退魔剣姫リオナは犯されてもなるべく諦めない

スンダヴ

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第2話-⑤:友の応援で復活し秘策で怪人を打ち破るリオナ

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 「莉緒奈ちゃん、無事でいて…」

 悪の組織《ドミネイト》にプロレス会場を占拠された市民体育館。下級怪人であるゴブリンがうろつく危険地帯となったこの場所に、1人の少女が舞い戻っていた。

 莉緒奈の友人、和田恵里である。

 低い身長を生かして会場のあちこちに隠れ、徐々にプロレス会場の入口へと接近している。

 (ごめんね莉緒奈ちゃん。でも、どうしてもあなたを放っておけないの)

 危険な行為であるとは彼女も認識していた。
 しかし、一度脱出して警察を呼んだあと、そのまま安全な場所で待機できるほど彼女は冷静な人間ではない。

 (あの時莉緒奈ちゃんがあたしを助けてくれたように、あたしも莉緒奈ちゃんを助けるからね…)
 
 プロレス会場の入り口はすぐもうすぐそこ。

 監視にあたっているゴブリンをやり過ごし、音を立てず中に侵入しようとする恵里だったがー、



 からん。

 床に落ちた空き缶を音を立てて蹴ってしまう。

 「しまった!?」

 自らのミスに気づいた恵理だったが、時すでに遅し。

 「ブヒブヒッ!」

 「ブヒィイイイイイイイッ!

 

 複数のゴブリンが、無力な少女のもとに全力で迫ってきた。 
 

 ****


 カシャッ。

 「う…」
 
 意識を失っていたリオナは、まばゆい光で目を覚ました。周囲から響き渡るシャッター音と歓声。背中には硬いリングマットの感触。

 プロレスリングに横たわっているのだとリオナは気づいた。

 「私、首を絞められて…そうだ、怪人を…くっ…!」

 立ち上がろうとするリオナだったが、体のあちこちに痛みが走り、うまく状態を起こせない。
 
 呼吸を整えていると、こちらをのぞき込む女ゴブリンの邪悪な笑顔が視界に映った。

 「けけけ、目が覚めたみたいだな。そのまま眠ってれば良かったものを」

 「あなたは、ヒール?いったい何を…きゃあっ!」

 「何って、ゴブリンたちによる撮影会さ。敗北した退魔剣姫のね!」

 「何を言って…あ…!」



 ようやく視界が慣れてきたリオナが目にしたのは、まさに狂気の宴。

 「ブヒヒヒヒヒ…w」

 「ブーッヒッッヒッッヒッッヒッッヒッッヒッッwww」

 「ブヒブヒブヒブヒッwww」

 「…ブヒヒw」

 「ブヒヒヒィww」

 プロレスリングに数十体ものゴブリンが押しかけ、ボロボロに凌辱されたリオナを見物しているのだ。一斉にゆがんだ笑い声と笑顔でリオナを嘲笑している。

 一部の個体はビデオカメラやデジタルカメラを手に持っており、リオナを盛んに撮影している。

 「いやっ…!」

 リオナは羞恥で頬を染めるが、時すでに遅し。

 あらゆる個所を破られ、少女の敗北を演出する青と白のドレス。
 ドレスを破られた結果、豆のような乳頭がわずかにツン…と顔を見せている豊満な乳房。
 オークの視姦から少しでも身を守ろうとして、秘部や乳房を必死で隠している手足。
 発情液と涙にまみれ、それでも誇りを失いたくないと唇を噛んでいる、少女から大人の中間にあたる優しげな美貌。

