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第一章 降龍の谷と盗賊王
第七話 夜の奇襲
しおりを挟む森の中では、敵の奇襲部隊と賊たちが、白兵戦を繰り広げていた。
「襲って来た敵の人数は判らぬが、奇襲をかけて来るあたり、そう多くはないだろう…」
孟徳は、木の陰に身を潜め、様子を伺った。
やがて、厚い雲が月の光を遮り、二人は夜の闇に紛れながら走った。
敵の人数は少ないが、彼らは精鋭部隊らしい。
一人で何人もの賊を相手にしながら、次々と倒している。
その様子を横目に見ながら、孟徳と虎淵は、敵の目から逃れる為、地面を這うように進んだ。
やがて、前方に僅かに視界の開けた場所が見えてきた。おそらく森の出口だろう。
二人は全力で走った。
突如、二人の前に黒ずくめの男が現れ、行く手を遮った。
孟徳は咄嗟に剣を構え、男に打ち掛かった。
相手も素早く反応し、孟徳の剣を、片手に握った剣で払い退ける。
「孟徳様…!」
それを見て、虎淵も横から男に剣を突き出したが、それも容易く弾き返される。
今度は、二人がほぼ同時に打ち掛かった。
それでも男は、素早く身を翻し、二人の剣を撥ね退ける。
二人を相手に、男は全く怯む様子も無く、数合の打ち合いが続いた。
「こいつ…強い…!」
孟徳がそう思った瞬間、そこに隙を見た男は急に反撃に転じ、鋭い一撃を孟徳目掛けて放って来た。
既の所で身を躱したと見えたが、男の剣は、孟徳の右肩を切り裂いていた。
「…くっ!」
着物の肩口に血が滲み、思わず苦痛で顔を歪める。
その時、空が晴れ、雲間から差し込んだ白い月明かりが、孟徳の足元に降りてきた。
やがて、視界が明るくなって行き、男の姿がはっきりと捕らえられた。
しかし、木の影が邪魔をして、表情までは見えない。
次の瞬間、虎淵が男に打ち掛かり、男は素早く跳び退った。
黒ずくめの男と虎淵は、月明かりの下、激しく打ち合っている。
孟徳は、目で二人の影を追った。
「………!」
先程から、孟徳は奇妙な感覚に捉われていた。
素早く動き回る、男の姿を凝視する。
やがて、男の仲間らしき者たちが現れ、
「おい!餓鬼に構うな!頭を始末するんだ!」
と、男に呼び掛けた。
すると男は、素早く身を転じて、仲間たちの方へ走り出した。
「待て…!!」
孟徳は男の後を追おうとした。が、虎淵が走り寄り、強く抱き留められた。
「孟徳様…!もう行きましょう!!」
「虎淵…!お前、気付かなかったか?!」
孟徳は、虎淵の肩を激しく掴んだ。
「あの男の太刀捌き…似ているんだよ…!奉先に…!」
そう言うと、孟徳は虎淵の腕を振りほどいて、闇の中へ走り出した。
「はぁ、はぁ、はぁ…!」
ふらつく足で、頭は山の斜面を登っていた。
馬を失い、体中傷だらけになりながら、何とか追っ手を逃れて来た。
肩で息をしながら木にもたれ掛かり、後方を振り返る。
闇の中から、一筋の光がひゅっと音を立てて飛んで来たかと思うと、頭の頬を掠め、一本の矢が木に突き立った。
「ひっ…!!」
頭は辺りを見回すが、矢が何処から放たれたのか、確認出来ない。
だが、何者かがこちらへ近付いて来る気配を察し、頭は額に汗を浮かべながら、剣を構えた。
やがて闇の中から、黒ずくめの男が現れた。
「くそ…!お前、呂将軍の手先か…?!」
頭は怒鳴った。
男は無言のまま、剣を構え、頭の方へ近付いて来る。
「待て…!将軍の金を盗ったのは、俺じゃあねぇ!手下の者が、くすねて逃げちまったんだ!」
頭は後退りながら、男に語りかけるが、男からは何の反応も返って来ない。
気が付くと、頭は崖の上まで追い詰められていた。
「お前、将軍に雇われたんだろう?幾らだ?俺はその倍の金をやる…!見逃してくれねぇか?!」
男はじりじりと迫り、頭は次第に逃げ場を失っていく。
何を言っても無駄であると察した頭は、目を吊り上げ、まだそんな力が残っていたのか、と思われるほどの力で、男に斬り掛かった。
