21 / 45
第21話 夜の町
しおりを挟む
今日は隣国に面した国境沿いの警備と、町の女たちの不平不満を解消するべく、大臣とフォクシーの三人で会議を開いた。
本来は脳史たちの意見も聞きたいところなのだが、魔族と同席などしたくないの一点張り。わからず屋の頑固者に構っている暇も余裕もないので、三人で行うこととした。
我が国は大陸の端――西側に面しており、北側にはアルスタルメシア国、東にはエルビン国、さらに南にはユーゲニウム国が位置している。
ベンデュラム国は西の最果てということもあり、西側が海に面していることが唯一の救いなのだが、それでも三ヵ国に囲まれている状況である。
仮にこの三ヵ国が手を取り合い一気に攻めてきたとなれば……さすがに一万のフォクシー軍と、六千のペンデュラム兵だけでは到底太刀打ちできない。
まぁ仲があまりよろしくない三ヵ国が手を取り合うことはないと思われるが。
しかし、借金の形に我が国の領土を狙っている各国が、いずれ我先にと乗り込んで来ることなど容易に想像がつく。
だからといい、フィーネにさらなる増軍の要請は通らないとフォクシーは言う。
「やはりダメですか……」
重苦しい溜息を吐き出す大臣の表情が曇っていく。
「半年ほど前から帝国より北の地にて、一部の魔王軍が帝国軍と交戦状態にあるのじゃ。拮抗する両軍の力はほぼ互角。じゃが、そこに勇者が加われば……」
「均衡は崩れるということか」
「その通りじゃ、お前さまよ。魔王さまはそこに軍の増援を送るかどうかの采配に頭を悩まされておられる」
下手に増援を送ってしまえば、いつやって来るかもわからない勇者に壊滅させられる危険性がある。
だが、このまま何も手を打たなければ、北地で戦っている部下を見殺しにしてしまうこととなる。
う~ん、確かに難しい問題だな。
そんな中、まだ何もことが起こっていない我が国へさらなる増軍など検討する余地もないということか。
ある意味納得だな。
「とりあえずいまは各国境沿いに兵力を分散させ、警備強化に当たるしかあるますまい」
「残念ながらそのようだな」
「それはそうとお前さまよ、女たちの欲求不満はどう解消するのじゃ?」
「ああ、それなら王都に残っている魔族兵を少し貸してくれれば問題ないよ」
「それは構わぬが、何をする気じゃ?」
「簡単な話だよ。女たちの欲求不満を解消させるために、魔族の色男たちが酌をしてくれるエロティックなお店をオープンさせる。そこで疑似恋愛に身を投じれば、欲求不満なんて一発解消さ!」
しかも、女たちが落とした大金はそのまま俺のお小遣いになるという仕組みだ。
最近は心を入れ替えた大臣の財布の紐が堅くて困り果てていた。
そこへ来てのビッグチャンス!
ムフフ……稼ぎまくるぞ~!
「ようこそお出でくださいました、マダム」
「あら、今日は一段とハンサムね」
「それはきっとマダムがくださった、このダイヤを散りばめた首輪のお陰だと思われますよ」
「オホホホ――平民とは違い。わたくしは男爵家のマダァ~~~ムですことよ。当然のことですわ」
手始めに王都にオープンさせた『ウルフボーイ』と名付けられたこの店は、オープンして以来大繁盛。
近頃では平民だけでなく、あのような豚似の貴婦人も堂々とやって来ては大金を落としていく。
いわゆる太い客というやつだ。
しかもこのお店『ウルフボーイ』は、軍の仕事と銘打っているので、売り上げのすべてが俺のもの。
お気に入りのウルフボーイを店内No.1にするため、彼女たちは日夜激しい攻防を繰り広げている。
「ミラスタール十三世を頂こうかしら?」と、店内に響き渡る声で豚がしてやったりと口の端を吊りあげれば、負けじと骨婦人が「わたくしはミラチャン・コンティを頂けるかしら?」、と声を張りあげる。
両端のVIPシートに腰をおろす二人が睨み合う。火花が飛び散る度にチャリ~ン♪ チャリ~ン♪ と至福の音が聞こえてくる。
その度にバーカウンターに腰をかけた俺の頬がだらしなく崩れていく。
「ムフフ……バカばっかりだな」
すると、ご満悦する俺の元に物々しい足音が響いてくる。足音の主は理性を失った猿のような男二名。彼らは入店するや否や怒声を放った。
「お前っ、一体何をやっているんだ! 我が家の資産をこんな魔族なんぞに貢ぎおって。気は確かかっ!」
「なんだこの酒はっ! ミラチャン・コンティだと? こんな聞いたこともない酒が二百万ギルっ!? ふざけるなっっ!」
楽しい雰囲気に包まれていた店内が一変、二人の猿によって台無しにされる。
しかも、店内で夫婦喧嘩をおっぱじめる始末。
このままでは店の評判と利益に影響が出てしまう。
そこで、俺は二人の猿を宥めようと声をかけたのだが、怒りの矛先が俺へと向けられる。
「大体にして陛下っ! あなたのせいですぞ」