 「はあ…あぁ…やめて…ください…撮らないで…今のリオナを撮らないでっ…!」

 苦痛に身を悶え、快楽で息を荒くし、痛みで動けず、辛うじて残った正義感で弱弱しく叫ぶも、瀕死の草食動物を前にした肉食動物のような高揚感をゴブリンに与えるだけ。

 「ブヒイイイイイイッ!」

 「あ…また…やめてくだ、さい…リオナに発情液かけちゃ…ひゃああああああああんっ♡」

 いきりたった数匹が再び陰茎をしごき、リオナの顔面に発情液をかけた。生臭い匂いと全身をつらぬくぞくぞくとして快感にさいなまれ、退魔剣姫は嬌声を上げる。

 精神は再び汚染され、彼女の正義の心をじわじわと侵食していった。

 「ぎゃははははははは!さあ、そろそろこいつをたっぷり犯してやるとするか…あんたらは精々そこでシコってるんだなぁ!」

 (りおな…♡おかされ、ます♡ごぶりんとかいじんに、ぼろぞうきんにされ、ちゃいま…しゅ…♡)

 完全に絶望し、プロレスリングから動けなくなってしまうリオナ。



 あとは《ドミネイト》の慰み者として生涯を終えるだけー、






 「莉緒奈ちゃん、負けちゃダメえぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 その時。


 プロレスリングに、幼い少女の声が響き渡った。
 
 
 ****


 「わだ…さん?」

 リオナはここにいるはずがない友人の声を聞いて驚く。

 最後の力を振り絞って声がした方向に目を向けると、確かにツインテールの背の小さな少女、和田恵里がこちらに向かっていた。

 「莉緒奈ちゃんなんでしょ!?あなたの姿、変身しても分かるんだから!」

 「ブヒッ!」

 背後から一体のゴブリンが迫り、執拗に背中を掴まれようとするが、身をかがめて何度か逃れる。

 そして、ついにプロレスリングの端まで辿りつき、倒れているリオナに一生懸命手を伸ばした。

 「はぁっ…はあっ…莉緒奈ちゃん、手を伸ばして!一緒に逃げよう!」

 「だめです!来ないでください!」

 「いやだ!」

 「どうして…?私は、怪人に負けました…だから、犯されるのは仕方ないんです!せめてあなただけでもー」

 「絶対に…絶対に見捨てない!」

 周囲からゴブリンの手が伸びてくるが、恵里は怯まない。






 「だって…莉緒奈ちゃんは私の…友達だからぁ!」

 友人。

 その言葉を聞いて、リオナ、いや、莉緒奈の心に再び火が灯る。

 (そうだ…私は友人を守るために変身したのです!こんな所で、倒れてはいけません!)

 赤く染まったブルージュエルに、莉緒奈は再び祈りをこめた。



 そしてー、

 

 全身が、再び光り輝き始めた。


 ****


 「なにいいいいいいいっ…!」

 ヒールは悲鳴を上げる。

 すでに無力化したと思い込んだ退魔剣姫の全身が輝き始め、プロレス会場全体を覆い始めたからだ。

 「「「ブ…ブヒィィィィィィィ!!!」」」

 ゴブリンは強烈な目に浴び、続々とリングから転げ落ちる。

 怪人だけが苦しみもがく浄化の光。
 ヒールは辛うじて目を両腕でふさぎ、リングに伏せて視界を保護する。

 光が収まり、プロレスリングが静まり返った後ー、






 「私は、もう負けません。私に力を授けて守ってくれるお母様のため。そして…私を信じて戦ってくれた、かけがえのない友人のため!」

 敗北したはずの退魔剣姫が、完全に復活した姿を現した。

 ほとんど破れていたドレスは再び彼女の肢体を包み込み、ブルージュエルも青い輝きを取り戻している。

 「今度こそ、あなたを倒します!」

 今まで以上に強い正義感を帯びた瞳を輝かせ、リングの中央でヒールを見下ろした。
 サーベルも復活し、右手で力強く握りしめ、改めて怪人を倒す覚悟を宣誓する。

 その決意に、隙は全くうかがえない。

 「莉緒奈ちゃん…いや、リオナちゃん!頑張って~~~~!」

 リングの端で見守っている恵里も歓声をあげた。

 「ちぃっ…ブルージュエルには利用者の精神状況に応じてパワーが増幅されると聞いたが…こんなのチートだろうが…!」

 うめき声をあげるヒールだったが、《ドミネイト》によって創造された頭脳はまだ勝利の可能性があると告げている。

 (けけけ…追いつめたつもりだろうが、あたしに台本ブックがあることを忘れたのか?リングにいる間のあたしは無敵!何度でも…裸にひん剥いてやるぜ!)

