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連載
636 *二人きりの時間
*R18。背後注意*
ヴァルハラ大公家に到着したあと、ウラノス義父様は色々とやることがあるからとレーゲンを伴って執務室に篭もってしまった。
俺とアークはそれを見送ってからアークの自室に戻る。
「ルフト、俺がいいと言うまで部屋に入らなくていいから」
「畏まりました。ご用の際はベルを鳴らしてください」
部屋の中で控えていたルフトにとりあえず上着だけ預けると、アークが人払いをする。
心得たように部屋を去るルフトをぼんやりと眺めていると、アークが俺を抱き寄せて囁く。
「ノア、いつものアレをやってくれ」
「あっ……うん、アレね」
その声に背筋をゾクッとさせながら、いつも張っている防音結界魔法を使う。それを待っていたように、アークが早急に口付けをしてくる。
「あ、ん」
「ノア、時間がないからあまり可愛がれないが──」
「んっ、いい。俺もっ……早く、欲しぃ──あんっ」
この前はちょっとお触りくらいしかできなかったし。そもそも他所の国の王城内で、いくら防音結界魔法を使おうと気になって集中できないから、実は欲求不満だった。
だから早く欲しくてそう言えばアークも我慢できなかったようで、俺の後孔に性急に指を挿入して掻き回しだした。
いつもは焦らすくせに今日は俺のイイトコロを的確に突いてくるから、あっと言う間に快感が全身を走り抜ける。
「ぁあっ! 待って、早いぃ──あっ!? ああっダメダメーっ!」
焦らしに焦らされてイくのもすごく気持ちよくて意識がトんじゃうんだけど、性急すぎて、これはこれで心構えとか余裕がなくなって辛いんだけど!
そう心の中で思うも、イったそばから執拗にグリグリと前立腺をこねられて、息つく暇なくまたイく。
さすがにアークも一度指を抜いてくれて、ハアハアと荒い息を整えようとして──
後孔に熱くて太いモノがゴリッとあたり、それがアークの剛直だと気づいた瞬間、グッと押し込まれた。
「……っく、悪い、我慢できなかったっ」
「あっ、ああ……アークの熱い……」
待ち望んだアークの欲望が胎内に挿入されて、無意識にきゅうきゅうと締め付ける。
ああ、気持ちいい。アークが胎内にいる、幸せ。
俺はうっとりとアークを見つめて腕を上げ、アークの首に絡める。そしてアークの耳元で囁く。
「アーク、動いて。めちゃくちゃにして」
「──っ、ノア、煽って悪い子だな」
それがアークの琴線に触れたようで、雄の獰猛な顔になったアークは一気に動き出す。
「ぅ、あっ、奥──いいっ!」
そう言って善がる俺の痴態を眺めながらアークは容赦なく腰を突き上げ続けた。
俺は、時間がないとかこのあと獣人国に戻るのにとか、そんなことはすっかり頭から抜けて、ひたすらアークを求めた。
どうやら俺は、自分で思うよりもここ最近の状況にだいぶストレスを溜め込んでいたらしい。
他国での慣れない滞在やあちらこちらで巻き起こる騒動に関わり、休む暇もないほど何かしらの作業に追われている。
身体はわりと平気でも、実は精神的な疲れが酷かったんだろう。
もっと、もっとと言いながら無意識にアークからの安らぎを求めて身体を重ね、いつの間にか寝落ちしていたようで。
気づいたらお互いの体液でドロドロぐちゃぐちゃだった身体はすっかり綺麗になり、新しい服に着替えさせられていた。
「……アーク?」
「おう、無理させたか。すまない。身体は大丈夫か?」
「うん……えーと、ここは獣人国の──」
気づいて目に入った天井。最近ずっといる、見慣れた部屋だな。思わず呟くとアークの声がした。
「いつも滞在している部屋だ。今は夜の九時頃か。眠っているノアを抱き上げて、エレフに頼んで転移してきた。エレフにはちゃんと礼を言っておいたから心配するな」
「ありがとう」
俺と同じようにベッドに横になって頭を撫でてくれているアークにお礼を言う。しかしもう九時なんて、どれだけヤってたんだ。それとも俺が爆睡してただけか?
