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第2章 サムライの星 [戦星]
第6話 如月家VS何でも屋
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【登場人物】
▼何でも屋(IMIC)
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
[バリス・スピア]
元軍医で、毒の能力を持つ医者。
薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。
▼水王家
[水王 千里華]
深い青色のショートカットの少女。元名家の水王家の忍び。
戦星の荒野で襲われているところをプラズマ達に助けられた。
水王家軍団長のルルカは実の姉。
[水王 涙流華]
深い青色のポニーテールをした水王家軍団長を務める女サムライ。
非常に戦闘力が高く、冷静沈着。チリカの姉。
[水王 木勝]
水王家十代目当主で、ルルカ、チリカの父親。
▼その他
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
「侵入者よ、我こそは如月家副軍団長、如月鉄正。生きて帰れると思うな。」
緑色の羽織をはおり、髷を結った強面の男が自身の名を名乗る。
そしてその後ろには大勢のサムライが控えていた。
「この数はちょっときついぞ。」
「バリス!俺が止めるからお前は鍵を探せ!」
プラズマがそう言いながら電撃を纏い鉄正に飛びついた。
鉄正に馬乗りになり、拳に電撃を纏って打撃を加えながら、あたりに放電する。
「貴様……電撃使いか……!」
プラズマの放電で周りの侍達は次々と倒れていく。
「あまり調子に乗るでない!」
鉄正がそう発すると、辺りの地面から草が生え始め、プラズマの手足を縛る。
「草?焼き尽くしてやる!」
プラズマは電撃で草を焼き尽くそうとするが、それを凌駕する勢いで草が覆い茂り、プラズマの四肢を離さなかった。
「口ほどにもない。助っ人からしても水王家の弱体化が推し量れるわ。これなら殿も、軍団長も手を下す必要もあるまい。」
プラズマは鉄正を睨みつけ、ある事実を問いただした。
「てめぇら……なんで水王家裏切りやがった……!」
“裏切り”。
その言葉を受けた鉄正は、プラズマでも感じ取れるような鋭い殺気を放った。
「裏切りだと?物をよく考えてから言葉を紡げ、餓鬼が。」
「我々は家族を守らねばならない。」
「水王家のお偉い方は保守的過ぎる。革新的な技術を取り入れようともせずに、元名家の古臭い考えにしがみついている。」
彼の言う通り、水王家は元五大名家の一つで、約三百年近くの間、名家として君臨していた。
すでに没落してはいるものの、長い間名家であった水王家の家風として、保守的で排他的であることは否めなかった。
しかし、そんな中、長い水王家の歴史を見ても比較的革新派と言える当主も存在していた。
それは、現在の十代目当主木勝の父となる、九代目当主水王行不地だった。
彼は異端後継者で、若くして亡くなった奇才の姉、衛菜の後を継いで当主となった異例。
そして九代目当主でありながら、政府軍大元帥にも就任するなど、水王歴代当主の中でも上位と言える存在であったのだ。
「水王家の家老は正統だ、異端だのと……異端後継者を見下すように……!」
水王家のポテンシャルは高かったのは間違いなく、そこに現代技術や煉術を取り入れたりすれば更なる強名家として名を馳せていただろう。
「もう数世代に渡って煉術を教えていない。おそらく今水王家で煉術が使える者はいない。」
とは言うものの、元々煉術を生み出したのは水王家の者だった。
それこそ銀河では、煉術の開祖として誰もが知っている程に名を轟かせていた。
しかし………その開祖も異端後継者だった。
そのため、家老たちの圧力により水王家は煉術を捨てたのだ。
水王家を強くしているのは当主ではなく、家老であると、彼らは自負していた。
「水王家を強くしたのは、紛れもなく行不地様だった!!衛菜様でもなく、頭の固い家老でもない!!」
「だが、行不地様の反乱事件が起こってから水王家は、これ見よがしに行不地様が進んでいた方向と逆方向を歩むようになった。」
「家老達は、衛菜様が逝去されてから繰り上がりで当主となった行不地様が面白くなかったのだ!」
「殿は……!!行不地様は……!我々のようなならず者を受け入れ、仁を説き、愛を説き……家族を与えてくれた……!そんな殿が反乱事件など起こすはずがない!!」
「我々は………その敬愛すべき行不地様が残した言葉に従って水王家を離反したまでだ。」
「けど、そのイカズチって人の息子がキショウさんだろ!?助けてやんねぇのかよ!!」
「確かに木勝殿には申し訳ないと感じている部分もある……」
「だが、あのままの水王家に居ては、我が如月家まで沈んでしまう。」
その言葉はプラズマにはどうしても“仲間を見捨てる”と聞こえてしまう。
「だからって、他の家だっているのにお前らだけ……」
「お前に何が分かる!!!」
