天月記(旧:異世界の神に嫌われた男はゲームのステータスを手に入れて無双します。[改稿版])

徒花幸介

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第1章 終わりの始まり、そして気づき

第11話

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協力関係になった俺たちはスリステムに向かっていた

「先程はわれらの暴走を止めて下さりありがとうございます」
そう言ってきたのは暴走していた護衛たちのリーダーガランだ。

「暴走した原因が君らにはないんだから謝る必要はないよ」

「さようですか。お心遣い感謝します」
ガランは頭を下げると馬車の護衛に戻った

「そなたは心が広いのだな」

「怒る理由が無いから怒っていないだけですよ」

「そうか。そういう事にしておこう」
王子は気分がよさそうに笑った

「ところで王子、このまま行ってもかなり遅れてしまうのでは?」

「そうはいってもな、われらにはこの馬車しか移動手段が無いからな」

「ではもし他に移動手段があるならどうします?」

「それならば頼むしかないなぁ」
王子は俺が何かをすると察したのか、馬車を止めた

「みなさん。馬車の中に乗り込んでください」

「しかし、それでは馬が重みに」

「よい、ヴェールの言うことを聞いてみよう」

「感謝しますよ、王子」
俺は馬車に全員が入ったのを確認すると、魔法を発動した

「ほう、魔法か。」

「まずは馬に、大地魔法<獰猛なる産声>」

「なんと!魔法で馬を強化するとは!」
魔法の行使に最も驚いていたのはセルシウスだった

「さらに!風精霊魔法<無邪気な精霊の遊び道>!」
俺が魔法を使うと馬の前に天高く伸びる風の道ができた

「これが、人の魔法だと?エルフの精霊王クラスではないか...」

「ではいきましょうか。馬の扱いは任せます。大丈夫ですよ、絶対落ちませんから」

「フハハハ!!!そなたは変な男だな!馬を進ませよガラン!天空の旅を楽しもうではないか!」
王子がそういうとあきらめたのか、ガランは馬の手綱を握り馬を走らせた



数時間後俺たちはすさまじい速度で走っていたため、もうすぐスリステムにつくほどであった

「そなたに聞きたいのだが馬は大丈夫なのか?このような速度で走らせてしまって?」

「大丈夫です。馬には体全体の作りにまで強化をかけてありますから。それに常時発動の回復魔法かけてあります。
何なら走る前より元気じゃないんですかねぇ」

「そうなのか。まったくそなたはどれほどの実力者なんだ?僕はそれが知りたくて仕方ないよ」

「どのくらい何でしょうねぇ」
俺と王子がのんびりと会話していると外からガランの声が聞こえた

「どうした!ガラン!」

「下を見てください王子!」
下を見るとスリステムと思われる国の軍が戦っていた

「あれはわが国の正規軍...相手はやはり」

「はい、シュタッド国です。」

「そうか...」

「なんですか?シュタッド国って?」

「スリステムの自治を気に食わないと思っている国々の中心国だ。」

「そういうことですか。」

「どういたしますか?殿下?」

「一度スリステムに行き体制を」
王子は苦しそうな顔でそう言った

「なら、止めて来ましょうか?あれ」

「できるのか?ヴェール?」

「まぁ、止めるだけなら」

「殿下!いくらヴェール殿でも!」

「分かっておるセルシウス。だが僕は彼にかけてみようと思う」

「承知いたしました。」

「では、ヴェール・マーチス参る!」
行ってみたかったんだよな~これ
俺はそう言って馬車から飛び降りて戦場の中心に着陸した

「イテテテ」

「何者だ!?貴様!」
どっかから騎士の声が聞こえた

「アガレス王子の使いですよ」

『ヘルメス、今から魔法であいつらを分断する。陣営によって分けてもらうことは出来るか?』

『余裕ですよ。マスター』

『頼む!』

「いくぞ!闇魔法<望みへの誘い>」
俺は闇魔法で戦場全体の人間を飲み込んだ

『マスター、陣営による分割完了しました』

『サンキュー!ヘルメス!』

「大地魔法<ヘカトンケイルの絶対神殿>」
俺は戦場の中心に大規模な壁を作り上げ、先程魔法で飲み込んだ人間をそれぞれの国の側に放り出した

「よし!戻るか」
俺は風魔法を使い天に飛んで行き、馬車に戻ったが馬車に居た人たちはとても驚いた顔をしていた
そんな中王子は

「まったく、そなたはどこまでも規格外だな」
とため息交じりにそう言った
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