互いの剣が、激しく火花を上げる。
頭の腕から放たれる一撃は凄まじい。
振り下ろされた剣を、男は受け止めたが、片手では止められない。
思わず肩膝を地面に突き、剣把を両手で支えた。
頭の攻撃は、男を圧倒している。
腕の筋肉には血管が浮き出し、全身の力を込めて男を追い詰める。
頭の剣は、男の額にまで迫った。
だが、熊の様なその大男を次第に押し返し、遂に男は、頭の剣を激しく後方へ撥ね退けた。
「…な、何…!!」
そしてそのまま、男は一気に剣を右へ薙ぎ払い、頭の胴体を真一文字に斬り裂いた。
頭の巨体は、断末魔の叫び声を上げながら、のけ反る様に、地面に仰向けに倒れた。
男は、息を整えながら立ち上がった。
「やったか…」
いつの間にか、男の仲間たちが周りを取り囲んでいた。
男たちは、倒れた頭を確認している。
「初仕事としては、上々の首尾だな…将軍もお喜びになるだろう…」
仲間の一人が、男の肩を軽く叩いた。
男は、顔や首筋に返り血を浴びていたが、拭う事もなく、夜空に浮かぶ白い月を見上げた。
丘の上から、頭と思われる、男の叫び声が聞こえた。
孟徳と虎淵は、声のした方を振り返り、そちらを目指して走った。
やがて、丘の方から走り降りて来る、少数の騎馬集団を目撃した。
「奉先…!!」
孟徳は、その騎馬集団が降りて来る方向へ走った。
しかし、彼らはあっという間に林間を走り抜け、二人の視界から遠ざかって行く。
二人は必死に後を追って街道まで走り出たが、砂塵だけを残して、既に騎馬の姿は掻き消えていた。
孟徳は全身から力が抜けた様に両膝を突いて、その場に座り込んでしまった。
「孟徳様…!血が…!」
そこで始めて、孟徳が傷を負っている事に気付いた虎淵は、自分の着物の裾を破り、孟徳の肩に押し当てた。
孟徳は、深くうなだれたままでいる。
そのまま、死んでしまうのではないかと思われるほど、呼吸が浅い。
虎淵は不安になり、孟徳の肩を揺すった。
すると突然、孟徳は左手で虎淵の腕を掴んだ。
「…奉先は、生きている…!」
そう呟いて、驚いた虎淵の顔を見上げる。
やがて東の空に掛かる雲が、淡い紫色を帯び、辺りは白々と明け始めた。
孟徳の瞳は、柔らかな朝日を浴びて煌めき、表情は爽やかに晴れ渡っていた。
日が中天に差し掛かる頃、孟徳と虎淵は、道沿いにようやく小川を見つけ、冷たい水で喉を潤した。
夜通し、飲まず食わずでここまでやって来た二人の体力は、最早限界に達している。
二人は、河原に仰向けに倒れ込んだ。
やがて孟徳は、肩の痛みで目を覚ました。
日は傾きかけている。いつの間にか、眠り込んでしまっていたらしい。
虎淵が、濡れた布で肩の傷口を洗い、布できつく縛っていた。
「孟徳様、良かった…!気がつかれましたか!」
「すまぬ…どれくらい眠っていた?急いで発とう…!」
体を起こし、立ち上がろうとする孟徳の肩を、虎淵は慌てて押さえた。
孟徳は、痛みに思わず眉を寄せる。
「申し訳ありません…!大丈夫ですか…?」
「ああ、このくらい平気だ…」
「もう少し、お休みになった方が宜しいですよ…!」
どう見ても、孟徳の顔には、疲労の色が濃く浮かんでいる。
虎淵は心配顔で、孟徳の顔を覗き込んだ。
「立ち止まっている暇は、無いだろう…!」
孟徳は、強い眼差しを上げた。
「落ち着いて下さい…!あの男がもし、先生だとしたら…孟徳様に怪我をさせるとは、考えられない…それに先生なら、僕たちにも気付いたでしょう?何も言わず、去って行くなんて…やはり人違いではないでしょうか?」
「それを確かめる為にも、やはり鄭へ行かなければ…」
「しかし…!」
虎淵が言い掛けると、
「…!待て!」
いきなり孟徳は、虎淵の口を手で塞いだ。
「誰か来る……!」
茂みを掻き分けながら、河原へ降りて来る人影がある。
降りて来た小柄な男は、川辺にしゃがみ込むと、瓢を取り出し、水を汲み始めた。
「全く…いつまで、むくれていやがるんだ!玉白!」
