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第15話 愚王
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ミラスタール・ペンデュラムが即位してから数日が経過した頃、ペンデュラム国始まって以来の愚王誕生に、国民はもちろんのこと、各貴族たちの嘲りの声が城内及び町を飛び交っていた。
「なぜあのような自身の性欲を満たすことしか考えておらぬ者が王位を継がれるのだ」
「こら、よさぬか。陛下のお耳に届いたら処罰されるやも知れぬぞ」
「しかしだなっ!」
此度の件について言及を求める貴族たちが、新王ミラスタール・ペンデュラムへの謁見を所望し、城内に用意された別室へ続々と集まってくる。
「噂によると陛下は魔族を側室に迎え入れたと言うではないか」
「そんのようなことが教会に知られでもすれば、我が国は異端国家として火炙りにされかねますまい」
「こうなったら隣国へ援助を求め亡命も辞さねばなるまい」
「すでにまことしやかに一部の田舎貴族どもが他国へ亡命しておると囁かれている」
「王家の威信も地に落ちたものだな」
「当然の結果ですわ!」
部屋へ入るや否や、甲高い声を響かせた一人の少女。公爵家令嬢ユリアナ・アスタロッテである。
ユリアナは病弱な父に代わりに、この度の件について強くミラスタール王へ苦言を呈しに来たのだ。
空色の見事な巻き髪を手で振り払い、毅然とした態度で付き人が引いた椅子へ腰を落ち着かせ。そのまま室内を睥睨する。
まだ十五と幼さ残る少女に髭を蓄えた貴族も、恰幅のよい貴族も萎縮していく始末。
少女といえどユリアナはアスタロッテ家を代表してこの場に来ている。
階級が物を言う貴族社会において、現在のユリアナに意見できる者などこの場には一人としていなかった。
「ユリアナさま、今回のミラスタール陛下の強行には、我々もほとほと愛想が尽きております」
「当然だわ! あの愚王はこともあろうにわたくしの……アスタロッテ家の領土返上を求めてきたのよ! 許されることではないわっ!」
机に叩きつけられた一通の封書に息を呑む貴族一同。それを皮切りに私も同様だと封書を見せ合う貴族たち。
実はここに集まったすべての貴族の下へ、同様の文面が送りつけられていたのだ。
彼らは一様にそのことを言いあぐねていた。その理由は貴族ならではの保身からくるもの。
しかし、公爵家がそれを明かしたことにより、胸の内に秘めた真意を吐露する結果へと繋がる。
「断固抗議致しますわ! 最悪、我がアスタロッテ家は王家との全面戦争も辞さない覚悟ですのよ」
「なんと!? これはこれは頼もしい限りではございませんか」
「アスタロッテ家が後ろ楯となれば、鬼に金棒でございますな」
先ほどまで通夜でも執り行われていたのではないかと思われた空間は、ユリアナの力強い発言を受け、一安心と胸を撫でおろした者たちの笑い声に包まれていく。
そんな彼らの元に兵が謁見を開始すると声をかければ、決然たる面持ちの彼らが一同に謁見の間へと足を運ぶ。
謁見の間には玉座に深々と腰をおろすミラスタール王の姿があり、その膝には眉をしかめたくなるほどおぞましい漆黒のスライムが一匹。
近くには顔馴染みの大臣の他に、見慣れぬ魔族の姿も見受けられた。
「して、皆揃って此度は何用だ?」
「陛下……これはどういうおつもりですのっ!」
ユリアナが床に叩きつけた封書に視線を落としたミラスタールは、「何だそのことか」と、鼻をほじる侮辱的な態度を取っていた。
その態度に一層苛立ちを募らせるユリアナがヒステリックな声音を響かせる。
「このような暴君極まりない所業がまかり通るとお思いではありませんわよね!」
「では、納めてくれ」
「は? 納めろとはなんですの?」
「惚けてもらっては困る。ここ数年、お前たちは誰一人として満足に税を支払っておらぬではないか。私は確かに暴君かもしれぬ。しかしだな、領土を与えられたお前たちにはそれ相応の責務が課せられる。それを果たさぬ者には領土など身分不相応ではないか?」
まさかの滞納を突きつけられ固まる一同。しかし、それはこちらにも言い分があるとユリアナは反論に出る。
「お言葉ですが陛下。このような事態に陥ったのはそもそも国の未来を考えられるお立場にある王家の政策が、あまりにも杜撰だったからではないのですか? わたくしたちとて、税を納めたくとも納める利益がないのです! それはわたくしたちに死ねと言っているようなものではありませんか!」
