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不死の軍団と破滅の王
不死者転生37 罠
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魔人種ハルファスへと進化したエリーの見ている世界は通常のそれとは異なる。
斥候として先行している獣方使い魔たちによりもたらされる詳細な地表情報、複数の黒鳥によりもたらされる上空から視覚映像には蛇タイプとのキメラ黒鳥が混ざる事で死角を補っている。更に配下の使い魔の全ての位置が把握できる。近代的な軍隊に劣らぬ情報量を自然と処理している。
だがらこそ、魔都の異常性にいち早く気づくことができたのだ。
先行した偵察部隊の気配が魔都手前の一定エリアに入ると蒸発するように消失しリンクが完全に切れてしまった。上空からの映像には異変はなく、消えたはずの使い魔が確認できる。
ランク消失の原因はわからなかったが、いくつかの配下を広範囲から侵入させた結果、魔都周辺の一定エリアに何らかの作用を及ぼす結界があると想定できる。この結界は上空にも存在し、少なくとも地下10mまで広がっている。
不死者からの指令は魔都及び周辺の調査だが、、使い魔を利用してこれ以上侵入する事はできない。上空から見える範囲では魔都を調査した、、とはとても言えなかった。
この障壁のような結界は200年前の人の手によるものか、はたまた別の存在によるものか、、瘴気濃度も以上でいつどこで何が発生してもおかしくないと思える程だ。街の人間に中和剤を飲ませて探索させたとしても数分と保たないだろう。
魔都手前で進むこともできず、調査の手段も思いつかない。無為に時間が過ぎるだけだ。
「んー、、、ダメだ。せめて、どんな結界なのかだけでもわかればなぁ。」
しばらく悩んだ後、エリーはスケルトンナイト20体と共に結界の境界線まで偵察に出ることにした。茂みに身を隠し視認するが特に変わった様子はない。
(少しでも情報を持ち帰らなきゃ、、)
結界を踏み越えた瞬間、エリー自身も何らかの作用で不死者とのリンクが切れるかもしれない。それは魂の繋がりだとエリーは思っていた。アリアやメアとも繋がる代え難いものだ。
(一度、ご主人様に報告した方がいい、、かな?)
不死者へリンクを繋ごうとした瞬間、視界が一瞬ブラックアウトし、次の瞬間空間が歪み、、、
(あれは??繭?)
一瞬、常闇の繭に似た何かが現れ何もなかったはずの空間に数十体の魔獣が現れる!更に見たこともない巨大な体躯の巨人、、いや魔人が数体。
(まずい!!)
数十体の魔獣、魔神がエリーたちへ向け一斉に動き出す。今から本体を動かしても間に合わない。エリーはスケルトンナイトを殿に足止めを指示すると一目散に本体へ向け走り出す。
20体のスケルトンナイトはエリーを守るべく果敢に挑むが、、エリーが振り返ると境界付近の空間がボヤけ次々に新たな魔獣が生み出され一面が埋め尽くされていた。
(ダメだ、、、とても逃げられない!ご主人様に知らせないと!!)
次の瞬間、シュッと風切り音と共にエリーの視界が揺れ、、頭部を失った身体が数歩かけた後、崩れるように倒れる。
「ご主人様、、お姉ちゃん、、ごめん、、、」
スケルトンナイトは既に破壊されている。エリーの意識は押し寄せる足音にかき消されるようにして消えた。
斥候として先行している獣方使い魔たちによりもたらされる詳細な地表情報、複数の黒鳥によりもたらされる上空から視覚映像には蛇タイプとのキメラ黒鳥が混ざる事で死角を補っている。更に配下の使い魔の全ての位置が把握できる。近代的な軍隊に劣らぬ情報量を自然と処理している。
だがらこそ、魔都の異常性にいち早く気づくことができたのだ。
先行した偵察部隊の気配が魔都手前の一定エリアに入ると蒸発するように消失しリンクが完全に切れてしまった。上空からの映像には異変はなく、消えたはずの使い魔が確認できる。
ランク消失の原因はわからなかったが、いくつかの配下を広範囲から侵入させた結果、魔都周辺の一定エリアに何らかの作用を及ぼす結界があると想定できる。この結界は上空にも存在し、少なくとも地下10mまで広がっている。
不死者からの指令は魔都及び周辺の調査だが、、使い魔を利用してこれ以上侵入する事はできない。上空から見える範囲では魔都を調査した、、とはとても言えなかった。
この障壁のような結界は200年前の人の手によるものか、はたまた別の存在によるものか、、瘴気濃度も以上でいつどこで何が発生してもおかしくないと思える程だ。街の人間に中和剤を飲ませて探索させたとしても数分と保たないだろう。
魔都手前で進むこともできず、調査の手段も思いつかない。無為に時間が過ぎるだけだ。
「んー、、、ダメだ。せめて、どんな結界なのかだけでもわかればなぁ。」
しばらく悩んだ後、エリーはスケルトンナイト20体と共に結界の境界線まで偵察に出ることにした。茂みに身を隠し視認するが特に変わった様子はない。
(少しでも情報を持ち帰らなきゃ、、)
結界を踏み越えた瞬間、エリー自身も何らかの作用で不死者とのリンクが切れるかもしれない。それは魂の繋がりだとエリーは思っていた。アリアやメアとも繋がる代え難いものだ。
(一度、ご主人様に報告した方がいい、、かな?)
不死者へリンクを繋ごうとした瞬間、視界が一瞬ブラックアウトし、次の瞬間空間が歪み、、、
(あれは??繭?)
一瞬、常闇の繭に似た何かが現れ何もなかったはずの空間に数十体の魔獣が現れる!更に見たこともない巨大な体躯の巨人、、いや魔人が数体。
(まずい!!)
数十体の魔獣、魔神がエリーたちへ向け一斉に動き出す。今から本体を動かしても間に合わない。エリーはスケルトンナイトを殿に足止めを指示すると一目散に本体へ向け走り出す。
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(ダメだ、、、とても逃げられない!ご主人様に知らせないと!!)
次の瞬間、シュッと風切り音と共にエリーの視界が揺れ、、頭部を失った身体が数歩かけた後、崩れるように倒れる。
「ご主人様、、お姉ちゃん、、ごめん、、、」
スケルトンナイトは既に破壊されている。エリーの意識は押し寄せる足音にかき消されるようにして消えた。
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