「このような聞いたこともない酒が二百万ギルとはどういうことです! これではぼったくりではありませんか。払いませんぞ!」
さぁ帰るぞと妻を連れ帰ろうとする二人に、俺は少し話がしたいと店先へ連れ出した。
「このようなことを王自らがお認めになられるとはどういうことです!」
「ちゃんと説明して頂けるのでしょうな!」
「うむ、ではついて参れ」
プンスカプンスカと激昂する二人を連れて、俺は別の店先で足を止める。
「なんですかな……ここは」
「一体なんなのです、陛下」
「まぁ、入ってみればわかる」
二人を連れて店の門をくぐると、
「ようこそいらっしゃいましたわ♡」
「新規のお客さま二名ね♪」
肌を露出したキャミソール姿のレネアとリリスが、ケモ耳娘たちを引き連れ一斉に黄色い声を響かせる。
透かさず二人の腕にしがみついたケモ耳娘たちが、ぷにゅぷにゅおっぱいを押し当てると、先ほどまでフンガッフンガッと鼻息の荒かった二匹の猿が鼻の下を伸ばし始める。
「男女問わず、息抜きは大事だと俺は常々考えていた。長きに渡る貧乏で、皆心身ともに疲れ果てておったからな。お前たちは息抜きしなくて平気か?」
にたーっと満面の笑みを張りつけて問いかけてやると、コホンと咳払いした二人のむっつりが白々しく言いやがる。
「た、確かに陛下の仰られることも一理あるな」
「ど、同感だな。夜の町が賑やかなのは栄えている証拠とも云いますしな」
「しかし、あの酒の値段は法外では?」
あと一押しと判断した俺は、二人の耳元で囁いてやった。
「レネアはFカップ。リリスはGカップ。アラクネとサキュバス……それにケモ耳娘とムフフな夜を過ごせるのは、世界広し探せどここだけだ! 気に入られればアフターサービスなんてのもあるかもな~♪ まっ、別に文句があるなら出禁にしてやっても」
「滅相もありませぬっ」
「文句などこれっぽっちもっ」
「うむ。では遠慮せず、沢山お喋りして沢山飲んで行くのだ」
こいつらが今日までに蓄えた財産をすべて吐き出させてやる。
お前たちが税を納めていなかった数年間、プールしてたことなどすべてまるっとさっくりお見通しだ!
その金をすべて力技で回収してやるまでのこと。
この国の金も女もすべて、この俺のものなのだからな!
本来は脳史たちの意見も聞きたいところなのだが、魔族と同席などしたくないの一点張り。わからず屋の頑固者に構っている暇も余裕もないので、三人で行うこととした。
我が国は大陸の端――西側に面しており、北側にはアルスタルメシア国、東にはエルビン国、さらに南にはユーゲニウム国が位置している。
ベンデュラム国は西の最果てということもあり、西側が海に面していることが唯一の救いなのだが、それでも三ヵ国に囲まれている状況である。
仮にこの三ヵ国が手を取り合い一気に攻めてきたとなれば……さすがに一万のフォクシー軍と、六千のペンデュラム兵だけでは到底太刀打ちできない。
まぁ仲があまりよろしくない三ヵ国が手を取り合うことはないと思われるが。
しかし、借金の形に我が国の領土を狙っている各国が、いずれ我先にと乗り込んで来ることなど容易に想像がつく。
だからといい、フィーネにさらなる増軍の要請は通らないとフォクシーは言う。
「やはりダメですか……」
重苦しい溜息を吐き出す大臣の表情が曇っていく。
「半年ほど前から帝国より北の地にて、一部の魔王軍が帝国軍と交戦状態にあるのじゃ。拮抗する両軍の力はほぼ互角。じゃが、そこに勇者が加われば……」
「均衡は崩れるということか」
「その通りじゃ、お前さまよ。魔王さまはそこに軍の増援を送るかどうかの采配に頭を悩まされておられる」
下手に増援を送ってしまえば、いつやって来るかもわからない勇者に壊滅させられる危険性がある。
だが、このまま何も手を打たなければ、北地で戦っている部下を見殺しにしてしまうこととなる。
う~ん、確かに難しい問題だな。
そんな中、まだ何もことが起こっていない我が国へさらなる増軍など検討する余地もないということか。
ある意味納得だな。
「とりあえずいまは各国境沿いに兵力を分散させ、警備強化に当たるしかあるますまい」
「残念ながらそのようだな」
「それはそうとお前さまよ、女たちの欲求不満はどう解消するのじゃ?」
「ああ、それなら王都に残っている魔族兵を少し貸してくれれば問題ないよ」
「それは構わぬが、何をする気じゃ?」
「簡単な話だよ。女たちの欲求不満を解消させるために、魔族の色男たちが酌をしてくれるエロティックなお店をオープンさせる。そこで疑似恋愛に身を投じれば、欲求不満なんて一発解消さ!」
しかも、女たちが落とした大金はそのまま俺のお小遣いになるという仕組みだ。
最近は心を入れ替えた大臣の財布の紐が堅くて困り果てていた。
そこへ来てのビッグチャンス!
