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連載
閑話 にゃんにゃんにゃんの日 にゃんこ会(本編には全く関係のない2月22日の閑話)
※この閑話は本編に影響のないイベントに合わせた妄想のようなものです。登場人物は本編に登場していますが、実際の絡みは今現在ありません。時系列無視の妄想ですのでご了承ください。
最後の方、アーク視点です。
そこまでではないと思いますが、いろいろとイメージが壊れると思った方はすぐにバックしてください。
今日は2月22日で、にゃんこの日だそうです。
──ということで……
「本日は『にゃんにゃんにゃんの日』にちなんで、にゃんこ会を開催します!」
「おー!」
「イエーイ!」
俺の開催のかけ声に合わせて勢いのある返事をしたのはメーレとチャリオン。他はわりと大人しく椅子に座っている。
他はちなみにエレンとミオ、あと新顔が二名。
ミオは攻めだけど、受けの気持ちを学ぶためににゃんこ会にいつも参加している。
「メーレは分かるけど、何でチャリオンがそんなに乗り気なの?」
俺が首を傾げるとチャリオンはいい笑顔で言った。
「だってこういうときじゃないと、あんなことやこんなこと暴露できないし。愚痴も言えないし!」
「あー、うん。相手はカガシだしね」
メーレが苦笑してそう言えば、チャリオンは我が意を得たりとばかりに大きな声で叫ぶ。
「そうなの! 毎晩毎晩激しくて辛いの! 分かる!?」
「ナニが辛いのかは察するよ」
チャリオンを宥めるようにメーレが彼の頭を撫でる。
それを見て新顔の一人がおそるおそる発言をする。
「あの、私はどうしてここに呼ばれたんでしょうか?」
その言葉に皆が視線を向ける。そこにはアインの街で領主をしている、獣人国第五王子のフィフスが戸惑うように座っていた。
「えーと、にゃんこだから?」
俺がそう言うと、フィフスは首を傾げた。
「にゃ……? それはつまり、私が獅子の獣人でネコ系だから?」
「いいえ、受けだからだよ!」
「へっ……受け?」
フィフスの言葉に鋭く突っ込むメーレ。実のお母さんだからか、遠慮がないなぁ。
でもフィフス、受けの意味が分かっていない模様。それでメーレが再び突っ込んだ。
「受けとはつまり、受け入れるほう! 下になるほうとも言う。ぶっちゃければ抱かれるほうで孕むほう! 夫!」
「…………え、は?」
フィフスはたっぷりと間を空けて言われた言葉を噛み砕いて飲み干して……それでも理解が追いついていないようだった。
「あなたはどうみても受けでしょ。だから今後のために呼んだんだよ。ここでしっかり現実を受け止めて学んでいってね」
にっこり笑う母を見て、ようやく理解したようだ。
「わ、私が……受け……孕むほうで、つま」
理解はできたが受け入れられなさそう。でも小耳に挟んだところでは、アインの街で冒険者ギルドのマスターをしているウロボロスとはいい仲だと聞いているから、おそらく受けで確定でしょ。
だってどうみてもウロボロスが攻めだもん。アレで受けと言われたら──まあ、個人の性癖に口は出さないけど、ねぇ。
そもそもアークやカガシの元にいる時点で攻め。あ、ルドヴィカもいたんだった。ここにいる新顔のもう一人がサムラートだからね。
「あの、それで結局にゃんこ会とは、どういったことをする会なんでしょうか」
