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第2話 王位を放棄します!
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ハウスの部屋を出た後、俺はシャーリーの元へと向かった。
これまでのシャーリーとのことを精算するためだ。
「今さら何を言っているのっ! ジュノスは私を愛していると言ったじゃない! 自分が皇帝の座に着いたら正式に私を皇妃にしてくれると言ったわよね!」
凄まじい勢いでシャーリーが詰め寄ってくる。普段はおしとやかで知的な印象の彼女だが、今は別人のように声を荒げている。
淡いエメラルドグリーンな髪は熱を帯びたようにうねりを上げ、厳かな瞳が真っ直ぐ俺を映し出す。
彼女が怒るのも最もだとわかっている。
この世界では地位がすべてであり、シャーリーの婚約者であるハウスは皇帝の座から遠いと貴族達の間で囁かれていた。
その原因はすべて俺にあるのだが……。
一方俺はというと、リグテリア帝国内で最も次期皇帝に近いと言われる存在。
実際に有力貴族達の大半が俺についているのがその原因だ。
だがそれこそがバッドエンドコース。
俺が最悪を避けるためには、俺が皇帝の座に着いてはいけない。
俺は今の第三王子のポジションを守りつつ、何れは公爵の地位にでも着ければいいと考えている。
いや、寧ろそれが一番いい結果に繋がると思っている。
しかし、シャーリーは違う。
シャーリーは最も皇帝の座に近い俺と何れは結ばれたいと考えていた。
それはハウスと結婚しても公爵止まりだと考えているからだ。
シャーリーは公爵家の人間なので、公爵より上の地位を求めるのなら皇妃しかないと考えている。
だけど、それでは俺が困る。
第一ハウスにこれからの俺を見てくれと言ったばかりだ。
ここでちゃんとシャーリーとの関係を断たなければ、前には進めない。
「聞いてくれシャーリー。俺はこれから王位を放棄しようと思う。そんな俺と結ばれたところで、君の願いは叶わないんだ。それよりもハウスとこのまま結ばれることが、君の一番の幸せになると俺は信じている」
「おおお、王位を放棄ですってぇっ!? 何を考えているのジュノス! あなたどこかで頭を打ったんじゃなくて!?」
大きな瞳がさらに見開かれ、顕著に不信感を表している。
「私を遠ざけるための嘘だということくらいお見通しですわ! そのような嘘までついて私を遠ざけたいのですか!」
「ち、違うんだシャーリー。本当に俺は皇帝の器ではないんだよ。この国を思えばこそ、俺が皇帝の座についてはいけないんだ」
「何を言っていますのっ! ジュノス以外に皇帝に相応しい者など居ないと、お父様も仰っているわ」
だから、それが間違いなんだよ。どうしてわかってくれないんだ。
かと言って、この世界は前世で俺がプレイしていたエロゲで、すべて主人公であるジュノス・ハードナーがエロいことをするためにそういう風になっているってことを伝えても……余計頭が可笑しくなったと思われるだけだしな。
主人公補正って強烈過ぎるだろ。
「それに、俺はこれから魔法学校に入学しようと思っているんだよ」
「は? 王子であり、次期皇帝に最も近いあなたがなぜわざわざそのようなとこに行く必要があるのですか!?」
「だから言ってるだろ? 俺は王位を放棄して、何れ兄弟の中から皇帝が誕生した際、彼らの力になれるように立派な魔導師になるんだよ」
閉口してしまったシャーリーはそれ以上何も言うことなく、立ったまま気を失ったように一点を見つめて動かなくなった。
少し可愛そうな気もしたが、これが皆に取って最も幸せな選択なのだと自分に言い聞かせ、俺はシャーリーの元を後にする。
次に向かったのは現皇帝である父上の元だ。
俺が王位を放棄して、魔法学校に入学したいと申し出たら、父上も傍に待機していた大臣も皆キョトンと俺の顔を見つめたまま固まってしまった。
「ジュノスよ、お前自分が何を言っているのかわかっておるのか?」
「もちろんです、父上!」
「おお、お待ち下さいジュノス第三王子! あなたはこの国の次期皇帝陛下なのですぞ!? それがなぜ魔法学校なぞ」
「だから言ってるだろ! 俺は王位を放棄する。何れ父上の後を継いで兄弟の誰かが皇帝になった際に、力になれるように力を身につけにいくんだよ」
「「…………」」