ムフフ……稼ぎまくるぞ~!
「ようこそお出でくださいました、マダム」
「あら、今日は一段とハンサムね」
「それはきっとマダムがくださった、このダイヤを散りばめた首輪のお陰だと思われますよ」
「オホホホ――平民とは違い。わたくしは男爵家のマダァ~~~ムですことよ。当然のことですわ」
手始めに王都にオープンさせた『ウルフボーイ』と名付けられたこの店は、オープンして以来大繁盛。
近頃では平民だけでなく、あのような豚似の貴婦人も堂々とやって来ては大金を落としていく。
いわゆる太い客というやつだ。
しかもこのお店『ウルフボーイ』は、軍の仕事と銘打っているので、売り上げのすべてが俺のもの。
お気に入りのウルフボーイを店内No.1にするため、彼女たちは日夜激しい攻防を繰り広げている。
「ミラスタール十三世を頂こうかしら?」と、店内に響き渡る声で豚がしてやったりと口の端を吊りあげれば、負けじと骨婦人が「わたくしはミラチャン・コンティを頂けるかしら?」、と声を張りあげる。
両端のVIPシートに腰をおろす二人が睨み合う。火花が飛び散る度にチャリ~ン♪ チャリ~ン♪ と至福の音が聞こえてくる。
その度にバーカウンターに腰をかけた俺の頬がだらしなく崩れていく。
「ムフフ……バカばっかりだな」
すると、ご満悦する俺の元に物々しい足音が響いてくる。足音の主は理性を失った猿のような男二名。彼らは入店するや否や怒声を放った。
「お前っ、一体何をやっているんだ! 我が家の資産をこんな魔族なんぞに貢ぎおって。気は確かかっ!」
「なんだこの酒はっ! ミラチャン・コンティだと? こんな聞いたこともない酒が二百万ギルっ!? ふざけるなっっ!」
楽しい雰囲気に包まれていた店内が一変、二人の猿によって台無しにされる。
しかも、店内で夫婦喧嘩をおっぱじめる始末。
このままでは店の評判と利益に影響が出てしまう。
そこで、俺は二人の猿を宥めようと声をかけたのだが、怒りの矛先が俺へと向けられる。
「大体にして陛下っ! あなたのせいですぞ」
「このような聞いたこともない酒が二百万ギルとはどういうことです! これではぼったくりではありませんか。払いませんぞ!」
さぁ帰るぞと妻を連れ帰ろうとする二人に、俺は少し話がしたいと店先へ連れ出した。
「このようなことを王自らがお認めになられるとはどういうことです!」
「ちゃんと説明して頂けるのでしょうな!」
「うむ、ではついて参れ」
プンスカプンスカと激昂する二人を連れて、俺は別の店先で足を止める。
「なんですかな……ここは」
「一体なんなのです、陛下」
「まぁ、入ってみればわかる」
二人を連れて店の門をくぐると、
「ようこそいらっしゃいましたわ♡」
「新規のお客さま二名ね♪」
肌を露出したキャミソール姿のレネアとリリスが、ケモ耳娘たちを引き連れ一斉に黄色い声を響かせる。
透かさず二人の腕にしがみついたケモ耳娘たちが、ぷにゅぷにゅおっぱいを押し当てると、先ほどまでフンガッフンガッと鼻息の荒かった二匹の猿が鼻の下を伸ばし始める。
「男女問わず、息抜きは大事だと俺は常々考えていた。長きに渡る貧乏で、皆心身ともに疲れ果てておったからな。お前たちは息抜きしなくて平気か?」
にたーっと満面の笑みを張りつけて問いかけてやると、コホンと咳払いした二人のむっつりが白々しく言いやがる。
「た、確かに陛下の仰られることも一理あるな」
「ど、同感だな。夜の町が賑やかなのは栄えている証拠とも云いますしな」
「しかし、あの酒の値段は法外では?」
あと一押しと判断した俺は、二人の耳元で囁いてやった。
「レネアはFカップ。リリスはGカップ。アラクネとサキュバス……それにケモ耳娘とムフフな夜を過ごせるのは、世界広し探せどここだけだ! 気に入られればアフターサービスなんてのもあるかもな~♪ まっ、別に文句があるなら出禁にしてやっても」
「滅相もありませぬっ」
「文句などこれっぽっちもっ」
「うむ。では遠慮せず、沢山お喋りして沢山飲んで行くのだ」
こいつらが今日までに蓄えた財産をすべて吐き出させてやる。
お前たちが税を納めていなかった数年間、プールしてたことなどすべてまるっとさっくりお見通しだ!
その金をすべて力技で回収してやるまでのこと。
この国の金も女もすべて、この俺のものなのだからな!
0
あなたにおすすめの小説
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる