伊予灘を正面に臨む高浜駅は、昭和の雰囲気バッチリといった趣のある駅舎だ。
駅が設置されたのは明治25年で、現在の場所に移転されたのは明治38年。
自然環境に恵まれた高浜港の将来性を見抜いて、当時の伊予鉄道の社長が三津から路線を延長したのだ。
昭和までは大変に栄えていて、駅の入り口にある売店にはその面影が残っている。
また駅の正面には、興居島(ごごしま)行のフェリーターミナルが見えた。
興居島は高浜港から2キロ離れた場所にあり、全島が松山市に属している。
起伏にとんだ地形をしていて、大規模なみかん畑や松山市を一望できる丘もあり、1周22キロと手ごろな広さのためサイクリングでは人気だ。
駅に戻ると北側のローターリーには、松山観光港への連絡バスが止まっていた。
平成10年に設立された松山観光港からは、広島、呉、小倉などへのフェリーが出ている。
広島との間を1時間で繋ぐスーパージェットもあり、これを使えば広島観光をして日帰りで松山に戻ることも可能だろう。
かつての賑わいこそ失ったとはいえ、交通の拠点としての高浜駅はまだまだ現役だ。
7時59分、折り返しの電車がやってきた。
今度は反対側の終着点である横河原駅へと向かう。
松山市駅ではビルの中を通り、住宅街の中を走って石手川へ。
いよ立花駅を過ぎてからは線形がほぼ真っすぐになり、松山市から東温市へと入る。
東温市は平成16年に重信町と川内町が合併して発足した新しい市だ。
人口は33600人、愛媛県の市ででは唯一、海に面していない。
主な産業は農業だが、松山市のベッドタウンとなっていて勤め人も多い。
また市内に愛媛大学医学部と附属病院があるため人口当たりの病床数が多く、宝島社が発行する『田舎暮らしの本2018年2月号』では、住みたい田舎ランキングで四国エリア2位に選ばれている。
横河原駅には1時間ほどで到着した。
駅舎は綺麗だが小ぢんまりとしている。
シンプルイズベストを形にするとこうなるといった感じの建物だ。
駅から北へ向かって歩き、若宮社と書かれた石碑の横を抜けて県道松山川内線へ出る。
ここにある横河原のバス停から新居浜特急線で西条市を目指す予定だ。
時間は9時ちょうど、バスの時刻まであと30分はある。
横河原駅周辺は見るものも特になく、駅前の喫茶店も定休日。
ベンチに座っているのも寒いので、仕方なくブラブラと周囲を散策した。
駅の東側にある通りを歩く。
商店街は朝から準備を始めている店もあり、活気があるように見えた。
スマホで調べると、駅前で2か月に1回「横河原で朝ごはんを」をテーマに商工会が朝市を開催しているとある。
特定の政治家を応援して補助金を受け取るだけの利権団体化している商工会が多い中、きちんと地域活動に力を入れて成果を出しているのは立派なものだ。
このような地域こそ成功して欲しいと切に思う。
いかにも城下町といった駅のそばには、線路が平面で交差するダイヤモンドクロスがある。
全国で唯一、鉄道線と路面電車の軌道線が垂直交差しているスポットだ
ここから伊予鉄道に乗って高浜駅へと向かう。
車両基地のある古町駅を過ぎてから高架区間に入り、電車は松山港線に沿って港へ。
だいたい20分で終点の高浜駅に到着した。
伊予灘を正面に臨む高浜駅は、昭和の雰囲気バッチリといった趣のある駅舎だ。
駅が設置されたのは明治25年で、現在の場所に移転されたのは明治38年。
自然環境に恵まれた高浜港の将来性を見抜いて、当時の伊予鉄道の社長が三津から路線を延長したのだ。
昭和までは大変に栄えていて、駅の入り口にある売店にはその面影が残っている。
また駅の正面には、興居島(ごごしま)行のフェリーターミナルが見えた。
興居島は高浜港から2キロ離れた場所にあり、全島が松山市に属している。
起伏にとんだ地形をしていて、大規模なみかん畑や松山市を一望できる丘もあり、1周22キロと手ごろな広さのためサイクリングでは人気だ。
駅に戻ると北側のローターリーには、松山観光港への連絡バスが止まっていた。
平成10年に設立された松山観光港からは、広島、呉、小倉などへのフェリーが出ている。
広島との間を1時間で繋ぐスーパージェットもあり、これを使えば広島観光をして日帰りで松山に戻ることも可能だろう。
かつての賑わいこそ失ったとはいえ、交通の拠点としての高浜駅はまだまだ現役だ。
7時59分、折り返しの電車がやってきた。
今度は反対側の終着点である横河原駅へと向かう。
松山市駅ではビルの中を通り、住宅街の中を走って石手川へ。
いよ立花駅を過ぎてからは線形がほぼ真っすぐになり、松山市から東温市へと入る。
東温市は平成16年に重信町と川内町が合併して発足した新しい市だ。
人口は33600人、愛媛県の市ででは唯一、海に面していない。
主な産業は農業だが、松山市のベッドタウンとなっていて勤め人も多い。
また市内に愛媛大学医学部と附属病院があるため人口当たりの病床数が多く、宝島社が発行する『田舎暮らしの本2018年2月号』では、住みたい田舎ランキングで四国エリア2位に選ばれている。
横河原駅には1時間ほどで到着した。
駅舎は綺麗だが小ぢんまりとしている。
シンプルイズベストを形にするとこうなるといった感じの建物だ。
駅から北へ向かって歩き、若宮社と書かれた石碑の横を抜けて県道松山川内線へ出る。
ここにある横河原のバス停から新居浜特急線で西条市を目指す予定だ。
時間は9時ちょうど、バスの時刻まであと30分はある。
横河原駅周辺は見るものも特になく、駅前の喫茶店も定休日。
ベンチに座っているのも寒いので、仕方なくブラブラと周囲を散策した。
駅の東側にある通りを歩く。
商店街は朝から準備を始めている店もあり、活気があるように見えた。
スマホで調べると、駅前で2か月に1回「横河原で朝ごはんを」をテーマに商工会が朝市を開催しているとある。
特定の政治家を応援して補助金を受け取るだけの利権団体化している商工会が多い中、きちんと地域活動に力を入れて成果を出しているのは立派なものだ。
このような地域こそ成功して欲しいと切に思う。
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