そう怒鳴ったのは、趙泌だった。
趙泌が後ろを振り返ると、茂みから玉白が現れた。
無言で趙泌の隣に座り、同じように瓢に水を汲む。
「お前ぇは、あいつらが気に入っていたみたいだが、仕方がねえだろう…!わしらもこれが商売なんだ!」
「…………」
玉白は黙ったまま、きらきらと輝く水面を見つめている。
「あいつらは今頃、何処か遠くの邑へ連れて行かれて、奴隷として売り飛ばされてるに違えねえ…!」
そう言うと、さっさと腰を上げ、元来た茂みの中へ入って行った。
玉白は振り向かないまま、顔を上げると、遠くの山々を遠望した。
やがて二人は、街道の脇の木に繋いだ、馬と荷車のある場所まで戻って来た。
趙泌は、水の入った瓢を馬の背に括り付け、馬に跨がった。
荷車の台へ上った玉白は、ふと、台の上に置かれた筵に目を留めた。
筵は、さっきまでと様子が違う事に気付いた。
中に何かが入り込んでいる様だ。少しこんもりと、盛り上がっている。
玉白は、小首を傾げ、筵に手を伸ばした。
突然、その玉白の細い腕は、何者かに掴み掛かられた。
驚いて腕を引っ込めようと、玉白はもがいた。
玉白の腕を掴み、筵の中から姿を現した何者かは、素早く玉白の首に腕を回し、玉白の首を羽交い締めにした。
その物音に、趙泌は驚いて馬から飛び降り、荷車に駆け寄った。
「お、お前ぇ…!一体どうやって…?!」
「趙泌!よくも俺たちを騙してくれたな!」
玉白を拘束していたのは、孟徳だった。
更に、木の陰から虎淵が現れる。
趙泌は、慌てて地面に膝を突いた。
「ち、違えんだ…!あっしらは、頭に脅されて…仕方がなかったんだよ!家族を人質にされて…!」
「そんな話は、どうでもいい!俺たちの荷を返してもらう…!」
孟徳はそう言うと、目で虎淵に合図を送った。
虎淵は、荷車の上にあった、自分と孟徳の剣を取り出す。
「全く…大した餓鬼共だ…!」
趙泌は苦笑いをしながら、その様子を見ていたが、開き直った様な態度で立ち上がり、荷車の方へ近付いて来た。
「おい!動くな!こいつの首をへし折るぞ!」
「ほお、やりたきゃやれ!そいつは、俺とは何の縁もゆかりも無えんでな…代わりは幾らでもいるんだよ!」
そう言って、鼻で笑う。
「こいつの耳が聞こえぬと言うのも、姉が虎に襲われたって話も、全部嘘なんだろう…!」
孟徳は、玉白を捕まえたまま、さっと荷車から降りた。
「耳も聞こえず、大切な姉も死んじまった憐れな娘…その方が、同情を買い易いからな!お前ぇたちみたいに、皆簡単に騙されるんだよ…!」
「動くな!」
虎淵が怒声を放って、趙泌の後ろから、剣の切っ先を背中に押し当てた。
孟徳は、玉白の腕を縄で素早く縛り、抱き上げて荷車に乗せた。
「こいつは貰って行く。ついでに、馬と荷車もだ…!」
そう言うと、趙泌の方を振り返る。
趙泌は、縄で体を縛られ、地面に膝を突いて座っていた。
孟徳は、馬から瓢の一つを解き、趙泌の足元に投げた。
「命だけは助けてやるんだ。有り難いと思え!こんな商売は、もう辞めるんだな!」
馬上から、趙泌を冷ややかに見下ろす孟徳は、馬の腹を蹴って走り出した。
虎淵が跨がった、荷車を引く馬も同時に動き始める。
遠ざかって行く馬と荷車を、趙泌は無言で睨み続けていた。
辺りの山々が、夕焼けに染まりはじめた頃、遥か遠くに小さな集落が見えてきた。
孟徳は馬を止め、それを遠望した。
「良し…この辺りで良いだろう…」
馬から降り、後ろに付いて来ている、荷車の方へ歩いて行く。
馬上の虎淵は、不思議そうに孟徳の姿を目で追った。
縄で縛られた両手首を、胸の前で合わせ、荷車の隅に蹲る玉白がいる。
玉白は気配に気付き、顔を上げると、大きな黒い瞳で、孟徳を見上げた。
孟徳は玉白を立ち上がらせると、腰の辺りを支えてふわりと持ち上げ、玉白を荷車から降ろした。
そして、懐から短刀を取り出し、手首を縛った縄を切る。
「ほら、もう行け!あんな奴に、捕まるんじゃないぞ…」
孟徳は、険しい表情で言った。
