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連載
648 情報収集 2
薄暗い道を歩いていると、いくつもの店がすでに開店準備を始めているのに気づく。
「こんなに早い時間に出歩くことがなかったから気づかなかったけど、ずいぶん早くに開店するんだね」
「いつも俺が抱き潰して昼くらいまで寝てるからな。ここに限らず大抵は早いぞ」
「うぐっ……そうだね」
俺が何気なく言った言葉に平然とそういうことを言うアークに、俺は顔を赤くして言葉を詰まらせる。
確かに早くても陽が昇ったあと、朝の七時とかだもんな。
冒険者ギルドで受けた依頼とかで早起きすることはあったけど、高ランクになるとそんな依頼はあんまりないし、俺は一人で好き勝手に採集とか行ってたから時間を気にしていなかったし。
「でも朝早いから人が少なくて気が楽だ」
人見知りの俺にはこれくらい人の気配が薄い方が緊張しなくて済む。これからは移動するときこんな時間帯でもいいかもしれない。
「そうか。それなら前倒しで昼くらいから寝室に篭もってヤれば朝早くに動けるか……」
「あのぅ、もしもしアークさん? そこはヤらない選択肢もあるんじゃない?」
何か真剣な表情でブツブツと呟きだしたアークにギョッとして突っ込むが、アークはニッコリ笑って俺を見る。
「ないな」
「ひえっ」
即答だった。でもまあ、いつものアークを見ていればそうだよね。精力絶倫だもんね。
せめて「善処する」くらいはあるかなと思った俺が愚かだった。
俺はもう何も言うまいと静かに歩く。アークは俺の手を握り、恋人つなぎにして微笑みながら言った。
「ノアのことを好きすぎて止まらないんだ。でもノアが嫌なら──」
「──い、嫌じゃない、から」
だから困るんだよ。
顔を真っ赤にしてそう呟けば、アークは破顔した。
「そうか。じゃあいつでも大丈夫だな」
あ、失敗した? 何か都合よく解釈してない?
せめて回数を減らすとか、時間を短くとか、やりようはあるよね。
そう思ったけど、いつの間にか増えてきた住民に聞こえるからと、心の中だけで呟いておく。
上機嫌なアークに手を引かれながら頭の中でぐるぐるとそんなことを思っていたら、いつの間にかギルファームに到着した。
久しぶりのギルファームは前と変わった様子はなかった。でもところどころ修理したのか、建物が綺麗になっていたようだ。
「お、おはよう!」
「あれ、おはよう。早いねぇ」
農園の入り口の扉をノックすると、すぐにギギとルルの声が聞こえて扉の鍵が開いた。
「おはよう。人手不足って聞いたから、用件の前に収穫作業の手伝いをと思って」
「クルール二人借りっぱなしだから、代わりに滞在中は手伝わせてくれ」
俺達がそう言えば、二人はニカッと笑った。
「そりゃあ助かる。じゃあ早速頼もうかな」
「気にしなくていいんだけど、そう言ってくれてありがとう。クルール達の手を借りても忙しくてさぁ」
それを聞いて俄然やる気になった俺は、ギギ達や従業員達からの指示で魔法を使ってガンガン収穫をしていった。
その甲斐あって、朝の七時前には収穫作業が終わった。いつもは八時から一〇時頃までかかるらしい。
あんなに朝早くからやってその時間じゃ大変だよね。
本当にご苦労様。
「よし、これであとの仕分けや配達がだいぶ楽になる。ありがとうな」
「どういたしまして」
ふふっ、こうして少しでも役に立てて褒めてもらえるのって嬉しいな。
「じゃあ朝飯食べるか。ノア達も一緒に食べるか?」
「そうだね、軽くしか食べてないから一緒に頂こうかな。ね、アークもお腹空いてるよね」
「確かに空いたな。じゃあ貰おうか」