サムラートが儚げな様子でおっとりと聞いてきたので、メーレが説明する。
「さっきチャリオンがチラッと言ってたけど、にゃんこが夫の不満や閨事情を暴露する会です!」
「別に惚気でもオッケーだよ。要するに同志がお茶を飲み、お菓子を食べて楽しくおしゃべりする会」
チャリオンも続けてそう言う。だから俺もそれに続けた。
「そうそう。だから何でもいいんだよ。好き勝手に話して。悩みなら皆で考えるし、対策も教えるし」
俺がそう言えばフィフスもサムラートも肩の力を抜いた。
「ちなみに防音の魔法を張ってるから旦那様の方には聞こえない。だから遠慮なくぶちまけようね」
「そういうことならば、よろしくお願いします」
「私は、特にないと思いますが、まあ、分かりました」
俺が防音してると告げれば、二人はホッとした。そうでなければいろいろと話せないもんね。
こうしてチャリオンのいつもの『カガシがネチっこくてずっと休みなくエッチされて気持ちよすぎて辛い』という愚痴から始まり、メーレはいかに夫である獣人国の獅子王がヘタレで下手くそかを話し。
エレンは初めてのときは痛いのかを聞き、俺が『月下美人(改)』をプレゼントしたり。
サムラートがいかにルドヴィカが優しくて頼りがいがあるか惚気て。
フィフスだけ黙って聞き役に徹していたけど、最後にポツリと一言──
「ウルス(ウロボロスの愛称)は、どう思っているんだろうか」
その言葉に、あれだけ騒がしかったその場が一瞬でシーンとした。
フィフスは思わず漏らしたのだろう。ハッとして口元を片手で覆って、首筋まで真っ赤になった。
「……いや、その……つい」
「フィフスはウロボロスのことが好きなんだね」
「や……好き……なのかな。よく分からなくて。だって、アインの街に赴任してからずっと、戦友のようなものだと」
きっと領主としてがむしゃらに働いてきて、愛だの恋だのする余裕もなかったのだろう。
最近は仕事もかなり落ち着いてきて余裕ができてきたようだし。これをきっかけに、ウロボロスとのこと、自分の気持ちを再確認できればいいな、と思う。
「最初はそうだったろうけど、それが恋愛の情に変わることはよくある。まあ、じっくりと考えてみることだ」
「……母上」
メーレがニヤけながらフィフスにそう言ってチラッとウロボロスの方を見る。
するとウロボロスもこちらを注視していたようで、バッチリ目が合ったようだ。
「──まあ、彼がそこまで待ってくれるかは分からないけどね」
そう小さく呟いたメーレの言葉は、恥ずかしくて悶えているフィフスには届かなかったようだ。
こうしてわちゃわちゃと賑やかだったにゃんこ会はそろそろお開きとなった。
◆◆◆
その頃、アーク達攻め側は少し離れたテーブルに座ってにゃんこ会を眺めていた。
アークとカガシに今回初参加のルドヴィカとウロボロスだ。
「いやあ、それにしても『にゃんこ会』なんてずいぶん可愛い会だな」
ルドヴィカが楽しそうにしているサムラートを優しげに見つめてそう言う。
「お前、そんな顔もできたんだな」
「おい、失礼だな。そりゃあ俺だって番いのあんな顔を見られれば嬉しくてこうなるさ」
ルドヴィカがムッとしてそう言えば、カガシが頷いて同意した。したんだが──
「そうですよね。あそこでいろいろと発散して元気になったリオ(チャリオンの愛称)をまた抱くのがいいんですよね。いい声で啼いてくれて」
いやお前、それはどうなんだ。やはりSなのか?
