文字サイズ
小
中
大
特大
97 / 133
第15章 アルバイト編
第97話 初恋の人と俺の子供の名前
「五十鈴君? ねぇ、五十鈴君大丈夫?」
「えっ? ああ、大丈夫……とは言えないなぁ……」
俺達三人は事務所裏にあるベンチに腰かけている。
俺の両隣りには稲田と岸本が腰をかけていたが、あまりにも俺が落ち込んだ顔をしているので稲田が心配しながら声をかけてきた。
そして岸本も続いて話しかけてくる。
「そりゃあ、可愛い妹ちゃんの初恋の相手が高山君だと知って兄としてはショックなのは分かるけどさぁ……別にそこまで落ち込まなくてもいいんじゃないの?」
岸本の言う通りでは有るが、さすがに俺の親友の高山のことが好きっていうのは複雑な気持ちになってしまう。
それに高山は『前の世界』でどちらに問題があったのかは知らないが離婚をしている。そんな男に可愛い妹が……
ってか、たかが中学生の初恋なんだから、気にするほどのことではないというのもよく分かっているし、この先、好きな人なんてコロコロ変わっていくもんだということも理解はしている。
だがしかし、この俺自身が『この世界』で『幼稚園児』からの初恋を成就しようと奮闘しているのに、奏は大丈夫、直ぐに高山のことなんて好きじゃなくなるって思えるか?
俺が諦めるわけが無いのに奏は諦めたり忘れたりするだろうだなんて到底思えない。
それよりも思わず高山が将来、俺にとって義理の弟になる想像をしてしまう程だ……
そういえばまだ今年になってからアイツに『結婚したら絶対に奥さんを大切にして決して離婚しないように』ってことを言ってなかったな……そろそろ言っておこうか……
それも今までよりも真剣な顔でな……
「ねえねぇ五十鈴君? 少し奏ちゃんのことは忘れて違うお話しようよ?」
稲田が微笑みながらそう言ってきたので俺もそれもそうだなと思い頷いた。
「もしかしていなっち、五十鈴君に『あの事』を言うつもり?」
岸本が何か意味深な言い方を稲田にしている。
「勿論よ。きしもだって五十鈴君に報告したかったんじゃないの? それにお別れの挨拶もするんでしょ?」
「えっ、お別れだって!?」
岸本は下を向いたまま小さく頷いた。
「お別れってどういうことだよ、岸本? 引っ越しでもするのか?」
「ま、まぁ、そんな感じかな……」
岸本が話辛そうなので稲田が代わりに説明をしだした。
稲田の説明によると、中三の秋の『演劇コンクール』で最優秀賞を受賞した岸本は俺に『将来、石田の代わりに女優になる気はないか?』と言われてから本気で考え、将来女優になる為にとある劇団に入団したそうだ。
そして今年の春にその劇団の公演があり、その公演を観に来ていた芸能関係者からスカウトされたそうだ。
ただ、その芸能事務所は東京にあり、そこに所属している岸本と同年代の子達は同じ東京にある『堀田学園高校』の『芸能科』に通うことになっているそうだ。
岸本はかなり悩んだ末、『女優』になる為の早道になると思い、両親を説得して東京に行く決意をした。
幸い岸本の父親は単身赴任で東京勤務だったということもあり。この際、家族全員で東京に引っ越す事になったらしい。
「岸本凄いな……もう数年したらドラマや映画に出演しているかもしれないな? その日が来るのを楽しみにしてるよ。俺も応援するから頑張ってくれよな」
「うん、有難う……私頑張る……浩美の分まで頑張るわ」
「でも岸本が人気女優になったら雲の上の人になってしまって相手してもられなくなっちゃうかもな? 今のうちにサインもらっておこうかな? ハハハ……」
「バッ、バカな事を言わないでよ、五十鈴君!? 私はいつまで経っても私だし、みんなとはずっと友達でいたいんだから……それと……」
「それと?」
「それと私に女優を勧めてくれたのは五十鈴君なんだし責任があるんだからね。最後まで私を見守る義務があるんだから!!」
岸本が顔を真っ赤にしながらそう言ってきた。
俺は少し困惑したが笑顔でこう答えた。
「分かった分かった。俺は最後まで『女優・岸本順子』としての姿を見守ってるから……それに仕事で疲れた時はいつでもこっちに帰っておいでよ。その時はまたみんなで集まって遊びにでも行こう!!」
