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連載
150 鎮魂祭と雪祭り(再会)4
昨夜は念願叶ってようやく宿の夕ご飯を食べられて、ノアは御機嫌だった。
朝ご飯もしっかりと食べてほくほく顔でギルドの買い取りカウンターへ向かう。
「おはようございます。昨日の査定は終わってますか?」
「あっ、おはようございます! 終わってますよ、ノアさん」
挨拶を交わして昨日の査定の結果と報酬を貰って確認する。
「うん、間違い無くあります」
「ありがとうございました。どれも珍しくて品質が良かったです! またお待ちしております!」
「ああ、うん、でも今は祭りで忙しくて大変でしょう? 落ち着いたらまた頼みます」
「あー、そうですね、今日もギルドは交代で職員がいますけど、皆さん短時間で交代したり休暇の人も多いですから、その方が助かります。ありがとうございます」
確かに人が少ない。
冒険者達も今日はのんびりと過ごすのだろう。
なるほどと思いながらギルドの扉を開けようとして・・・。
見知った魔力と気配に足を止めた。
スイッとアークがノアの前に出る。
「たのもー!」
「煩いよ、馬鹿兄!!」
バタンと扉が開くなりスパーンと気持ちいい音が響いて、職員や冒険者達が一斉に音の出所を見つめた。
その先にいたのは、数ヶ月前に知り合ったギギとルルの兄弟だった。
目の前で繰り広げられるボケとツッコミに懐かしさを感じて、苦笑しながらアークは声をかけた。
「久しぶりだな、ギギとルル」
「---ああ! アーク、とノアも! 久しぶり、いつ来たんだ?!」
ギギが大きな声でアークに声をかけた。
ルルは額に手をあてて呆れ顔だ。
「二日前だ。2人は今日来たのか?」
「ついさっきだよ。ギルドに顔を出してからオススメの宿を聞こうと思ってさ」
騒がしいギギに代ってルルが応えた。
それを聞いたノアが自分達の宿を教える。
「それなら『竜の尻尾亭』に泊まると良いよ。ご飯が美味しいし、宿も綺麗で部屋から外がよく見える」
「そうだな。貴族向けの良い宿だ。まだ部屋は少し空いてると思うが、なんせ鎮魂祭だからな、早くしないと埋まってしまうだろう」
「え、じゃあ早く行かないと! ルル、行くぞ!」
「はいはい」
それを聞いたギギが踵を返すと外に出ようとして、アークに止められた。
「俺達も一緒に行こう。場所知らないだろう」
「おお、頼む。ルル、先に宿の確保だ!」
「・・・お騒がせしましたぁ・・・」
ギギはアーク達とさっさと出て行き、残ったルルが申し訳無さそうにペコッとお辞儀をして出て行った。
ギルド内はポカンとした職員と冒険者達で静まり返っていた。
「---えーと、何だったんだろう?」
職員の一人が呟く。
「・・・アルカンシエルさん達の知り合い・・・だったみたいですね」
「ギギとルルって言ってませんでした?」
「深い赤髪で濃い緑の瞳の兄弟・・・ギギルル兄弟?! Aランクの?!」
職員達が推察した。
「ああ、魔人族の双子の!」
「---『見守り隊』で以前に情報があった彼等ですね! オーガスタの街での・・・」
それを切っ掛けに思い出す。
ギギルル兄弟もかなり有名なAランクの冒険者だ。
オーガスタの街でアーク達と接点があってかなりの仲になったらしい。
今回ここに来たのは偶然のようだが・・・。
「---さっきの様子を見る限り、何かやらかしそう・・・」
「・・・・・・うん。騒がしそう。特にギギさん」
「「「・・・・・・はぁ・・・」」」
---職員一同、深い溜息。
今年の鎮魂祭、無事に終わるかなぁ・・・。
面倒事は勘弁して欲しい。
皆は切に願った・・・。
※更新遅れました。伸し餅をカットしてます・・・。手が痛い。もういくつ寝るとお正月♪
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