この場に居た誰もが、開いた口が塞がらないと言った表情で俺を見る。
ま、無理もないか。
これまで散々侍女達にエッチな悪戯ばかりしてきた俺が、王位を棄てて魔導師になりたいと言っているんだもんな。
そういう反応になるだろうね。
だけど、前世の最悪な記憶とこの世界の結末を知っている俺は、何がなんでも未来を変えなければいけないんだ。
死にたくなんてないからな。
「な、なるほど、そういうことでしたか」
ん……? 随分すんなりと受け入れてくれたな。てっきり大臣のことだからめちゃくちゃ面倒臭くなると思っていたんだが。
「まぁそういうことだから、魔法学校への入学手続きを頼むよ」
これから俺の第二の人生が幕を開けるんだ。
せっかく生まれ変わったんだから今回は真面目に生きて、皆に慕われる人間になりたいな。
◆
ジュノスが謁見の間を去った後、石像のように固まる皇帝陛下の傍らで、大臣が透かさず口を開いた。
「さすがはジュノス第三王子でありますな。王位を巡って御兄弟に軋轢が生じていることを考慮し、一時的に王宮を離れるという選択をなさるとは、ご立派ですな」
「ハッ!? そういうことであったか。さすがは余の後継者じゃ」
「他の御兄弟達とは違い、この国を思ってこそのご決断。兵達と同じ目線に立ってさらに善き国に改革しようとしておられるのでしょう」
「何と立派なっ! それでこそ誉れ高き余の息子! やはり跡目はジュノスしかおらぬな」
「有力貴族達にもすぐにこのことをお伝え致しましょ! きっと皆、今以上にジュノス様を誇りに思うことでしょう」
ジュノスの知らぬ所で、彼の思惑とはかけ離れたことになりつつある。
それはジュノスが魔法学校に入学することを知った、第二王子ハウスも同様だった。
「ふざけるなっ! 何がこれからの俺を見てて欲しいだ! そうやって周囲を取り込んで行くのがお前の狙いかっ!」
さらにシャーリーも、
「さすが私のジェノスだわ。他の有力貴族を味方につけるために、あえて自分は王位に興味がないと印象付けて、さらに国のために尽くす心意気を見せたのね! やっぱり私を幸せに出来るのはジェノス……あなただけよ」
王位を放棄するどころか、ジェノス・ハードナーの周辺では今まで以上に彼が持ち上げられつつあった。
そんなことを知る由もないジェノスは、鼻歌を口ずさみながら旅路の準備をしていた。
「これでバッドエンドは完全回避だな。あとはのんびり学園生活をエンジョイしよう!」
これまでのシャーリーとのことを精算するためだ。
「今さら何を言っているのっ! ジュノスは私を愛していると言ったじゃない! 自分が皇帝の座に着いたら正式に私を皇妃にしてくれると言ったわよね!」
凄まじい勢いでシャーリーが詰め寄ってくる。普段はおしとやかで知的な印象の彼女だが、今は別人のように声を荒げている。
淡いエメラルドグリーンな髪は熱を帯びたようにうねりを上げ、厳かな瞳が真っ直ぐ俺を映し出す。
彼女が怒るのも最もだとわかっている。
この世界では地位がすべてであり、シャーリーの婚約者であるハウスは皇帝の座から遠いと貴族達の間で囁かれていた。
その原因はすべて俺にあるのだが……。
一方俺はというと、リグテリア帝国内で最も次期皇帝に近いと言われる存在。
実際に有力貴族達の大半が俺についているのがその原因だ。
だがそれこそがバッドエンドコース。
俺が最悪を避けるためには、俺が皇帝の座に着いてはいけない。
俺は今の第三王子のポジションを守りつつ、何れは公爵の地位にでも着ければいいと考えている。
いや、寧ろそれが一番いい結果に繋がると思っている。
しかし、シャーリーは違う。
シャーリーは最も皇帝の座に近い俺と何れは結ばれたいと考えていた。
それはハウスと結婚しても公爵止まりだと考えているからだ。
シャーリーは公爵家の人間なので、公爵より上の地位を求めるのなら皇妃しかないと考えている。
だけど、それでは俺が困る。
第一ハウスにこれからの俺を見てくれと言ったばかりだ。
ここでちゃんとシャーリーとの関係を断たなければ、前には進めない。
「聞いてくれシャーリー。俺はこれから王位を放棄しようと思う。そんな俺と結ばれたところで、君の願いは叶わないんだ。それよりもハウスとこのまま結ばれることが、君の一番の幸せになると俺は信じている」
「おおお、王位を放棄ですってぇっ!? 何を考えているのジュノス! あなたどこかで頭を打ったんじゃなくて!?」
大きな瞳がさらに見開かれ、顕著に不信感を表している。
「私を遠ざけるための嘘だということくらいお見通しですわ! そのような嘘までついて私を遠ざけたいのですか!」
「ち、違うんだシャーリー。本当に俺は皇帝の器ではないんだよ。この国を思えばこそ、俺が皇帝の座についてはいけないんだ」
「何を言っていますのっ! ジュノス以外に皇帝に相応しい者など居ないと、お父様も仰っているわ」
だから、それが間違いなんだよ。どうしてわかってくれないんだ。
かと言って、この世界は前世で俺がプレイしていたエロゲで、すべて主人公であるジュノス・ハードナーがエロいことをするためにそういう風になっているってことを伝えても……余計頭が可笑しくなったと思われるだけだしな。
主人公補正って強烈過ぎるだろ。
「それに、俺はこれから魔法学校に入学しようと思っているんだよ」
「は? 王子であり、次期皇帝に最も近いあなたがなぜわざわざそのようなとこに行く必要があるのですか!?」
「だから言ってるだろ? 俺は王位を放棄して、何れ兄弟の中から皇帝が誕生した際、彼らの力になれるように立派な魔導師になるんだよ」
閉口してしまったシャーリーはそれ以上何も言うことなく、立ったまま気を失ったように一点を見つめて動かなくなった。
少し可愛そうな気もしたが、これが皆に取って最も幸せな選択なのだと自分に言い聞かせ、俺はシャーリーの元を後にする。
次に向かったのは現皇帝である父上の元だ。
俺が王位を放棄して、魔法学校に入学したいと申し出たら、父上も傍に待機していた大臣も皆キョトンと俺の顔を見つめたまま固まってしまった。
「ジュノスよ、お前自分が何を言っているのかわかっておるのか?」
「もちろんです、父上!」
「おお、お待ち下さいジュノス第三王子! あなたはこの国の次期皇帝陛下なのですぞ!? それがなぜ魔法学校なぞ」
「だから言ってるだろ! 俺は王位を放棄する。何れ父上の後を継いで兄弟の誰かが皇帝になった際に、力になれるように力を身につけにいくんだよ」
「「…………」」
この場に居た誰もが、開いた口が塞がらないと言った表情で俺を見る。
ま、無理もないか。
これまで散々侍女達にエッチな悪戯ばかりしてきた俺が、王位を棄てて魔導師になりたいと言っているんだもんな。
そういう反応になるだろうね。
だけど、前世の最悪な記憶とこの世界の結末を知っている俺は、何がなんでも未来を変えなければいけないんだ。
死にたくなんてないからな。
「な、なるほど、そういうことでしたか」
ん……? 随分すんなりと受け入れてくれたな。てっきり大臣のことだからめちゃくちゃ面倒臭くなると思っていたんだが。
「まぁそういうことだから、魔法学校への入学手続きを頼むよ」
これから俺の第二の人生が幕を開けるんだ。
せっかく生まれ変わったんだから今回は真面目に生きて、皆に慕われる人間になりたいな。
◆
ジュノスが謁見の間を去った後、石像のように固まる皇帝陛下の傍らで、大臣が透かさず口を開いた。
「さすがはジュノス第三王子でありますな。王位を巡って御兄弟に軋轢が生じていることを考慮し、一時的に王宮を離れるという選択をなさるとは、ご立派ですな」
「ハッ!? そういうことであったか。さすがは余の後継者じゃ」
「他の御兄弟達とは違い、この国を思ってこそのご決断。兵達と同じ目線に立ってさらに善き国に改革しようとしておられるのでしょう」
「何と立派なっ! それでこそ誉れ高き余の息子! やはり跡目はジュノスしかおらぬな」
「有力貴族達にもすぐにこのことをお伝え致しましょ! きっと皆、今以上にジュノス様を誇りに思うことでしょう」
ジュノスの知らぬ所で、彼の思惑とはかけ離れたことになりつつある。
それはジュノスが魔法学校に入学することを知った、第二王子ハウスも同様だった。
「ふざけるなっ! 何がこれからの俺を見てて欲しいだ! そうやって周囲を取り込んで行くのがお前の狙いかっ!」
さらにシャーリーも、
「さすが私のジェノスだわ。他の有力貴族を味方につけるために、あえて自分は王位に興味がないと印象付けて、さらに国のために尽くす心意気を見せたのね! やっぱり私を幸せに出来るのはジェノス……あなただけよ」
王位を放棄するどころか、ジェノス・ハードナーの周辺では今まで以上に彼が持ち上げられつつあった。
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