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連載
596 進捗報告 3
「──えー、ゴホン。それでですね、裁判は三日後から順次行われます。最初はハロス・コローネ、次にクレエ・コローネ。そしてオリヴァン侯爵夫人と子息達の予定となっております」
「一つの裁判にどのくらいかかるかは、進行具合や犯行内容などで変わるので、何日で終わるとは言えないのですが……」
ギンカさんが軽く咳払いをして、予定を教えてくれる。そのあと補足説明をオウラン宰相がしてくれる。どうやら裁判は一回につき一日で終わるものもあれば数日かかるものもあるらしい。
今回は罪状がハッキリしているし証拠も十分だから早いとは思うが、どうなるかは分からないそうだ。
「できるだけ早く処理をしてそちらに引き渡す予定ではあるが、時期はまだ確定できない。申し訳ない」
リオラルが苦い顔でそう言うので、アークは首を横に振る。
「いや、こちらとしては引き渡しが確定していれば問題ないので、きちんと裁判を終わらせてからでいい」
俺もアークと同じ気持ちだ。今までの悪事をしっかり裁いてもらいたい。
ルドヴィカもきっと同じはずだと目を向ければ、深く頷いて言った。
「そうです。むしろ時間がかかってもいいので、全ての罪を詳らかにして社会的にも抹殺してください」
「──そ、そうか。分かった」
違った。やっぱり俺達よりも激しく怒っていて、徹底的に消すつもりだ。リオラル達もルドヴィカの言葉にちょっと引いている。
『そりゃあ、竜人の番い至上主義を考えればなぁ、これでもぬるい方だろうよ』
《この国を滅ぼさんだけマシよな》
『過去に番いのために消された街や国が幾つあったことか……』
《最近は治安がよくなった方よ》
ヴァンは寝転んで寛ぎ、エレフはお茶を呑気に飲みながらほんわかした空気が漂っていたが、言ってることは殺伐としている。
今でこそ番いを得るためにきちんと手続きを踏むようになったが、過去には強引に攫うように番って揉めたり番いの願いを叶えるために無茶をしたりと大変だったらしいし。
そう言えばこの人達って、年齢不詳と言っていいくらいのお爺ちゃんだったっけ。見た目が若々しいから忘れそうになるけど。
そりゃあ俺達の知らない遥か昔のことも知ってるよね。特にエレフはここにいる人の中では飛び抜けて最年長だし。
そんな気持ちで二人を見ていたからか、ヴァンには胡乱げな視線を投げられ、エレフからは意味深な笑顔を向けられた。何時もはのほほんとしているのに、こういうときは鋭いよね。
『ノア、我は精霊王ほど歳は取っておらんぞ』
「わ、分かってるよ」
《ノア、我は数えるのが面倒なほど長く生きてはおるが、爺扱いはイヤだぞ》
「う、うん。大丈夫だってば。しないよ」
たまに、いやちょっとはお爺ちゃんっぽいなと思うことがあるけど、別に年寄り扱いはしてないよね。そう思ってアークに同意を求めるように見ると何故か笑われた。
「大丈夫だ。年寄り扱いというよりは幼児扱いだから」
「あ、それは言えてる!」
『んなっ!?』
《よ、幼児……だと?》
したり顔でアークが言った言葉にルドヴィカが速攻で賛同し、ヴァンとエレフがショックを受けている。
「た、確かにそうかも?」
そう言われてみればお爺ちゃんというより子供相手の感覚だなと、俺も納得して頷く。そんな俺達のやりとりを見ていたリオラル達は、ヴァン達の発言で重くなった空気が霧散してホッとしたようだった。
その重い空気を分かっていてアークがわざと茶化したのだろう。まあ、実際に最近の二人は子供っぽい言動が目立つので、あながち嘘でもないし。
とりあえず空気も軽くなったし話も聞けたし。じゃあこれから幽閉塔を消して、ルドヴィカには一旦サムラートのところに戻ってもらいますか。
「一つの裁判にどのくらいかかるかは、進行具合や犯行内容などで変わるので、何日で終わるとは言えないのですが……」
ギンカさんが軽く咳払いをして、予定を教えてくれる。そのあと補足説明をオウラン宰相がしてくれる。どうやら裁判は一回につき一日で終わるものもあれば数日かかるものもあるらしい。
今回は罪状がハッキリしているし証拠も十分だから早いとは思うが、どうなるかは分からないそうだ。
「できるだけ早く処理をしてそちらに引き渡す予定ではあるが、時期はまだ確定できない。申し訳ない」
リオラルが苦い顔でそう言うので、アークは首を横に振る。
「いや、こちらとしては引き渡しが確定していれば問題ないので、きちんと裁判を終わらせてからでいい」
俺もアークと同じ気持ちだ。今までの悪事をしっかり裁いてもらいたい。
ルドヴィカもきっと同じはずだと目を向ければ、深く頷いて言った。
「そうです。むしろ時間がかかってもいいので、全ての罪を詳らかにして社会的にも抹殺してください」
「──そ、そうか。分かった」
違った。やっぱり俺達よりも激しく怒っていて、徹底的に消すつもりだ。リオラル達もルドヴィカの言葉にちょっと引いている。
『そりゃあ、竜人の番い至上主義を考えればなぁ、これでもぬるい方だろうよ』
《この国を滅ぼさんだけマシよな》
『過去に番いのために消された街や国が幾つあったことか……』
《最近は治安がよくなった方よ》
ヴァンは寝転んで寛ぎ、エレフはお茶を呑気に飲みながらほんわかした空気が漂っていたが、言ってることは殺伐としている。
今でこそ番いを得るためにきちんと手続きを踏むようになったが、過去には強引に攫うように番って揉めたり番いの願いを叶えるために無茶をしたりと大変だったらしいし。
そう言えばこの人達って、年齢不詳と言っていいくらいのお爺ちゃんだったっけ。見た目が若々しいから忘れそうになるけど。
そりゃあ俺達の知らない遥か昔のことも知ってるよね。特にエレフはここにいる人の中では飛び抜けて最年長だし。
そんな気持ちで二人を見ていたからか、ヴァンには胡乱げな視線を投げられ、エレフからは意味深な笑顔を向けられた。何時もはのほほんとしているのに、こういうときは鋭いよね。
『ノア、我は精霊王ほど歳は取っておらんぞ』
「わ、分かってるよ」
《ノア、我は数えるのが面倒なほど長く生きてはおるが、爺扱いはイヤだぞ》
「う、うん。大丈夫だってば。しないよ」
たまに、いやちょっとはお爺ちゃんっぽいなと思うことがあるけど、別に年寄り扱いはしてないよね。そう思ってアークに同意を求めるように見ると何故か笑われた。
「大丈夫だ。年寄り扱いというよりは幼児扱いだから」
「あ、それは言えてる!」
『んなっ!?』
《よ、幼児……だと?》
したり顔でアークが言った言葉にルドヴィカが速攻で賛同し、ヴァンとエレフがショックを受けている。
「た、確かにそうかも?」
そう言われてみればお爺ちゃんというより子供相手の感覚だなと、俺も納得して頷く。そんな俺達のやりとりを見ていたリオラル達は、ヴァン達の発言で重くなった空気が霧散してホッとしたようだった。
その重い空気を分かっていてアークがわざと茶化したのだろう。まあ、実際に最近の二人は子供っぽい言動が目立つので、あながち嘘でもないし。
とりあえず空気も軽くなったし話も聞けたし。じゃあこれから幽閉塔を消して、ルドヴィカには一旦サムラートのところに戻ってもらいますか。
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