ルドヴィカもウロボロスも俺と同意見のようで、思わず胡乱げな目をカガシに向けた。カガシは心外だというように細い目をさらに細める。
止めろ、それでなくとも細い目がなくなるぞ。
「それはそうと、ウロボロスはフィフス王子のことをどう思っているんだ?」
俺がウロボロスにそう聞くと、ルドヴィカとカガシもウロボロスに注目する。
まあここにフィフスと来た時点で答えは分かりきっているがな。
「そんなの、愛しているに決まっている」
案の定の答えが返ってきた。
「ただ、フィー(フィフスの愛称)が俺と同じ思いなのかどうかは分からない」
自分の気持ちははっきり言えるのに、どうやらフィフスがはっきりしないせいで自信がないらしい。
「まあ、大丈夫なんじゃないか?」
「──え?」
俺が向こうを見ると、ちょうどメーレがこちらを見て、視線を向けたウロボロスと目が合ったらしい。
防音魔法で内容はずっと聞けずにいるが、どうやらフィフスがウロボロスへの気持ちに何となく気づいたようだ。
「アレはあんたを意識しだしたように見える。よかったな、進展しそうだぞ。それならコイツを渡そうか」
俺はマジックバッグからいろいろと取り出してウロボロスの手のひらにポイポイとのせていく。
「……これは何だ?」
「媚薬だ。あとは精力剤とかポーションとか──」
「……は?」
ウロボロスはポカンとしているが、無意識にしっかりと握っていることに笑う。
「ノアのお手製で効果抜群の錬金術師ポーション類だ。ちゃんと実証しているから安心安全だぞ」
「え、俺もほしい!」
「……」
ルドヴィカも話に入ってきた。だがしかし、サムラートはナヘカ一族のスキルで薬の類いは一度身体に取り込めば、すぐに無効化してしまうだろう。それ以前にあのクズ野郎に薬を盛られていたから、そっち系の薬は拒否反応を起こしそうだ。
そう言ったからか、ルドヴィカは薬を受け取るのを止めた。まあコイツはふざけてはいるが、根は真面目だから彼のことは薬などなくとも大切に抱くのだろう。
ウロボロスはといえば、安心安全だと聞いてもそういうことじゃないだろうって顔に書いてあるが気にするな。気にしたら負けだ。
「あ、そうそう。魔人国で最近流行っている大人の玩具もやる。これ、魔人国冒険者ギルドのサブギルマスのラミエル監修だからもちろん安心安全だぞ」
そう言って笑えば、困惑気味のウロボロスの声が響く。
「……えええ? サブギルマスが??? 初耳なんだが」
「アイツ、夢魔だから快楽を追求するんだよな。その副産物がこれ」
俺がマジックバッグから大人の玩具も出してポイポイとテーブルの上に並べていると、カガシが食いついた。
「アークさん、大人の玩具、私にもください」
「おお、いいぞ」
「ありがとうございます!」
「……いいのか、これ」
こちらも収拾がつかなくなってきた頃、にゃんこ会がお開きとなったので諸々を急いで片付けると、しれっとした顔でそれぞれ帰っていった。
おそらく今夜は受けのにゃんこ達全員、寝かせてもらえないだろうな。
かく言う俺もノアを寝かせないけど。
こうしてにゃんにゃんにゃんの日の一大イベント『にゃんこ会』は幕を閉じるのであった。
ウロボロスとフィフス王子の件は、まあ想像に任せるぜ。
最後の方、アーク視点です。
そこまでではないと思いますが、いろいろとイメージが壊れると思った方はすぐにバックしてください。
今日は2月22日で、にゃんこの日だそうです。
──ということで……
「本日は『にゃんにゃんにゃんの日』にちなんで、にゃんこ会を開催します!」
「おー!」
「イエーイ!」
俺の開催のかけ声に合わせて勢いのある返事をしたのはメーレとチャリオン。他はわりと大人しく椅子に座っている。
他はちなみにエレンとミオ、あと新顔が二名。
ミオは攻めだけど、受けの気持ちを学ぶためににゃんこ会にいつも参加している。
「メーレは分かるけど、何でチャリオンがそんなに乗り気なの?」
俺が首を傾げるとチャリオンはいい笑顔で言った。
「だってこういうときじゃないと、あんなことやこんなこと暴露できないし。愚痴も言えないし!」
「あー、うん。相手はカガシだしね」
メーレが苦笑してそう言えば、チャリオンは我が意を得たりとばかりに大きな声で叫ぶ。
「そうなの! 毎晩毎晩激しくて辛いの! 分かる!?」
「ナニが辛いのかは察するよ」
チャリオンを宥めるようにメーレが彼の頭を撫でる。
それを見て新顔の一人がおそるおそる発言をする。
「あの、私はどうしてここに呼ばれたんでしょうか?」
その言葉に皆が視線を向ける。そこにはアインの街で領主をしている、獣人国第五王子のフィフスが戸惑うように座っていた。
「えーと、にゃんこだから?」
俺がそう言うと、フィフスは首を傾げた。
「にゃ……? それはつまり、私が獅子の獣人でネコ系だから?」
