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137 閑話 漢臭いファンクラブ
ここ竜王国には、密かに活動するファンクラブがある。
---それが『アーク殿を見守り隊』!!
事の発端は、ヴァルハラ大公家三男のアルカンシエル殿が冒険者ギルドにて冒険者登録をしたことにある。
元々容姿端麗でその上身分が桁違い。
更には剣の腕前も高く、魔法も上位の魔法を使いこなす実力もある。
その為、通常ならばFランクからスタートするはずが、ギルマス自らが試験官を務め、それを見事に打ち負かしてその実力に見合ったランクからスタートということで最初からCランクだった。
その時に、その強さに惚れ込んだ冒険者達が結成したのが『アーク殿を見守り隊』だったのだ。
ちなみにこのファンクラブは非公式である。
ただ、最初からアークにはバレていたが。
自分に害の無い様子を見て放って置いているだけである。
ファンクラブ隊員同士の情報共有は言わずもがな。
アークが立ち寄る街の主な冒険者ギルドにいる隊員の冒険者が最新の情報を竜王国に送ってくれるのだ。
---決して付き纏いではない。断じて無い!
そんな中、とある街でアークがまさかの番いを得たとの情報が駆け巡ったときのその様子といったら・・・・・・。
『阿鼻叫喚』
まさにコレに尽きる。
漢が漢泣き。
半分は喜びで、半分は哀しみで。
しかし徐々に番いの詳しい情報が入ってくると、その番い殿も応援するようになった。
だって、健気で純粋で天然で庇護欲をそそる番い殿なのだ。
漢はそういうのに弱い。
だがしかし、一番の要因は、番い殿がアークに負けず劣らずの強さを持っていたことだろう。
元々漢の漢による漢の為の『アーク殿を見守り隊』なのだ。
どんなに見た目が儚げ美人だろうと、ぴるぴるしようと、天然で人見知りで庇護欲がめちゃくちゃそそられようと、やはり強さが一番なのである。
アークに惚れ込んだようにその強さに惚れ込んだのだ!
こうして竜王国で結成されひっそりと活動している割に入ってくる情報は最新のモノなので、遠く離れた要塞都市での活躍も逐一報告を受けていた。
当然スタンピードや新迷宮、竜王国の魔法騎士団の事も知っていた。
実は大公家にアルカンシエル関連の情報をリークしていたりもする。
隊員はすでにアークの番いの事も知っていたので騎士団員のような動揺はなく、のちに騎士団内で結成された『ノアとアークを見守り隊』を知って、自分達の方が一歩どころかかなりリードしていたことにドヤ顔をしていたとかいないとか。
その内、互いの『見守り隊』を通じて密なやり取りをするようになり、大陸一の大規模な『見守り隊』になるのはもう少し先のことである。
---ちなみに、ノアと出逢って番いになる前のアークが一夜限りで閨の相手をした中には、勘違いや思い込みで往生際が悪くガチでストーカー行為をしたり、別の相手が現れると脅したり危害を加えようとしたりするモノがいて、隊員達はソレを排除したりもしている。
出来た漢達なのである。
それに対し、アークもさり気なく感謝をするものだから、アークの漢の株は爆上がり。
(いや、元々の原因はアークだから)
漢臭いファンクラブはたまにヒャッホイして周りから生温かい目で見られているのであった。
※アークのファンクラブは本部は竜王国です。
実はヴァルハラ大公家でも(ファンクラブは非公式だが)公認のクラブです。
こっそり活動支援しています。
そして最新情報を(リークして)貰っていたりする。
大公家のツテですね。
なので、ルドヴィカの情報には驚かなかったという裏話。
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