「皆が行かぬからといって、家族を危険に晒してまで、水王家に残れと!?」
「水王家はずっと狙われている。“月の国”という領地に。」
「“月の国”?」
聞き慣れない名だった。
「そうだ。だから我々は生き残るために、“月の国”と組んだ。」
「てんめぇ……一緒になって水王家を潰そうってのか……!」
「水王家には一度滅んでもらう。そしてその上で、如月家の傘下に入ってもらう。」
その時だった。
プラズマ達の会話にバリスの声が割って入った。
「プラズマ!鍵は見つけた!もう少しだけ抑えてくれ!」
そう言い残してバリスは急いで千里華の牢屋に向かう。
「抑えるって言っても……俺煉術出せねえし……」
「煉術使えるレベルにすんのもマジで考えなきゃな……」
プラズマは草に縛られた状態でも鉄正を止める方法を思いつき、ある賭けに出た。
「バリスーーー、毒の壁を張れーー!」
牢屋に向かって走るバリスはプラズマ達の方を振り向くと、言われたとおり通路を塞ぐ程の毒壁を生成する。
しかし、毒壁を前にしても鉄正は至って冷静だった。
「残念だったな、草に毒を吸わせさらにそれを草で覆えば無効化できる。そんなのは時間稼ぎにもならん。」
毒の壁に向けて草の波をうねらせる。
「それはどうかな。」
鉄正が振り返ると、プラズマを縛っていた草が焼き切れていた。
「お前は2つのものを同時に捕えることはできないみてえだな。それで今は3対1。時間稼ぎにもならねえぞ。」
「く……」
鉄正が刀をプラズマに向け草を纏い突進していくが、プラズマの電撃とバリスの毒に挟まれる。
鉄正は力尽きその場に倒れ込んだ。
「補佐なんとか討ち取ったり!」
To be continued.....
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~EXTRA STORY~
「殿、あやつら水王家の者でしょうか?」
「おそらくそうだろう。」
「水王家も遂に外部の者に任務を任せるようになったのか。」
「しかも当主の娘の命がかかってるというこんな事態に。」
「水王家の娘が敵に捕らえられたとあっては、家老達にとっては万死に値する恥だろうからな。」
「自分達は関係ないと言わんばかりに……せこい奴らだ。」
「政府軍の軍医などと見えすいた嘘を。」
「殿の仰る通り。今頃臨時救護詰所で全てを白状していることでしょう。」
「ただ……」
「一応今のうちに本救護詰所の備品整理をしておくのと……」
「薬品の管理簿も適当でいいから書いておけ。」
「は、はっ……!」
「去年は明け方に検査が来たからな……」
「頼むから水王家の者であってくれ……!」
To be continued to Next EXTRA STORY.....?
【登場人物】
▼何でも屋(IMIC)
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
[バリス・スピア]
元軍医で、毒の能力を持つ医者。
薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。
▼水王家
[水王 千里華]
深い青色のショートカットの少女。元名家の水王家の忍び。
戦星の荒野で襲われているところをプラズマ達に助けられた。
水王家軍団長のルルカは実の姉。
[水王 涙流華]
深い青色のポニーテールをした水王家軍団長を務める女サムライ。
非常に戦闘力が高く、冷静沈着。チリカの姉。
[水王 木勝]
水王家十代目当主で、ルルカ、チリカの父親。
▼その他
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
「侵入者よ、我こそは如月家副軍団長、如月鉄正。生きて帰れると思うな。」
緑色の羽織をはおり、髷を結った強面の男が自身の名を名乗る。
そしてその後ろには大勢のサムライが控えていた。
「この数はちょっときついぞ。」
「バリス!俺が止めるからお前は鍵を探せ!」
プラズマがそう言いながら電撃を纏い鉄正に飛びついた。
鉄正に馬乗りになり、拳に電撃を纏って打撃を加えながら、あたりに放電する。
「貴様……電撃使いか……!」
プラズマの放電で周りの侍達は次々と倒れていく。
「あまり調子に乗るでない!」
鉄正がそう発すると、辺りの地面から草が生え始め、プラズマの手足を縛る。
「草?焼き尽くしてやる!」
プラズマは電撃で草を焼き尽くそうとするが、それを凌駕する勢いで草が覆い茂り、プラズマの四肢を離さなかった。
「口ほどにもない。助っ人からしても水王家の弱体化が推し量れるわ。これなら殿も、軍団長も手を下す必要もあるまい。」
プラズマは鉄正を睨みつけ、ある事実を問いただした。
「てめぇら……なんで水王家裏切りやがった……!」
“裏切り”。
その言葉を受けた鉄正は、プラズマでも感じ取れるような鋭い殺気を放った。
「裏切りだと?物をよく考えてから言葉を紡げ、餓鬼が。」
「我々は家族を守らねばならない。」
「水王家のお偉い方は保守的過ぎる。革新的な技術を取り入れようともせずに、元名家の古臭い考えにしがみついている。」
