天月記(旧:異世界の神に嫌われた男はゲームのステータスを手に入れて無双します。[改稿版])

徒花幸介

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第1章 終わりの始まり、そして気づき

第19話

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パーティーの次の日の朝、俺たちは荷造りをしていた。

「ヴェール殿、本当にもう行くのかい?もう少しゆっくりしていけばいいのに」
アガレスはどこか残念そうにそう話した

「そりゃまぁ、ゆっくりはしたいがこっちも急ぎの用があるからな」
俺は受け取った銃をしまいながらそう言った

「そうか。それで次はどこに行く気だい?」
彼はどこか諦めたように聞いてきた

「聞かない方がいいぞ。誰かを俺に付けさせる気も失せるぞ」

「そこまで言われると逆に気になるよ。場所の名前だけでも教えてくれるかい?」
アガレス王は興味津々な目でこちらを見つめてきた。
これはさすがにつらい。まぁ場所ぐらいはいいか

「名前が合ってるかは知らんが〈聖アルフォンスの墓場〉だよ」
アガレス王はガタッと音をたてながら立ち上がった

「本気で言っているのかい?」
さっきまでの適当な雰囲気とは違う、殺気立った空気が流れ出した

「ああ、本気だ」

「目的は?なぜあんな危険地帯に行く必要があるっ!?」

「目的は今は言えない。けど、俺は死なない。だから安心しろ」
その言葉を聞いた彼は、どこか諦めたような顔をしていた

「そうか……君には覚悟があるようだね。
必ず生きて戻ってきてね、」

「おう。王サマ」

「王サマはやめてくれ。僕はまだそんな器じゃない」

「元の調子に戻ったようで良かった。
じゃあ……行ってくるわ」

「ああ。」
こうして、俺は聖アルフォンスの墓場に向かった



『マスター。聖アルフォンスの墓場に行く目的は分かっていますね?』

『分かってる。そこの墓場にいるやつの討伐だ』

『はい。今朝、ロビンから女神ヴァールの魔力を持つものを発見したとの報告がありました。その者はかなり力を溜めているとのこと。早急な対処が必要です。』

『だから早く出発したんだ。ところで今俺は空を飛んで進んでいるけど、目的地まではあとどんくらい?』

『あと、1時間ほどでしょう。あの者が住み着いているのはダンジョンです。そのダンジョン近くの街、オーケンでロビンが待機しています。まずはそこに行きましょう』

『了解』


※※※※※※※※※※※※※※


空を飛んで1時間ほど、俺はロビンの待つ街、オーケンに辿り着いた。


「ふわぁ~。遅かったじゃねぇか。マスタァ」
そこには待ちくたびれたロビンがいた

「すまん。これでも結構早くきたつもりだぜ?っていうかロビンお前、宿で待ってるんじゃなかったのか?」

「暇やったからマスタァの反応があるまで待ちで散歩してたんよ。で、この後はどうする?」

「どうするか…俺の分の宿をとったらとりあえずそこで休んで、明日聖アルフォンスの墓場に行く」

「休む必要あるんか?」

「正直、どれほどの強さかわからん。出来るだけ万全な状態で挑みたい。」

「了解。じゃあ宿いこか」

「おう。案内頼む」
俺はロビンに連れられ宿に行った




「しっかし、マスタァの持ってるその資格?すげぇな。あれ見せただけでここの宿代タダかよ。」

「俺もびっくりしてる。アガレス王から聞いてはいたが本当にタダになるとは」

「お。そうだマスタァ」

「なんだ?」

「俺の装備持ってるか?」

「ああ、あるぜ。と言いたいとこだが、残念ながら俺は持っていない。ガゴンが呼べれば戻せるんだかな」

「あのゴリラ爺か。会いたくねぇがこれもしゃあないか。あとどんくらいで呼べそうだ?」

「わからん。召喚魔法使えるようになるまでロビンから呼べるとかも知らなかったからな」

「そうか。なるべく早めがええな」

「それはな。あいついるだけで武器のレベルガンガンに上がるからな。」

「あ、マスタァも持ってなかったか?鍛治スキル?」

「あるっちゃあるが、俺らのステータスで使うと耐久の消耗が半端ないことになる」

「はーっ!使えねぇなぁ!マスタァ!」

「黙れ。脳筋爆弾魔。お前よりは役に立つもん作れるわ」

「よく言った!戦争や。ぶっ殺したる」

『落ち着きなさい!バカ二人!』
俺らの喧嘩にはなんとヘルメスが仲介に入った

「すまん。暑くなりすぎたわ。ヘルメスさんありがとな」

「こちらこそすまん。ヘルメスもごめんな」

『いえいえ、大丈夫ですよ。ただ次暴れたら両方の意識を落としますけどね』

「「はい。すいませんヘルメスさん」」
俺らは実態がないヘルメスに対して全力で謝罪した




ちなみにこのあとはロビンと仲直り記念!といって酒を飲みまくったため、次の日は二日酔いで動けず、出発はその次の日に持ち越されることになった








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