 《ドミネイト》の怪人に「敗北イベントから復活した変身ヒロインが攻撃してくるまでじっと待っている」というプログラムは存在しない。あくまで目的は女性の凌辱。ヒールはさっそく叫んだ。

 「台本ブック!その娘の武器を全部奪え!」

 再びリングから弾き飛ばされるリオナのサーベル。
 リオナの表情は変わらない。

 「ぎゃはははははは!すました顔しやがって!何度復活しようが同じだ!台本ブック!次はー」

 勝利を確信するヒールだったがー、



 「遁走曲フーガ!」

 「え…?」

 移動速度のみを加速させるシンプルな剣技を発動。当然ながら武器はない。ただ身一つでの突進。

 それでもリオナより力の劣るヒールには強烈で、タックルの要領であっさり押し倒された。

 「ぎゃあああ!このアバズレ、離せぇえええええ!このあたしが…」

 押さえつけられながらも暴言を吐くヒールだったが、自らの両腕を抑え込んだリオナの表情を見て固まる。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 そんな擬音が聞こえてきそうなほど、怒りに満ちた表情。

 「ひぃ!」

 「先ほどは、良くも、やってくれましたね…!そのスキルの弱点はすでに見切りました。何度も発動すれば、私でもさすがに分かります」

 「じゃ、弱点?ま、まさか!」

 「それは…」

 ヒールの両腕を改めて抑え込み、リオナは勢いよくー、



 


 「発動時に『台本ブック』と発言する必要があることです!」

 豊かな双丘でヒールの口をふさいだ。

 ぎゅうっ…
 そして、全身を使って抑え込み、ヒールからみるみる酸素を奪っていく。

 「むぐぐぐぐぐぐぐっ~~~~!」

 「口がふさがれば、あなたは何もできません!手でふさぐにはあなたの口は大きすぎるので、全身でふさぎます!」

 「むごごごごごご…おごごごごごごごっ…」

 「ひゃん♡む、胸をなめるなんて…♡もう怒りました!最後までハレンチな怪人には…こうです!」

 むぎゅぎゅぎゅ…

 豊満な乳房、引き締まった手と足の力を総動員し、リオナは怪人の動きを全力で封じる。

 ヒールは顔が真っ青になり、動きがどんどん鈍っていった。巨大な怪人の体が痙攣し、目が白目になりはじめる。

 そしてー、






 「…おご」

 完全に意識を失った。

 その瞬間、全身が影に包まれ、リングから消滅する。



 「「「ブ、ブヒィィィィィィィィィィィィ!」」」」

 ヒールの敗北を見たゴブリンは全員が逃走。
 





 「正義の、勝利です!」

 苦戦しつつも退魔剣姫は怪人に勝利し、町の平和と友人を守るのであった。


 ****


 「あううう…まだ胸がじんじんします…」

 「母乳極めブレストスムーザーなんてすごいね莉緒奈ちゃん!立派なプロレスラーだよ!」

 「そ、そうなのですか?無我夢中で、何も考えてませんでした…」

 プロレスリングでの事件が無事解決し、夕暮れが迫る姫宮町。

 莉緒奈と恵里は帰宅の途についている。

 控えめな莉緒奈と、明るい恵里。
 正反対の性格に見えるが、2人の相性は悪くないようだ。

 その証拠に、2人ともリラックスして、自然な笑顔を浮かべている。

 「リオナのことは内緒、ですよ?」

 「うん!何か手伝えることがあったら、あたしに言ってね!」



 2人は手を繋ぎ、仲睦まじく歩いていくのだった。
 
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