「いいえ、受けだからだよ!」
「へっ……受け?」
フィフスの言葉に鋭く突っ込むメーレ。実のお母さんだからか、遠慮がないなぁ。
でもフィフス、受けの意味が分かっていない模様。それでメーレが再び突っ込んだ。
「受けとはつまり、受け入れるほう! 下になるほうとも言う。ぶっちゃければ抱かれるほうで孕むほう! 夫!」
「…………え、は?」
フィフスはたっぷりと間を空けて言われた言葉を噛み砕いて飲み干して……それでも理解が追いついていないようだった。
「あなたはどうみても受けでしょ。だから今後のために呼んだんだよ。ここでしっかり現実を受け止めて学んでいってね」
にっこり笑う母を見て、ようやく理解したようだ。
「わ、私が……受け……孕むほうで、つま」
理解はできたが受け入れられなさそう。でも小耳に挟んだところでは、アインの街で冒険者ギルドのマスターをしているウロボロスとはいい仲だと聞いているから、おそらく受けで確定でしょ。
だってどうみてもウロボロスが攻めだもん。アレで受けと言われたら──まあ、個人の性癖に口は出さないけど、ねぇ。
そもそもアークやカガシの元にいる時点で攻め。あ、ルドヴィカもいたんだった。ここにいる新顔のもう一人がサムラートだからね。
「あの、それで結局にゃんこ会とは、どういったことをする会なんでしょうか」
サムラートが儚げな様子でおっとりと聞いてきたので、メーレが説明する。
「さっきチャリオンがチラッと言ってたけど、にゃんこが夫の不満や閨事情を暴露する会です!」
「別に惚気でもオッケーだよ。要するに同志がお茶を飲み、お菓子を食べて楽しくおしゃべりする会」
チャリオンも続けてそう言う。だから俺もそれに続けた。
「そうそう。だから何でもいいんだよ。好き勝手に話して。悩みなら皆で考えるし、対策も教えるし」
俺がそう言えばフィフスもサムラートも肩の力を抜いた。
「ちなみに防音の魔法を張ってるから旦那様の方には聞こえない。だから遠慮なくぶちまけようね」
「そういうことならば、よろしくお願いします」
「私は、特にないと思いますが、まあ、分かりました」
俺が防音してると告げれば、二人はホッとした。そうでなければいろいろと話せないもんね。
こうしてチャリオンのいつもの『カガシがネチっこくてずっと休みなくエッチされて気持ちよすぎて辛い』という愚痴から始まり、メーレはいかに夫である獣人国の獅子王がヘタレで下手くそかを話し。
エレンは初めてのときは痛いのかを聞き、俺が『月下美人(改)』をプレゼントしたり。
サムラートがいかにルドヴィカが優しくて頼りがいがあるか惚気て。
フィフスだけ黙って聞き役に徹していたけど、最後にポツリと一言──
「ウルス(ウロボロスの愛称)は、どう思っているんだろうか」
その言葉に、あれだけ騒がしかったその場が一瞬でシーンとした。
フィフスは思わず漏らしたのだろう。ハッとして口元を片手で覆って、首筋まで真っ赤になった。
「……いや、その……つい」
「フィフスはウロボロスのことが好きなんだね」
「や……好き……なのかな。よく分からなくて。だって、アインの街に赴任してからずっと、戦友のようなものだと」
きっと領主としてがむしゃらに働いてきて、愛だの恋だのする余裕もなかったのだろう。
最近は仕事もかなり落ち着いてきて余裕ができてきたようだし。これをきっかけに、ウロボロスとのこと、自分の気持ちを再確認できればいいな、と思う。
「最初はそうだったろうけど、それが恋愛の情に変わることはよくある。まあ、じっくりと考えてみることだ」
「……母上」
メーレがニヤけながらフィフスにそう言ってチラッとウロボロスの方を見る。
するとウロボロスもこちらを注視していたようで、バッチリ目が合ったようだ。
「──まあ、彼がそこまで待ってくれるかは分からないけどね」
そう小さく呟いたメーレの言葉は、恥ずかしくて悶えているフィフスには届かなかったようだ。
こうしてわちゃわちゃと賑やかだったにゃんこ会はそろそろお開きとなった。
◆◆◆
その頃、アーク達攻め側は少し離れたテーブルに座ってにゃんこ会を眺めていた。
アークとカガシに今回初参加のルドヴィカとウロボロスだ。
「いやあ、それにしても『にゃんこ会』なんてずいぶん可愛い会だな」
ルドヴィカが楽しそうにしているサムラートを優しげに見つめてそう言う。
「お前、そんな顔もできたんだな」
「おい、失礼だな。そりゃあ俺だって番いのあんな顔を見られれば嬉しくてこうなるさ」
ルドヴィカがムッとしてそう言えば、カガシが頷いて同意した。したんだが──
「そうですよね。あそこでいろいろと発散して元気になったリオ(チャリオンの愛称)をまた抱くのがいいんですよね。いい声で啼いてくれて」
いやお前、それはどうなんだ。やはりSなのか?