「有難う……でも一つだけ訂正させてくれないかな?」
「訂正? 何を訂正するんだ?」
「えっとね……私の名前なんだけど、もし女優デビューできた時には名前を変えようと思っているの……」
「あっ!! そう言えばきしも、前にそんなこと言ってたわね?」
稲田が思い出したといった顔で目を大きく見開きながら言っている。
「じゃぁ、どんな名前でデビューするんだ?」
「『岸本ひろみ』よ。私は浩美と一緒に女優になるって決めたんだから、せめて名前の一部だけでも浩美の名前を入れたいの……」
俺は『岸本ひろみ』という名前を聞き、少しグッときてしまった。
涙が出そうになってしまったが、何とかこらえて岸本にこう言った。
「絶対に石田は喜ぶと思うし、きっといつも傍にいて岸本のことを助けてくれるよ……」
「そうだといいなぁ……浩美に会いたいなぁ……グスンッ……」
岸本は俺とは違い溢れてくる涙をこらえることはできず、頬の上を流れ落ちていくのであった。
俺はそんな岸本に少しでも笑顔になってもらおうと咄嗟にこう言ってみた。
「お、俺もさ……将来結婚して子供が出来て、その子供が女の子だったら名前を『ひろみ』にしたいんだけど……それっておかしいかな?」
「 「ぜっ、全然、おかしくないよ!!」 」
「へっ!?」
左右から俺に詰め寄り、顔を近づけてきた稲田と岸本が同時に大きな声でそう返事をしてきたので俺は驚いてしまったと同時に美少女達の顔が近過ぎて恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってしまった。
そして数分後……
「あっ? そろそろ俺、お昼ご飯食べないと休憩時間無くなっちゃうよ。しかし奏達、遅いよなぁ……『急流すべり』結構お客さんが多いのかもしれないな?」
それとも奏が高山と仲良く話をして時間がかかっているとか……?
グフッ!!
イヤイヤイヤッ!! 今はそんな事を考えるのは止めておこう……
「川ちゃんも久しぶりに五十鈴君とお話したいって言ってたのになぁ……でもきしもと違って私達は当分の間は地元にいるんだから、またいつでも会えるよね?」
「そうだな。いつでも会えるさ……」
俺は稲田達とわかれて事務所に入って行った。
事務所には同じ休憩時間の佐々木が先に昼食を終わらせ、俺に何か言いたげな様子だったが何も言わずに事務所から出て行った。
佐々木達に稲田達を紹介した方が良かったかな?
それに『五十鈴ひろみ』かぁ……
『つねちゃん』は賛成してくれるだろうか……?
俺はそんな先走った事を考えながら母さんが作ってくれた弁当に箸をつけるのだった。
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
奏のことが心配でたまらない隆
そして岸本の話にも衝撃をうける。
そして『ひろみ』という名前についてもそれぞれ色々な思いが......
佐々木も隆に何か言いたげの様子
果たして今後の展開はどうなっていくのか?
どうぞ次回もお楽しみに!
「えっ? ああ、大丈夫……とは言えないなぁ……」
俺達三人は事務所裏にあるベンチに腰かけている。
俺の両隣りには稲田と岸本が腰をかけていたが、あまりにも俺が落ち込んだ顔をしているので稲田が心配しながら声をかけてきた。
そして岸本も続いて話しかけてくる。
「そりゃあ、可愛い妹ちゃんの初恋の相手が高山君だと知って兄としてはショックなのは分かるけどさぁ……別にそこまで落ち込まなくてもいいんじゃないの?」
岸本の言う通りでは有るが、さすがに俺の親友の高山のことが好きっていうのは複雑な気持ちになってしまう。
それに高山は『前の世界』でどちらに問題があったのかは知らないが離婚をしている。そんな男に可愛い妹が……
ってか、たかが中学生の初恋なんだから、気にするほどのことではないというのもよく分かっているし、この先、好きな人なんてコロコロ変わっていくもんだということも理解はしている。
だがしかし、この俺自身が『この世界』で『幼稚園児』からの初恋を成就しようと奮闘しているのに、奏は大丈夫、直ぐに高山のことなんて好きじゃなくなるって思えるか?