玉白は視線を落とし、しばらく自分の手首を見つめていたが、やがて顔を上げて、孟徳を見上げた。
玉白の瞳には、困惑の色が浮かんでいる。
孟徳は、そのまま玉白に背を向けて、歩き始めた。
「孟徳様…こんな所に、置き去りになさるのですか?!」
虎淵は、驚きの声を上げる。
孟徳は振り返ると、小さく溜め息を漏らした。
「はぁ…分かったよ…!」
そう言うと、荷車の中から、瓢を一つ取り上げ、玉白の足元に投げて渡した。
再び歩き始めた孟徳に、虎淵が次は少し声を荒げて呼び掛ける。
「せめて、あの集落まで、連れて行ってあげてはどうですか?!」
「虎淵!お前、人が良いのも大概にしろ!」
今度は、孟徳の方が声を荒げた。
「こいつらのせいで、俺たちは死にそうな目に遭ったんだぞ!これ以上、係わり合ってはおられぬ!」
そう言い捨て、不機嫌な顔でさっと踵を返すと、馬に跨がった。
虎淵は深く溜め息をつき、馬から降りると、荷車から小さな包みに入った食料を取り出し、玉白に手渡した。
「玉白殿、お許しを…僕たちは、急いで行かねばならぬ所があるのです…」
虎淵は俯いて、なるべく玉白と目を合わせぬ様にしながら言った。
玉白は目を赤くして、虎淵の顔を凝視しているのが分かる。
虎淵はさっと包みから手を離し、急いで馬に跨がった。
立ち尽くす玉白を残して、荷車は動き始めた。
少し進んだ所で、虎淵が肩越しに後ろを振り返ると、玉白はその場に立ち尽くしたままで、次第にその姿は遠ざかって行く。
孟徳は不機嫌な表情のまま、一度も後ろを振り返る事はなかった。
やがて、辺りには闇が広がり始めた。
月明かりだけが、山に続く道を青白く照らしている。
二人は無言のまま、暫く続く、なだらかな下り坂を下っていた。
「ん?」
孟徳は、道の前方に何かが居る事に気付いた。
道の脇にある小さな岩の上に、誰かが座っている。
こんな山奥に…と思いながら近付いて行くと、暗がりの中、月明かりに照らし出された人物が、次第にはっきりと見えてきた。
「あ…!」
孟徳は目を見張った。
その岩の上に、ちょこんと座っているのは、玉白だった。
「あいつ、いつの間に…?!」
孟徳は顔をしかめた。
「玉白殿…?!」
それに気付いた虎淵も、驚いて声を上げた。
玉白は岩から腰を上げ、孟徳の馬が近付いて来るのを、じっと待っている。
やがて、目の前まで馬がやって来ると、玉白は孟徳を見上げた。
「お前、どうやってここまで来た?!」
孟徳が問い掛けると、玉白は後ろを振り返り、茂みの奥を指差した。
どうやら、そこに小さな脇道が続いているらしい。
「玉白殿は、この辺りの近道を、良くご存知の様ですよ…!」
虎淵が愉快そうに、声を弾ませて言った。
「……!」
孟徳は渋面のまま、虎淵を振り返って睨んだ。
孟徳が玉白を見下ろすと、玉白は無言のまま、自分の懐に手を入れ、中から白い布の包みを取り出した。腕を伸ばして、孟徳に差し出す。
「あ…!お前が持っていたのか…無くしたと思っていた…」
それは、奉先の遺髪が包まれた布だった。
「…お姉ちゃん…」
玉白は、消え入りそうな声で呟いた。
「え…?」
孟徳は、初めて聞く玉白の声に驚いた。
「…お姉ちゃんが、いたのは…本当…」
「お前、口が利けるのか?!」
玉白はこっくりと頷く。
「あいつらに…売られた…でも、きっと何処かで生きてる…」
玉白は、真っすぐに孟徳を見つめる。
孟徳は、黙って玉白の手から、布の包みを受け取った。
「孟徳様、どうします?やっぱり、置いて行きますか?」
二人の様子を、後ろから見ていた虎淵が、孟徳に呼び掛けてきた。
孟徳は目を伏せ、溜め息をついた。
「……勝手にしろ…!」
そう言うと、馬を歩かせ始める。
虎淵は、荷車を玉白の隣に付けると、笑顔を投げかけ、玉白の手を取って荷車に上がらせた。
荷車に乗った玉白は、そこで始めて笑顔を見せた。
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