ギギが朝食に誘ってくれて、軽くお腹が空いていた俺達はご相伴に与るのだった。
「こんなに早い時間に出歩くことがなかったから気づかなかったけど、ずいぶん早くに開店するんだね」
「いつも俺が抱き潰して昼くらいまで寝てるからな。ここに限らず大抵は早いぞ」
「うぐっ……そうだね」
俺が何気なく言った言葉に平然とそういうことを言うアークに、俺は顔を赤くして言葉を詰まらせる。
確かに早くても陽が昇ったあと、朝の七時とかだもんな。
冒険者ギルドで受けた依頼とかで早起きすることはあったけど、高ランクになるとそんな依頼はあんまりないし、俺は一人で好き勝手に採集とか行ってたから時間を気にしていなかったし。
「でも朝早いから人が少なくて気が楽だ」
人見知りの俺にはこれくらい人の気配が薄い方が緊張しなくて済む。これからは移動するときこんな時間帯でもいいかもしれない。
「そうか。それなら前倒しで昼くらいから寝室に篭もってヤれば朝早くに動けるか……」
「あのぅ、もしもしアークさん? そこはヤらない選択肢もあるんじゃない?」
何か真剣な表情でブツブツと呟きだしたアークにギョッとして突っ込むが、アークはニッコリ笑って俺を見る。
「ないな」
「ひえっ」
即答だった。でもまあ、いつものアークを見ていればそうだよね。精力絶倫だもんね。
せめて「善処する」くらいはあるかなと思った俺が愚かだった。
俺はもう何も言うまいと静かに歩く。アークは俺の手を握り、恋人つなぎにして微笑みながら言った。
「ノアのことを好きすぎて止まらないんだ。でもノアが嫌なら──」
「──い、嫌じゃない、から」
だから困るんだよ。
顔を真っ赤にしてそう呟けば、アークは破顔した。
「そうか。じゃあいつでも大丈夫だな」
あ、失敗した? 何か都合よく解釈してない?
せめて回数を減らすとか、時間を短くとか、やりようはあるよね。
そう思ったけど、いつの間にか増えてきた住民に聞こえるからと、心の中だけで呟いておく。
上機嫌なアークに手を引かれながら頭の中でぐるぐるとそんなことを思っていたら、いつの間にかギルファームに到着した。
久しぶりのギルファームは前と変わった様子はなかった。でもところどころ修理したのか、建物が綺麗になっていたようだ。
「お、おはよう!」
「あれ、おはよう。早いねぇ」
農園の入り口の扉をノックすると、すぐにギギとルルの声が聞こえて扉の鍵が開いた。
「おはよう。人手不足って聞いたから、用件の前に収穫作業の手伝いをと思って」
「クルール二人借りっぱなしだから、代わりに滞在中は手伝わせてくれ」
俺達がそう言えば、二人はニカッと笑った。
「そりゃあ助かる。じゃあ早速頼もうかな」
「気にしなくていいんだけど、そう言ってくれてありがとう。クルール達の手を借りても忙しくてさぁ」
それを聞いて俄然やる気になった俺は、ギギ達や従業員達からの指示で魔法を使ってガンガン収穫をしていった。
その甲斐あって、朝の七時前には収穫作業が終わった。いつもは八時から一〇時頃までかかるらしい。
あんなに朝早くからやってその時間じゃ大変だよね。
本当にご苦労様。
「よし、これであとの仕分けや配達がだいぶ楽になる。ありがとうな」
「どういたしまして」
ふふっ、こうして少しでも役に立てて褒めてもらえるのって嬉しいな。
「じゃあ朝飯食べるか。ノア達も一緒に食べるか?」
「そうだね、軽くしか食べてないから一緒に頂こうかな。ね、アークもお腹空いてるよね」
「確かに空いたな。じゃあ貰おうか」
ギギが朝食に誘ってくれて、軽くお腹が空いていた俺達はご相伴に与るのだった。
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