そんな俺の心の声は口に出てたらしく、アークが教えてくれた。
「戻ってからは一時間くらいだ。ノアはちょっと働きすぎてるからさ。ヘクセやラグ爺さんのこととか気になるだろうけど、何か分かるまでは少し休もうな」
「……うん」
アークもさっきの俺の様子で何か察したんだろう。確かに俺にはのんびりする時間が必要かもしれない。
「あとは周りに任せて、アークとこうしてゆっくりしよう」
「そうしよう。なあに、少しくらい休んだところで誰にも文句は言わせんさ」
ニヤリと笑うアークに俺も笑う。
「そうだね。何か言われたら大祖父様達に反撃してもらおう」
「それはそれで大変なことになるな」
一国の、しかも大国の王や大公やらが出てきたら国の一大事だ。相手は死ぬ思いだろうな。
「でも、ちょっと見てみたいな。そういうときって竜体になるの? 竜体のアークとか格好いいだろうなぁ。いつか見せてね」
確か魔人国での一騒動のときに大祖父様達が竜体で翔んで来たって聞いたけど、俺はそれを目にしていないんだよね。見ておけばよかったな。
「ああ、うん。ノアが望むならいつでも竜体になるが、まあ目立つし場所も取るしな。あと他人事のように言うが、ノアもたぶん竜体になれるんじゃないか?」
「え、そっか、俺も竜人の特性が強いんだもんね。なれたらいいな。そうしたらアークとお揃い。アークの竜体も気になる」
「いやいや、確か前に見たことないのに俺の竜体にそっくりなぬいぐるみ製作してたよな?」
そんな流れでアークがそう呟いたので何のことだっけ? と考えて、そういえば竜人のアークサイズのもふもふの竜のぬいぐるみを作ったっけと思い出す。
「そうだった。アレね! え、妄想で作ったのにアークにそっくりだったの!? じゃあ今度抱き枕にして寝れば癒される──」
「だから抱きつくのはぬいぐるみじゃなくて俺にしろって、そのときに言っただろう!」
「えー、アレはアレでもふもふでいいんだけど」
そう言ってインベントリから出した竜のぬいぐるみを抱きしめる前にアークに奪われ、アークが自分のマジックバッグに収納してしまった。
「えええ……」
「ほら、抱きしめるなら俺!」
困り顔になった俺に真面目な顔で両手を広げるアーク。
俺は仕方ないなあと笑いつつも、本音は嬉しくて飛びこむように抱きつく。
「ふふふ、幸せ」
「そうだろう。俺も幸せだ」
そうしてしばらく抱きしめあってからお腹が空いたなと、インベントリから料理を出して適当に食べ、またくっついて二人で朝までぐっすり眠るのだった。
※竜体のぬいぐるみは、かなり最初の頃の猫獣人の村の話でのエピソードだったと思います。(違ってたらすみません)
ヴァルハラ大公家に到着したあと、ウラノス義父様は色々とやることがあるからとレーゲンを伴って執務室に篭もってしまった。
俺とアークはそれを見送ってからアークの自室に戻る。
「ルフト、俺がいいと言うまで部屋に入らなくていいから」
「畏まりました。ご用の際はベルを鳴らしてください」
部屋の中で控えていたルフトにとりあえず上着だけ預けると、アークが人払いをする。
心得たように部屋を去るルフトをぼんやりと眺めていると、アークが俺を抱き寄せて囁く。
「ノア、いつものアレをやってくれ」
「あっ……うん、アレね」
その声に背筋をゾクッとさせながら、いつも張っている防音結界魔法を使う。それを待っていたように、アークが早急に口付けをしてくる。
「あ、ん」
「ノア、時間がないからあまり可愛がれないが──」
「んっ、いい。俺もっ……早く、欲しぃ──あんっ」
この前はちょっとお触りくらいしかできなかったし。そもそも他所の国の王城内で、いくら防音結界魔法を使おうと気になって集中できないから、実は欲求不満だった。
だから早く欲しくてそう言えばアークも我慢できなかったようで、俺の後孔に性急に指を挿入して掻き回しだした。
いつもは焦らすくせに今日は俺のイイトコロを的確に突いてくるから、あっと言う間に快感が全身を走り抜ける。
「ぁあっ! 待って、早いぃ──あっ!? ああっダメダメーっ!」
焦らしに焦らされてイくのもすごく気持ちよくて意識がトんじゃうんだけど、性急すぎて、これはこれで心構えとか余裕がなくなって辛いんだけど!