俺が諦めるわけが無いのに奏は諦めたり忘れたりするだろうだなんて到底思えない。
それよりも思わず高山が将来、俺にとって義理の弟になる想像をしてしまう程だ……
そういえばまだ今年になってからアイツに『結婚したら絶対に奥さんを大切にして決して離婚しないように』ってことを言ってなかったな……そろそろ言っておこうか……
それも今までよりも真剣な顔でな……
「ねえねぇ五十鈴君? 少し奏ちゃんのことは忘れて違うお話しようよ?」
稲田が微笑みながらそう言ってきたので俺もそれもそうだなと思い頷いた。
「もしかしていなっち、五十鈴君に『あの事』を言うつもり?」
岸本が何か意味深な言い方を稲田にしている。
「勿論よ。きしもだって五十鈴君に報告したかったんじゃないの? それにお別れの挨拶もするんでしょ?」
「えっ、お別れだって!?」
岸本は下を向いたまま小さく頷いた。
「お別れってどういうことだよ、岸本? 引っ越しでもするのか?」
「ま、まぁ、そんな感じかな……」
岸本が話辛そうなので稲田が代わりに説明をしだした。
稲田の説明によると、中三の秋の『演劇コンクール』で最優秀賞を受賞した岸本は俺に『将来、石田の代わりに女優になる気はないか?』と言われてから本気で考え、将来女優になる為にとある劇団に入団したそうだ。
そして今年の春にその劇団の公演があり、その公演を観に来ていた芸能関係者からスカウトされたそうだ。
ただ、その芸能事務所は東京にあり、そこに所属している岸本と同年代の子達は同じ東京にある『堀田学園高校』の『芸能科』に通うことになっているそうだ。
岸本はかなり悩んだ末、『女優』になる為の早道になると思い、両親を説得して東京に行く決意をした。
幸い岸本の父親は単身赴任で東京勤務だったということもあり。この際、家族全員で東京に引っ越す事になったらしい。
「岸本凄いな……もう数年したらドラマや映画に出演しているかもしれないな? その日が来るのを楽しみにしてるよ。俺も応援するから頑張ってくれよな」
「うん、有難う……私頑張る……浩美の分まで頑張るわ」
「でも岸本が人気女優になったら雲の上の人になってしまって相手してもられなくなっちゃうかもな? 今のうちにサインもらっておこうかな? ハハハ……」
「バッ、バカな事を言わないでよ、五十鈴君!? 私はいつまで経っても私だし、みんなとはずっと友達でいたいんだから……それと……」
「それと?」
「それと私に女優を勧めてくれたのは五十鈴君なんだし責任があるんだからね。最後まで私を見守る義務があるんだから!!」
岸本が顔を真っ赤にしながらそう言ってきた。
俺は少し困惑したが笑顔でこう答えた。
「分かった分かった。俺は最後まで『女優・岸本順子』としての姿を見守ってるから……それに仕事で疲れた時はいつでもこっちに帰っておいでよ。その時はまたみんなで集まって遊びにでも行こう!!」
「有難う……でも一つだけ訂正させてくれないかな?」
「訂正? 何を訂正するんだ?」
「えっとね……私の名前なんだけど、もし女優デビューできた時には名前を変えようと思っているの……」
「あっ!! そう言えばきしも、前にそんなこと言ってたわね?」
稲田が思い出したといった顔で目を大きく見開きながら言っている。
「じゃぁ、どんな名前でデビューするんだ?」
「『岸本ひろみ』よ。私は浩美と一緒に女優になるって決めたんだから、せめて名前の一部だけでも浩美の名前を入れたいの……」
俺は『岸本ひろみ』という名前を聞き、少しグッときてしまった。
涙が出そうになってしまったが、何とかこらえて岸本にこう言った。
「絶対に石田は喜ぶと思うし、きっといつも傍にいて岸本のことを助けてくれるよ……」
「そうだといいなぁ……浩美に会いたいなぁ……グスンッ……」
岸本は俺とは違い溢れてくる涙をこらえることはできず、頬の上を流れ落ちていくのであった。
俺はそんな岸本に少しでも笑顔になってもらおうと咄嗟にこう言ってみた。
「お、俺もさ……将来結婚して子供が出来て、その子供が女の子だったら名前を『ひろみ』にしたいんだけど……それっておかしいかな?」
「 「ぜっ、全然、おかしくないよ!!」 」
「へっ!?」
左右から俺に詰め寄り、顔を近づけてきた稲田と岸本が同時に大きな声でそう返事をしてきたので俺は驚いてしまったと同時に美少女達の顔が近過ぎて恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってしまった。
そして数分後……
「あっ? そろそろ俺、お昼ご飯食べないと休憩時間無くなっちゃうよ。しかし奏達、遅いよなぁ……『急流すべり』結構お客さんが多いのかもしれないな?」
それとも奏が高山と仲良く話をして時間がかかっているとか……?