彼の言う通り、水王家は元五大名家の一つで、約三百年近くの間、名家として君臨していた。
すでに没落してはいるものの、長い間名家であった水王家の家風として、保守的で排他的であることは否めなかった。
しかし、そんな中、長い水王家の歴史を見ても比較的革新派と言える当主も存在していた。
それは、現在の十代目当主木勝の父となる、九代目当主水王行不地だった。
彼は異端後継者で、若くして亡くなった奇才の姉、衛菜の後を継いで当主となった異例。
そして九代目当主でありながら、政府軍大元帥にも就任するなど、水王歴代当主の中でも上位と言える存在であったのだ。
「水王家の家老は正統だ、異端だのと……異端後継者を見下すように……!」
水王家のポテンシャルは高かったのは間違いなく、そこに現代技術や煉術を取り入れたりすれば更なる強名家として名を馳せていただろう。
「もう数世代に渡って煉術を教えていない。おそらく今水王家で煉術が使える者はいない。」
とは言うものの、元々煉術を生み出したのは水王家の者だった。
それこそ銀河では、煉術の開祖として誰もが知っている程に名を轟かせていた。
しかし………その開祖も異端後継者だった。
そのため、家老たちの圧力により水王家は煉術を捨てたのだ。
水王家を強くしているのは当主ではなく、家老であると、彼らは自負していた。
「水王家を強くしたのは、紛れもなく行不地様だった!!衛菜様でもなく、頭の固い家老でもない!!」
「だが、行不地様の反乱事件が起こってから水王家は、これ見よがしに行不地様が進んでいた方向と逆方向を歩むようになった。」
「家老達は、衛菜様が逝去されてから繰り上がりで当主となった行不地様が面白くなかったのだ!」
「殿は……!!行不地様は……!我々のようなならず者を受け入れ、仁を説き、愛を説き……家族を与えてくれた……!そんな殿が反乱事件など起こすはずがない!!」
「我々は………その敬愛すべき行不地様が残した言葉に従って水王家を離反したまでだ。」
「けど、そのイカズチって人の息子がキショウさんだろ!?助けてやんねぇのかよ!!」
「確かに木勝殿には申し訳ないと感じている部分もある……」
「だが、あのままの水王家に居ては、我が如月家まで沈んでしまう。」
その言葉はプラズマにはどうしても“仲間を見捨てる”と聞こえてしまう。
「だからって、他の家だっているのにお前らだけ……」
「お前に何が分かる!!!」
「皆が行かぬからといって、家族を危険に晒してまで、水王家に残れと!?」
「水王家はずっと狙われている。“月の国”という領地に。」
「“月の国”?」
聞き慣れない名だった。
「そうだ。だから我々は生き残るために、“月の国”と組んだ。」
「てんめぇ……一緒になって水王家を潰そうってのか……!」
「水王家には一度滅んでもらう。そしてその上で、如月家の傘下に入ってもらう。」
その時だった。
プラズマ達の会話にバリスの声が割って入った。
「プラズマ!鍵は見つけた!もう少しだけ抑えてくれ!」
そう言い残してバリスは急いで千里華の牢屋に向かう。
「抑えるって言っても……俺煉術出せねえし……」
「煉術使えるレベルにすんのもマジで考えなきゃな……」
プラズマは草に縛られた状態でも鉄正を止める方法を思いつき、ある賭けに出た。
「バリスーーー、毒の壁を張れーー!」
牢屋に向かって走るバリスはプラズマ達の方を振り向くと、言われたとおり通路を塞ぐ程の毒壁を生成する。
しかし、毒壁を前にしても鉄正は至って冷静だった。
「残念だったな、草に毒を吸わせさらにそれを草で覆えば無効化できる。そんなのは時間稼ぎにもならん。」
毒の壁に向けて草の波をうねらせる。
「それはどうかな。」
鉄正が振り返ると、プラズマを縛っていた草が焼き切れていた。
「お前は2つのものを同時に捕えることはできないみてえだな。それで今は3対1。時間稼ぎにもならねえぞ。」
「く……」
鉄正が刀をプラズマに向け草を纏い突進していくが、プラズマの電撃とバリスの毒に挟まれる。
鉄正は力尽きその場に倒れ込んだ。
「補佐なんとか討ち取ったり!」
To be continued.....
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~EXTRA STORY~
「殿、あやつら水王家の者でしょうか?」
「おそらくそうだろう。」
「水王家も遂に外部の者に任務を任せるようになったのか。」
「しかも当主の娘の命がかかってるというこんな事態に。」
「水王家の娘が敵に捕らえられたとあっては、家老達にとっては万死に値する恥だろうからな。」
「自分達は関係ないと言わんばかりに……せこい奴らだ。」
「政府軍の軍医などと見えすいた嘘を。」
「殿の仰る通り。今頃臨時救護詰所で全てを白状していることでしょう。」
「ただ……」
「一応今のうちに本救護詰所の備品整理をしておくのと……」
「薬品の管理簿も適当でいいから書いておけ。」
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