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連載
642 情報交換 1
「まずは俺達の方から話そう。今回ここに来た目的を聞いたあとに、そこからカフカ達の情報と被っていたり不必要なものを省いて教えてくれ」
「分かった」
そう言って前置きしてからアークがヘクセのことを話す。
「──はーっ……」
アークが話し終えた途端にソファにドッカリと背を預け、眉間にシワを寄せ深い溜め息をつくカフカ。背後でソファに座らずにずっと立って聞いていたラミエルも渋い顔をしている。
「そういうことかよ。そのヘクセってヤツの所在と大賢者殿のことが知りたいんだな」
「そうだ。で? そっちの情報はどうなんだ?」
話が一段落ついたところでお茶を飲むアークがカフカに聞く。カフカは少し目を閉じ、話すことをまとめているようだった。
やがて話がまとまったのか、目を開けて身体を起こすと話し出した。
「そうだなぁ、ええと、ヘクセの顔は割れていないんだよな?」
「うん、たぶん認識阻害の魔導具か魔法かを使っていると思う。だから唯一の手がかりがヘクセの魔力だけなんだ」
そう言って俺はヘクセ探索魔導具を取り出してカフカ達に見せる。それを鑑定したのか、呆れたような声で呟く二人。
「相変わらずおかしな性能の魔導具を錬成しやがって」
「ノア殿に常識を求めちゃダメですって。役に立っているんだし、気にしない方がいい」
カフカとラミエルの言葉は的を射ているだけに俺にグサッと刺さる。うん、これは褒め言葉と受け取っておくよ。
「うぐっ……とりあえずここで一度起動してみようか。何となく魔人国にいるのは気配で分かるけど、魔導具では確認していないから」
「え、気配で?」
「ラグ爺さんの魔力に似てるって認識したからかな、近くだったら集中すれば魔導具なしでも感じ取れると思うよ。今は気にしていないから分からないけど」
俺の言葉にカフカがギョッとした。でもそう説明すれば納得顔になる。
「ああ、そういう……。確かにノア殿は大賢者殿とずっと一緒だったもんな。なるほど。でもまあ、とりあえずは魔導具だな。王都も広いが探索できるのか?」
「それは全然大丈夫! 獣人国から魔人国まで探索したし、むしろ王都だけなら楽勝だよ」
そう言って笑えば、カフカは引きつった顔になり、ラミエルは呆れた顔で言った。
「だから事前に仕入れた情報で教えてあげたじゃないですか」
「……いや、だがしかし、マジだとは思わんだろう。いくらラミエルの情報だと言えども、面白がって誇張しているかと」
「あー、ラミエルならありそう」
カフカは聞いていたらしいが話半分で本気にしていなかったようだ。でもラミエルは結構ふざけるからね。真面目な顔で酷いことを言う愉快犯だからね。
ラミエルは不服そうな顔で黙った。カフカにそう思われるのが嫌ならやらなければいいのに。でもカフカの反応が楽しくてやってるんだろうから、これもいつまでも続けるんだろうな。
「さて、それは別にいいとして。問題ないのでちょっとやりますか。ほい」
俺は気の抜けるようなかけ声とともに魔導具の釦を押す。すると空中に王都全体の地図が浮かび上がり、一つの点を映し出した。
「──おお、マジか。すごいな」
「この点がヘクセですか?」
「そうなるね。そうなんだけど」
地図を見てカフカ、ラミエル、俺の順で発言したんだけど、ちょっと待って──
「……なあ、この点の場所って、冒険者ギルドじゃないか?」
眉をひそめ、ついでに声もひそめて、アークが呟く。
そう、ヘクセと思われる点はまさにここ、王都冒険者ギルドを指していたんだ。
※カフカのセリフでの『大賢者』を『大賢者殿』と修正しました。
『点』を『点』に修正しました。次は『マーカー』と書くと思います。
「分かった」
そう言って前置きしてからアークがヘクセのことを話す。
「──はーっ……」
アークが話し終えた途端にソファにドッカリと背を預け、眉間にシワを寄せ深い溜め息をつくカフカ。背後でソファに座らずにずっと立って聞いていたラミエルも渋い顔をしている。
「そういうことかよ。そのヘクセってヤツの所在と大賢者殿のことが知りたいんだな」
「そうだ。で? そっちの情報はどうなんだ?」
話が一段落ついたところでお茶を飲むアークがカフカに聞く。カフカは少し目を閉じ、話すことをまとめているようだった。
やがて話がまとまったのか、目を開けて身体を起こすと話し出した。
「そうだなぁ、ええと、ヘクセの顔は割れていないんだよな?」
「うん、たぶん認識阻害の魔導具か魔法かを使っていると思う。だから唯一の手がかりがヘクセの魔力だけなんだ」
そう言って俺はヘクセ探索魔導具を取り出してカフカ達に見せる。それを鑑定したのか、呆れたような声で呟く二人。
「相変わらずおかしな性能の魔導具を錬成しやがって」
「ノア殿に常識を求めちゃダメですって。役に立っているんだし、気にしない方がいい」
カフカとラミエルの言葉は的を射ているだけに俺にグサッと刺さる。うん、これは褒め言葉と受け取っておくよ。
「うぐっ……とりあえずここで一度起動してみようか。何となく魔人国にいるのは気配で分かるけど、魔導具では確認していないから」
「え、気配で?」
「ラグ爺さんの魔力に似てるって認識したからかな、近くだったら集中すれば魔導具なしでも感じ取れると思うよ。今は気にしていないから分からないけど」
俺の言葉にカフカがギョッとした。でもそう説明すれば納得顔になる。
「ああ、そういう……。確かにノア殿は大賢者殿とずっと一緒だったもんな。なるほど。でもまあ、とりあえずは魔導具だな。王都も広いが探索できるのか?」
「それは全然大丈夫! 獣人国から魔人国まで探索したし、むしろ王都だけなら楽勝だよ」
そう言って笑えば、カフカは引きつった顔になり、ラミエルは呆れた顔で言った。
「だから事前に仕入れた情報で教えてあげたじゃないですか」
「……いや、だがしかし、マジだとは思わんだろう。いくらラミエルの情報だと言えども、面白がって誇張しているかと」
「あー、ラミエルならありそう」
カフカは聞いていたらしいが話半分で本気にしていなかったようだ。でもラミエルは結構ふざけるからね。真面目な顔で酷いことを言う愉快犯だからね。
ラミエルは不服そうな顔で黙った。カフカにそう思われるのが嫌ならやらなければいいのに。でもカフカの反応が楽しくてやってるんだろうから、これもいつまでも続けるんだろうな。
「さて、それは別にいいとして。問題ないのでちょっとやりますか。ほい」
俺は気の抜けるようなかけ声とともに魔導具の釦を押す。すると空中に王都全体の地図が浮かび上がり、一つの点を映し出した。
「──おお、マジか。すごいな」
「この点がヘクセですか?」
「そうなるね。そうなんだけど」
地図を見てカフカ、ラミエル、俺の順で発言したんだけど、ちょっと待って──
「……なあ、この点の場所って、冒険者ギルドじゃないか?」
眉をひそめ、ついでに声もひそめて、アークが呟く。
そう、ヘクセと思われる点はまさにここ、王都冒険者ギルドを指していたんだ。
※カフカのセリフでの『大賢者』を『大賢者殿』と修正しました。
『点』を『点』に修正しました。次は『マーカー』と書くと思います。
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