そう心の中で思うも、イったそばから執拗にグリグリと前立腺をこねられて、息つく暇なくまたイく。
さすがにアークも一度指を抜いてくれて、ハアハアと荒い息を整えようとして──
後孔に熱くて太いモノがゴリッとあたり、それがアークの剛直だと気づいた瞬間、グッと押し込まれた。
「……っく、悪い、我慢できなかったっ」
「あっ、ああ……アークの熱い……」
待ち望んだアークの欲望が胎内に挿入されて、無意識にきゅうきゅうと締め付ける。
ああ、気持ちいい。アークが胎内にいる、幸せ。
俺はうっとりとアークを見つめて腕を上げ、アークの首に絡める。そしてアークの耳元で囁く。
「アーク、動いて。めちゃくちゃにして」
「──っ、ノア、煽って悪い子だな」
それがアークの琴線に触れたようで、雄の獰猛な顔になったアークは一気に動き出す。
「ぅ、あっ、奥──いいっ!」
そう言って善がる俺の痴態を眺めながらアークは容赦なく腰を突き上げ続けた。
俺は、時間がないとかこのあと獣人国に戻るのにとか、そんなことはすっかり頭から抜けて、ひたすらアークを求めた。
どうやら俺は、自分で思うよりもここ最近の状況にだいぶストレスを溜め込んでいたらしい。
他国での慣れない滞在やあちらこちらで巻き起こる騒動に関わり、休む暇もないほど何かしらの作業に追われている。
身体はわりと平気でも、実は精神的な疲れが酷かったんだろう。
もっと、もっとと言いながら無意識にアークからの安らぎを求めて身体を重ね、いつの間にか寝落ちしていたようで。
気づいたらお互いの体液でドロドロぐちゃぐちゃだった身体はすっかり綺麗になり、新しい服に着替えさせられていた。
「……アーク?」
「おう、無理させたか。すまない。身体は大丈夫か?」
「うん……えーと、ここは獣人国の──」
気づいて目に入った天井。最近ずっといる、見慣れた部屋だな。思わず呟くとアークの声がした。
「いつも滞在している部屋だ。今は夜の九時頃か。眠っているノアを抱き上げて、エレフに頼んで転移してきた。エレフにはちゃんと礼を言っておいたから心配するな」
「ありがとう」
俺と同じようにベッドに横になって頭を撫でてくれているアークにお礼を言う。しかしもう九時なんて、どれだけヤってたんだ。それとも俺が爆睡してただけか?
そんな俺の心の声は口に出てたらしく、アークが教えてくれた。
「戻ってからは一時間くらいだ。ノアはちょっと働きすぎてるからさ。ヘクセやラグ爺さんのこととか気になるだろうけど、何か分かるまでは少し休もうな」
「……うん」
アークもさっきの俺の様子で何か察したんだろう。確かに俺にはのんびりする時間が必要かもしれない。
「あとは周りに任せて、アークとこうしてゆっくりしよう」
「そうしよう。なあに、少しくらい休んだところで誰にも文句は言わせんさ」
ニヤリと笑うアークに俺も笑う。
「そうだね。何か言われたら大祖父様達に反撃してもらおう」
「それはそれで大変なことになるな」
一国の、しかも大国の王や大公やらが出てきたら国の一大事だ。相手は死ぬ思いだろうな。
「でも、ちょっと見てみたいな。そういうときって竜体になるの? 竜体のアークとか格好いいだろうなぁ。いつか見せてね」
確か魔人国での一騒動のときに大祖父様達が竜体で翔んで来たって聞いたけど、俺はそれを目にしていないんだよね。見ておけばよかったな。
「ああ、うん。ノアが望むならいつでも竜体になるが、まあ目立つし場所も取るしな。あと他人事のように言うが、ノアもたぶん竜体になれるんじゃないか?」
「え、そっか、俺も竜人の特性が強いんだもんね。なれたらいいな。そうしたらアークとお揃い。アークの竜体も気になる」
「いやいや、確か前に見たことないのに俺の竜体にそっくりなぬいぐるみ製作してたよな?」
そんな流れでアークがそう呟いたので何のことだっけ? と考えて、そういえば竜人のアークサイズのもふもふの竜のぬいぐるみを作ったっけと思い出す。
「そうだった。アレね! え、妄想で作ったのにアークにそっくりだったの!? じゃあ今度抱き枕にして寝れば癒される──」
「だから抱きつくのはぬいぐるみじゃなくて俺にしろって、そのときに言っただろう!」
「えー、アレはアレでもふもふでいいんだけど」
そう言ってインベントリから出した竜のぬいぐるみを抱きしめる前にアークに奪われ、アークが自分のマジックバッグに収納してしまった。
「えええ……」
「ほら、抱きしめるなら俺!」
困り顔になった俺に真面目な顔で両手を広げるアーク。
俺は仕方ないなあと笑いつつも、本音は嬉しくて飛びこむように抱きつく。
「ふふふ、幸せ」
「そうだろう。俺も幸せだ」
そうしてしばらく抱きしめあってからお腹が空いたなと、インベントリから料理を出して適当に食べ、またくっついて二人で朝までぐっすり眠るのだった。
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