「それはなんだ?」
「は?」
ミラスタールはユリアナが身に付けていた真珠の首飾りや、指に嵌められている眩いばかりの宝石を指差した。
「儲かっていない割には随分高価な品々を身につけておるようだか?」
「こ、これは我がアスタロッテ家に代々受け継がれてきた宝石ですことよ。此度の件とは関係ありません」
「さようか、それは失礼したな。それと、そなたの申していることはもっともな意見だと私も深く受け止めている」
「えっ……?」
「この国の政策が杜撰だったのは元国王である、我が父上の責任だ。そのことについては謝罪するつもりだ。すまんな」
そう言いながらミラスタールはチラッと大臣へ視線を送ると、私のせいではございませんとそっぽを向いて鼻唄を口ずさんでいる。
まぁいいかと視線を戻したミラスタールは、にこっと天使のような笑顔をユリアナへ向けた。
その輝かしいばかりの美しい微笑みに、少女の胸は高鳴りを覚えていた。
いや、少女だけではない。
この場に集まった貴族たちが次々と目前の美を凝縮したような少年に陶酔していたのだ。それはまるでサキュバスのチャームによって魅了されていくように。
「だからこそ、一度国を立て直すために王家がペンデュラム内のすべての領土を管理下に置くこととしたのだ。もちろん、経済が回復次第、そなたたちに領土を再び治めてもらうつもりだ」
「それでは……」
「これは形だけの領土返上であり、実際はこれまで通りで構わないということさ。一時的に免税を口実にする単なる対策に過ぎん」
なんだそういうことかとホッと一安心するユリアナや貴族たちだが、これはズル賢いミラスタールの詭弁である。
そもそも税を無償かすることに対して反対する貴族など一人もいないだろう。なんなら皆両手をあげて喜ぶ者ばかり。
しかし、それではミラスタールは困る。
なぜなら、これからこの国には魔王軍フォクシーの部下が次から次へとやって来るのだ。
そうなれば、貴族は自身が管理する領土へ魔族を留まらせるなど万に一つないだろう。
しかし他国からいつ攻めてこられるかわからぬ以上、各地に魔王軍を配備することはもっとも重要な防衛策の基本である。
それを強行するために、ミラスタールは言葉巧みに彼らから領土を取り上げたのだ。
そうすることにより、俺の領土に俺が誰を住まそうが誰にも文句は言わさぬと、見事な暴君ぶりを発揮していたに過ぎない。
一度下げてから持ち上げる。詐欺師の常套手段である。
しかし、愚王と呼ばれるこの少年。
後に賢王と称えられるほどの名君となることを……世界の救世主と呼ばれるほどの、偉大な人物だということを、誰も知らない。
いまはまだ、最低最悪のクズと呼ばれているのだから……。
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「噂によると陛下は魔族を側室に迎え入れたと言うではないか」
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「こうなったら隣国へ援助を求め亡命も辞さねばなるまい」
「すでにまことしやかに一部の田舎貴族どもが他国へ亡命しておると囁かれている」
「王家の威信も地に落ちたものだな」
「当然の結果ですわ!」
部屋へ入るや否や、甲高い声を響かせた一人の少女。公爵家令嬢ユリアナ・アスタロッテである。
ユリアナは病弱な父に代わりに、この度の件について強くミラスタール王へ苦言を呈しに来たのだ。
空色の見事な巻き髪を手で振り払い、毅然とした態度で付き人が引いた椅子へ腰を落ち着かせ。そのまま室内を睥睨する。
まだ十五と幼さ残る少女に髭を蓄えた貴族も、恰幅のよい貴族も萎縮していく始末。
少女といえどユリアナはアスタロッテ家を代表してこの場に来ている。
階級が物を言う貴族社会において、現在のユリアナに意見できる者などこの場には一人としていなかった。
「ユリアナさま、今回のミラスタール陛下の強行には、我々もほとほと愛想が尽きております」
「当然だわ! あの愚王はこともあろうにわたくしの……アスタロッテ家の領土返上を求めてきたのよ! 許されることではないわっ!」
机に叩きつけられた一通の封書に息を呑む貴族一同。それを皮切りに私も同様だと封書を見せ合う貴族たち。
実はここに集まったすべての貴族の下へ、同様の文面が送りつけられていたのだ。
彼らは一様にそのことを言いあぐねていた。その理由は貴族ならではの保身からくるもの。