ルドヴィカもウロボロスも俺と同意見のようで、思わず胡乱げな目をカガシに向けた。カガシは心外だというように細い目をさらに細める。
止めろ、それでなくとも細い目がなくなるぞ。
「それはそうと、ウロボロスはフィフス王子のことをどう思っているんだ?」
俺がウロボロスにそう聞くと、ルドヴィカとカガシもウロボロスに注目する。
まあここにフィフスと来た時点で答えは分かりきっているがな。
「そんなの、愛しているに決まっている」
案の定の答えが返ってきた。
「ただ、フィー(フィフスの愛称)が俺と同じ思いなのかどうかは分からない」
自分の気持ちははっきり言えるのに、どうやらフィフスがはっきりしないせいで自信がないらしい。
「まあ、大丈夫なんじゃないか?」
「──え?」
俺が向こうを見ると、ちょうどメーレがこちらを見て、視線を向けたウロボロスと目が合ったらしい。
防音魔法で内容はずっと聞けずにいるが、どうやらフィフスがウロボロスへの気持ちに何となく気づいたようだ。
「アレはあんたを意識しだしたように見える。よかったな、進展しそうだぞ。それならコイツを渡そうか」
俺はマジックバッグからいろいろと取り出してウロボロスの手のひらにポイポイとのせていく。
「……これは何だ?」
「媚薬だ。あとは精力剤とかポーションとか──」
「……は?」
ウロボロスはポカンとしているが、無意識にしっかりと握っていることに笑う。
「ノアのお手製で効果抜群の錬金術師ポーション類だ。ちゃんと実証しているから安心安全だぞ」
「え、俺もほしい!」
「……」
ルドヴィカも話に入ってきた。だがしかし、サムラートはナヘカ一族のスキルで薬の類いは一度身体に取り込めば、すぐに無効化してしまうだろう。それ以前にあのクズ野郎に薬を盛られていたから、そっち系の薬は拒否反応を起こしそうだ。
そう言ったからか、ルドヴィカは薬を受け取るのを止めた。まあコイツはふざけてはいるが、根は真面目だから彼のことは薬などなくとも大切に抱くのだろう。
ウロボロスはといえば、安心安全だと聞いてもそういうことじゃないだろうって顔に書いてあるが気にするな。気にしたら負けだ。
「あ、そうそう。魔人国で最近流行っている大人の玩具もやる。これ、魔人国冒険者ギルドのサブギルマスのラミエル監修だからもちろん安心安全だぞ」
そう言って笑えば、困惑気味のウロボロスの声が響く。
「……えええ? サブギルマスが??? 初耳なんだが」
「アイツ、夢魔だから快楽を追求するんだよな。その副産物がこれ」
俺がマジックバッグから大人の玩具も出してポイポイとテーブルの上に並べていると、カガシが食いついた。
「アークさん、大人の玩具、私にもください」
「おお、いいぞ」
「ありがとうございます!」
「……いいのか、これ」
こちらも収拾がつかなくなってきた頃、にゃんこ会がお開きとなったので諸々を急いで片付けると、しれっとした顔でそれぞれ帰っていった。
おそらく今夜は受けのにゃんこ達全員、寝かせてもらえないだろうな。
かく言う俺もノアを寝かせないけど。
こうしてにゃんにゃんにゃんの日の一大イベント『にゃんこ会』は幕を閉じるのであった。
ウロボロスとフィフス王子の件は、まあ想像に任せるぜ。
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