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連載
611 疲れ過ぎても 1
リオラルの執務室で散々騒いで、これはもう仕事にならんとリンクス達がまず部屋を追い出された。
「ええっ!? もっと色々と錬金術の話とかしたかったのに」
「いや、そもそもそういう話なら自室かノア殿の部屋に訪ねてやりなさい。ここは私の執務室なのだから」
「──っあ……そうでした。すみませんでした」
リンクスが納得いかないという感じで抗議したが、リオラルに至極まっとうな正論を言われてハッと我に返る。そして耳と尻尾をぺしょんと萎れさせてすごすごと帰る後ろ姿に皆して苦笑する。
そんな彼らを見送って、騒ぎの原因になった俺も謝る。
「すみませんでした。俺が迂闊なことをやらかしたせいで」
「いやいや、ウチの弟があんなに興奮する気持ちも分かるので。ノア殿の場合は錬成も素材も品質もすごいから」
俺もあんなに興奮するとは思わなかったけど、そう言えば俺も似たようなものだったなと苦笑する。
「そう言ってもらえると、俺も気持ちが楽になるかな。でも、あの、今日はここまででいいかな。体力は全然問題ないんだけど、色々と疲れちゃって」
「もちろんだ。明日は昼前に一度集まってもらって、それから探索を始めようか。グレイ第二騎士団長も準備を頼む」
「畏まりました」
今日一日だけで濃い時間が多くて、精神的に疲れた。それにもう夕方だし、今から探索はさすがにしないよねという気持ちで話せば、リオラルも気持ちを汲み取ってくれてそう言った。
アークも同じような気持ちだったらしく、時間も遅いから今日はここまでで解散となった。
部屋に戻ると行儀悪くソファに背を預けて力を抜く。一気に疲労感が湧いてきて、動きたくない。
「ノア、お疲れ様。大丈夫か?」
「うー、疲れた。アーク、ベッドに運んでぇ」
動きたくなくてアークに手を伸ばすと、クスッと笑って抱き上げてくれる。俺はアークの首に腕を回してしがみ付くと、アークの首筋に顔をグリグリと擦りつけた。
……ああ、アークのいい匂い。
ゆっくりと運ばれているうちに、俺はちょっと身体に違和感を覚える。何か、そう、下半身が熱くなっている気がする。それにあそこがちょっと反応して硬くなって──!?
「あ、あの……アーク?」
「何だ」
俺は普段、あまりこんな状態になることはない。それは元々番う前は性欲が薄かったのもあるし、番ったあとは溜め込む暇がないほどアークに愛されて何時もすっからかんだからだ。
だからこそ、何でどうしてという戸惑いが大きくて、だからしどろもどろになってしまう。
「えと、その、俺のぉ……アレが」
そう言ってから恥ずかしくてもぞもぞと足を動かしたせいで、逆にアークに気づかれた。
「ああ──ふふ、ノアにしては珍しいが、今日は疲れたし興奮もしただろう。だからこうなって当然だ。恥ずかしいことじゃない」
「えっ、そうなの? 疲れてるときもなるの?」
前に戦闘とかのあとは滾るって聞いたから知ってたけど、疲れてても勃起するんだ!?
「健康な身体なら、それも若ければ普通だ。だからスッキリした方がゆっくり眠れるぞ」
「ほうほう、スッキリ……ん?」
それってつまり、出すということかな? そうなるとたぶん、俺が一人で自慰して出すって訳にはいかないよね?
「もちろん、俺が手伝うに決まっているだろう」
「ですよねー」
にっこり満面の笑みで応えるアークに、俺は小さく笑うしかない。まあ何時ものことだし、俺は疲れてるし。アークがシてくれるならそれでいいか、と投げたのがいけなかったのか……
このあと、アークの手練手管にイヤと言うほど翻弄されることになる。
※次回R回予定です。
「ええっ!? もっと色々と錬金術の話とかしたかったのに」
「いや、そもそもそういう話なら自室かノア殿の部屋に訪ねてやりなさい。ここは私の執務室なのだから」
「──っあ……そうでした。すみませんでした」
リンクスが納得いかないという感じで抗議したが、リオラルに至極まっとうな正論を言われてハッと我に返る。そして耳と尻尾をぺしょんと萎れさせてすごすごと帰る後ろ姿に皆して苦笑する。
そんな彼らを見送って、騒ぎの原因になった俺も謝る。
「すみませんでした。俺が迂闊なことをやらかしたせいで」
「いやいや、ウチの弟があんなに興奮する気持ちも分かるので。ノア殿の場合は錬成も素材も品質もすごいから」
俺もあんなに興奮するとは思わなかったけど、そう言えば俺も似たようなものだったなと苦笑する。
「そう言ってもらえると、俺も気持ちが楽になるかな。でも、あの、今日はここまででいいかな。体力は全然問題ないんだけど、色々と疲れちゃって」
「もちろんだ。明日は昼前に一度集まってもらって、それから探索を始めようか。グレイ第二騎士団長も準備を頼む」
「畏まりました」
今日一日だけで濃い時間が多くて、精神的に疲れた。それにもう夕方だし、今から探索はさすがにしないよねという気持ちで話せば、リオラルも気持ちを汲み取ってくれてそう言った。
アークも同じような気持ちだったらしく、時間も遅いから今日はここまでで解散となった。
部屋に戻ると行儀悪くソファに背を預けて力を抜く。一気に疲労感が湧いてきて、動きたくない。
「ノア、お疲れ様。大丈夫か?」
「うー、疲れた。アーク、ベッドに運んでぇ」
動きたくなくてアークに手を伸ばすと、クスッと笑って抱き上げてくれる。俺はアークの首に腕を回してしがみ付くと、アークの首筋に顔をグリグリと擦りつけた。
……ああ、アークのいい匂い。
ゆっくりと運ばれているうちに、俺はちょっと身体に違和感を覚える。何か、そう、下半身が熱くなっている気がする。それにあそこがちょっと反応して硬くなって──!?
「あ、あの……アーク?」
「何だ」
俺は普段、あまりこんな状態になることはない。それは元々番う前は性欲が薄かったのもあるし、番ったあとは溜め込む暇がないほどアークに愛されて何時もすっからかんだからだ。
だからこそ、何でどうしてという戸惑いが大きくて、だからしどろもどろになってしまう。
「えと、その、俺のぉ……アレが」
そう言ってから恥ずかしくてもぞもぞと足を動かしたせいで、逆にアークに気づかれた。
「ああ──ふふ、ノアにしては珍しいが、今日は疲れたし興奮もしただろう。だからこうなって当然だ。恥ずかしいことじゃない」
「えっ、そうなの? 疲れてるときもなるの?」
前に戦闘とかのあとは滾るって聞いたから知ってたけど、疲れてても勃起するんだ!?
「健康な身体なら、それも若ければ普通だ。だからスッキリした方がゆっくり眠れるぞ」
「ほうほう、スッキリ……ん?」
それってつまり、出すということかな? そうなるとたぶん、俺が一人で自慰して出すって訳にはいかないよね?
「もちろん、俺が手伝うに決まっているだろう」
「ですよねー」
にっこり満面の笑みで応えるアークに、俺は小さく笑うしかない。まあ何時ものことだし、俺は疲れてるし。アークがシてくれるならそれでいいか、と投げたのがいけなかったのか……
このあと、アークの手練手管にイヤと言うほど翻弄されることになる。
※次回R回予定です。
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