グフッ!!
イヤイヤイヤッ!! 今はそんな事を考えるのは止めておこう……
「川ちゃんも久しぶりに五十鈴君とお話したいって言ってたのになぁ……でもきしもと違って私達は当分の間は地元にいるんだから、またいつでも会えるよね?」
「そうだな。いつでも会えるさ……」
俺は稲田達とわかれて事務所に入って行った。
事務所には同じ休憩時間の佐々木が先に昼食を終わらせ、俺に何か言いたげな様子だったが何も言わずに事務所から出て行った。
佐々木達に稲田達を紹介した方が良かったかな?
それに『五十鈴ひろみ』かぁ……
『つねちゃん』は賛成してくれるだろうか……?
俺はそんな先走った事を考えながら母さんが作ってくれた弁当に箸をつけるのだった。
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
奏のことが心配でたまらない隆
そして岸本の話にも衝撃をうける。
そして『ひろみ』という名前についてもそれぞれ色々な思いが......
佐々木も隆に何か言いたげの様子
果たして今後の展開はどうなっていくのか?
どうぞ次回もお楽しみに!
感想 0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
継母に「落窪の君」と蔑まれ針仕事をさせられていた姫ですが、都一番の貴公子に溺愛されているようです
中納言家に生まれながら、継母に疎まれ、屋敷の隅にある「落窪」と呼ばれる部屋へ追いやられた姫
姫君として扱われることもなく、毎日のように姉たちのための針仕事を命じられる日々。
父は目を逸らし、継母は蔑み、いつしか本当の名前さえ呼ばれなくなっていた。
そんなある夜
夜更けまで一人で針を動かしていた葵のもとへ、一人の男が現れる。
名前を呼ぶことから始まる、平安の身分差シンデレラ・ラブストーリー。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
明日のために、昨日にサヨナラ(goodbye,hello)
スパダリな父、優しい長兄、愛想のいい次兄、チャラい従兄に囲まれて、男に抱く理想が高くなってしまった女子高生、橘礼奈。
平凡な自分に見合うフツーな高校生活をエンジョイしようと…思っているはずなのに、幼い頃から抱いていた淡い想いを自覚せざるを得なくなり……
恋愛、家族愛、友情、部活に進路……
緩やかでほんのり甘い青春模様。
*関連作品は下記の通りです。単体でお読みいただけるようにしているつもりです(が、ひたすらキャラクターが多いのであまりオススメできません…)
★展開の都合上、礼奈の誕生日は親世代の作品と齟齬があります。一種のパラレルワールドとしてご了承いただければ幸いです。
*関連作品
『神崎くんは残念なイケメン』(香子視点)
『モテ男とデキ女の奥手な恋』(政人視点)
上記二作を読めばキャラクターは押さえられると思います。
(以降、時系列順『物狂ほしや色と情』、『期待ハズレな吉田さん、自由人な前田くん』、『さくやこの』、『爆走織姫はやさぐれ彦星と結ばれたい』、『色ハくれなゐ 情ハ愛』、『初恋旅行に出かけます』)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています