天月記(旧:異世界の神に嫌われた男はゲームのステータスを手に入れて無双します。[改稿版])

徒花幸介

文字の大きさ
34 / 56
第2章 正義と悪、そして忘却

閑話休題4

しおりを挟む
sideクリストフ
「彼らはもう彼とお話出来たかな?」
クリストフは書類に半を押しながらおもむろにそう呟いた

「どうしたのですか?団長?いきなり変なこと言って」
彼の発言に反応したのは、副団長のライラだった。ライラは団長のいる部屋で優雅に紅茶をすすりながら団長と話していた

「いや、ただの独り言だよ。気にしないでくれ。それにしても転移者たちの成長は目覚しいね。僕らのとこの下っ端くらいじゃもう勝てないんじゃないかな」

「そうですね。まぁそれも当然かと」

「そうだね。彼らは召喚された当初からかなり高い身体能力と神からの愛と言わんばかりの加護があったからね。彼らがもっと力をつけて反逆でもされようものならたまったもんじゃないよ。」
彼は窓の外にいる転移者達を一瞥してそういった

「ご冗談を。まぁ、団長より強い人が出てきたら危ないでしょうけど。」

「うーん。部下からの信頼が重いよ。僕はそんなに強いわけじゃないよ?」

「謙遜は時に侮辱になりますよ?あなたはフロスト王国がある西の大陸最強の男と言われているのだから」
ライラは彼に信頼を含んだ笑みを浮かべながらそういった。

「過大評価だと思うけどね。まぁ、彼らがあと20倍は強くなってくれたら、僕はお役御免って所かな」

「そうですね。ただ、あり得るとは思いませんが」

2人が喋っていると部屋の扉がノックされた

「ん、入っていいぞ」

「失礼致します!クリストフ団長!アウステカ連邦の特殊調査員のヴェールという者から手紙が届いております!」
入ってきた騎士の手には発言通り一通の手紙があった

「へぇ、アウステカからか…うん、後で読むからそこに置いておいて貰えるかな?」

「はっ!失礼致しました!」

「お疲れ様」
彼がそういった後、騎士の男は部屋に一礼して去っていった

「なんですかそれ?っていうか団長、連邦と繋がってたんですか?」

「まぁ、おそらくは調査の協力とかでしょう。後で見ておくから騎士団に関係ある情報であれば追って伝えます。さっ、あなたは訓練に戻りなさい。僕はまだやらなきゃいけない事があるからね」

「はーい。団長もたまには訓練来てくださいよ?体が訛っちゃいますからね!」
彼女はそう言って部屋に部屋から去った

「はいはい。まぁ、あなた程度に殺られはしませんが。」
彼は彼女がいなくなったのを確認してから、おもむろに立ち上がり先程の手紙を開いた。
中に書かれていたのは彼が先程言った通りの調査協力の依頼だった。

「ふむ、面白い仕組みを使ってきたね。小鳥遊くん」
彼が手に持っている紙に魔力を流すと、調査依頼の文字が消え、違う文章が浮かび上がった

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今から1週間後の夜、現状報告のためにあなたの元に行く。あなたが余程のことがない限り、王城内から出れないのは知っている。だから俺とあんたが出会った場所で会おう。
この文章は1度しか表示されない。
だから、バレる心配は無い。情報共有が確実に行えることを祈っている。
                                                  協力者より。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「やはり、彼が協力者にしたのは正解だった。ふふっ、それにしても集合場所をあそこと指定するなんてね。実に面白い。ああ、最高だ!」
クリストフは彼と別れてからの心配がなくなり、その彼が力をつけたことに大いに感動し、喜んだ。

「待っていてくれたまえ、小鳥遊くん。
お互いの目的の成功のために……!」




________________________________________

そして1週間後の夜、王国内の牢屋前にて、二人の協力者は再び邂逅した。


「よお、久しぶりだな。元気そうでなによりだよ。なぁ、クリストフ殿?」
私の協力者はあの時と変わらない力強さを感じる目をしていた。
ただし、決定的に違う所があった。
それは隠しきれないほどの膨大な力だった。私はそれに深く、深く感動した。

「ああ、久しぶりだ。生きていたことをとても嬉しく思うよ。小鳥遊くん。」




__________________

閑話休題はここまでです。
次回から主人公sideに戻ります。
お楽しみに。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...