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34話
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闇に浮かび上がったのは、本とかで見たことのある西洋風なドラゴンだった!
「首みじけーな」
「お腹ぽっこりしてるな」
「ドラゴンてことは多分あれが魔王か。弱そうだな」
オタク3人組が感想を言い合ってる。
その話題のドラゴンは、ブルブルと何やら痛そうに身体を丸めた後。
ギヤオオオー!
怒りに咆哮した。
「何で怒ってるんだ?」
デコトラのライトに照らされながら、ドラゴンが自分の股下辺りを触ると、何かをベリッと剥がした。
さっきの魔物ボスだ。
どうやらさっき若ちんが跳ね飛ばした魔物が凄い勢いで、魔王の股間に当たったようだ。
「うえええ~!」
これには忍くん含め、男子4人が痛そうに顔を顰めた。そりゃ怒るわ~と同情してる。
「とりあえず、可哀想だけども、こっちはチャンスだな」
大原くんが機械に話しかけた。
ピンポーン
耳元で音が鳴る。
『みんな、魔王らしき奴が現れたぞ!いつも行ってた山が奴の正体だ!』
映像に映っていたクラスメイトが一斉に山側を見てるのが分かった。
『若ちん!奴は今、気が逸れてる!チャンスだ!』
その声に応じる様にデコトラの後方のドアが開き、勢い良く主力メンバーが飛び出てきた!
そう、あのデコトラには勇者達主力メンバーが隠れていたのだ!
可能な限り魔王軍に近づくのが目的だったけど、魔王自ら登場したのなら大きなチャンスだ。
勇者はペガサスに飛びのり、聖女がユニコーンに跨る。それに続いて、魔法使いや剣士など戦闘力が高いメンバーが他の召喚獣に乗り、後に続いた。
あ!ウサギとパンダの着ぐるみもいる!
主力メンバーは上と下に戦力を分けると一斉にドラゴンを攻撃し出した。
「俺らは魔王の動きを見るな」
「じゃあ私達はそれ以外を見張ってるね」
あらかじめ決めていた役割分担の通り、男子と女子に分かれてカメラをチェックしていく。
そんな中、オタク男子3の工藤くんが出来たー!と声を上げた。
工藤くんは1人ずーっと作業をしていた。それが完成したらしい!
出来上がったのは、何かデカい筒みたいなヤツだった。
「頼むわ~」
「うん、わかった!」
「僕が持つよ」
わたしの代わりに忍くんがその筒を持ってくれた。
「最終兵器だ。出来ればやつの口の中にぶっ放して欲しい」
「つ、伝えるね」
工藤くんの物騒な言葉に早くもビビる!そんな最終兵器を託されるなんて!
「行こうか、あかりちゃん」
「うん!」
「気をつけて!」
「ふえーん、2人とも無理しちゃダメですよ!」
「ありがとう!行ってきます!」
わたしと忍くんは、最終兵器を持って安全な建物から飛び出した!
「首みじけーな」
「お腹ぽっこりしてるな」
「ドラゴンてことは多分あれが魔王か。弱そうだな」
オタク3人組が感想を言い合ってる。
その話題のドラゴンは、ブルブルと何やら痛そうに身体を丸めた後。
ギヤオオオー!
怒りに咆哮した。
「何で怒ってるんだ?」
デコトラのライトに照らされながら、ドラゴンが自分の股下辺りを触ると、何かをベリッと剥がした。
さっきの魔物ボスだ。
どうやらさっき若ちんが跳ね飛ばした魔物が凄い勢いで、魔王の股間に当たったようだ。
「うえええ~!」
これには忍くん含め、男子4人が痛そうに顔を顰めた。そりゃ怒るわ~と同情してる。
「とりあえず、可哀想だけども、こっちはチャンスだな」
大原くんが機械に話しかけた。
ピンポーン
耳元で音が鳴る。
『みんな、魔王らしき奴が現れたぞ!いつも行ってた山が奴の正体だ!』
映像に映っていたクラスメイトが一斉に山側を見てるのが分かった。
『若ちん!奴は今、気が逸れてる!チャンスだ!』
その声に応じる様にデコトラの後方のドアが開き、勢い良く主力メンバーが飛び出てきた!
そう、あのデコトラには勇者達主力メンバーが隠れていたのだ!
可能な限り魔王軍に近づくのが目的だったけど、魔王自ら登場したのなら大きなチャンスだ。
勇者はペガサスに飛びのり、聖女がユニコーンに跨る。それに続いて、魔法使いや剣士など戦闘力が高いメンバーが他の召喚獣に乗り、後に続いた。
あ!ウサギとパンダの着ぐるみもいる!
主力メンバーは上と下に戦力を分けると一斉にドラゴンを攻撃し出した。
「俺らは魔王の動きを見るな」
「じゃあ私達はそれ以外を見張ってるね」
あらかじめ決めていた役割分担の通り、男子と女子に分かれてカメラをチェックしていく。
そんな中、オタク男子3の工藤くんが出来たー!と声を上げた。
工藤くんは1人ずーっと作業をしていた。それが完成したらしい!
出来上がったのは、何かデカい筒みたいなヤツだった。
「頼むわ~」
「うん、わかった!」
「僕が持つよ」
わたしの代わりに忍くんがその筒を持ってくれた。
「最終兵器だ。出来ればやつの口の中にぶっ放して欲しい」
「つ、伝えるね」
工藤くんの物騒な言葉に早くもビビる!そんな最終兵器を託されるなんて!
「行こうか、あかりちゃん」
「うん!」
「気をつけて!」
「ふえーん、2人とも無理しちゃダメですよ!」
「ありがとう!行ってきます!」
わたしと忍くんは、最終兵器を持って安全な建物から飛び出した!
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