しかし、公爵家がそれを明かしたことにより、胸の内に秘めた真意を吐露する結果へと繋がる。
「断固抗議致しますわ! 最悪、我がアスタロッテ家は王家との全面戦争も辞さない覚悟ですのよ」
「なんと!? これはこれは頼もしい限りではございませんか」
「アスタロッテ家が後ろ楯となれば、鬼に金棒でございますな」
先ほどまで通夜でも執り行われていたのではないかと思われた空間は、ユリアナの力強い発言を受け、一安心と胸を撫でおろした者たちの笑い声に包まれていく。
そんな彼らの元に兵が謁見を開始すると声をかければ、決然たる面持ちの彼らが一同に謁見の間へと足を運ぶ。
謁見の間には玉座に深々と腰をおろすミラスタール王の姿があり、その膝には眉をしかめたくなるほどおぞましい漆黒のスライムが一匹。
近くには顔馴染みの大臣の他に、見慣れぬ魔族の姿も見受けられた。
「して、皆揃って此度は何用だ?」
「陛下……これはどういうおつもりですのっ!」
ユリアナが床に叩きつけた封書に視線を落としたミラスタールは、「何だそのことか」と、鼻をほじる侮辱的な態度を取っていた。
その態度に一層苛立ちを募らせるユリアナがヒステリックな声音を響かせる。
「このような暴君極まりない所業がまかり通るとお思いではありませんわよね!」
「では、納めてくれ」
「は? 納めろとはなんですの?」
「惚けてもらっては困る。ここ数年、お前たちは誰一人として満足に税を支払っておらぬではないか。私は確かに暴君かもしれぬ。しかしだな、領土を与えられたお前たちにはそれ相応の責務が課せられる。それを果たさぬ者には領土など身分不相応ではないか?」
まさかの滞納を突きつけられ固まる一同。しかし、それはこちらにも言い分があるとユリアナは反論に出る。
「お言葉ですが陛下。このような事態に陥ったのはそもそも国の未来を考えられるお立場にある王家の政策が、あまりにも杜撰だったからではないのですか? わたくしたちとて、税を納めたくとも納める利益がないのです! それはわたくしたちに死ねと言っているようなものではありませんか!」
「それはなんだ?」
「は?」
ミラスタールはユリアナが身に付けていた真珠の首飾りや、指に嵌められている眩いばかりの宝石を指差した。
「儲かっていない割には随分高価な品々を身につけておるようだか?」
「こ、これは我がアスタロッテ家に代々受け継がれてきた宝石ですことよ。此度の件とは関係ありません」
「さようか、それは失礼したな。それと、そなたの申していることはもっともな意見だと私も深く受け止めている」
「えっ……?」
「この国の政策が杜撰だったのは元国王である、我が父上の責任だ。そのことについては謝罪するつもりだ。すまんな」
そう言いながらミラスタールはチラッと大臣へ視線を送ると、私のせいではございませんとそっぽを向いて鼻唄を口ずさんでいる。
まぁいいかと視線を戻したミラスタールは、にこっと天使のような笑顔をユリアナへ向けた。
その輝かしいばかりの美しい微笑みに、少女の胸は高鳴りを覚えていた。
いや、少女だけではない。
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「だからこそ、一度国を立て直すために王家がペンデュラム内のすべての領土を管理下に置くこととしたのだ。もちろん、経済が回復次第、そなたたちに領土を再び治めてもらうつもりだ」
「それでは……」
「これは形だけの領土返上であり、実際はこれまで通りで構わないということさ。一時的に免税を口実にする単なる対策に過ぎん」
なんだそういうことかとホッと一安心するユリアナや貴族たちだが、これはズル賢いミラスタールの詭弁である。
そもそも税を無償かすることに対して反対する貴族など一人もいないだろう。なんなら皆両手をあげて喜ぶ者ばかり。
しかし、それではミラスタールは困る。
なぜなら、これからこの国には魔王軍フォクシーの部下が次から次へとやって来るのだ。
そうなれば、貴族は自身が管理する領土へ魔族を留まらせるなど万に一つないだろう。
しかし他国からいつ攻めてこられるかわからぬ以上、各地に魔王軍を配備することはもっとも重要な防衛策の基本である。
それを強行するために、ミラスタールは言葉巧みに彼らから領土を取り上げたのだ。
そうすることにより、俺の領土に俺が誰を住まそうが誰にも文句は言わさぬと、見事な暴君ぶりを発揮していたに過ぎない。
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