拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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連載

273 久しぶりの休日を満喫


「おー! ノア、ご無沙汰!!」
「あっ来た! 久しぶり! 髪も元に戻って良かった・・・・・・アレ? なんか銀メッシュ入ってない?」
「---ぅ、お久しぶり・・・え? 銀?」

ギギルル兄弟が気付いて声をかけてきたが、ノアは返事をしつつも気になって聞き返した。

「・・・・・・銀メッシュって・・・?」

そういえば宿主もそんなことを言ってたような?

「---いや、金メッシュの側に銀メッシュが見えるんだけど・・・? アレかぁ・・・アークがどんだけ魔力注いだのかよく分かるわぁ・・・」

ルルがドン引きしている。
レオン達も側にやって来てしげしげとノアを見つめた。

「---アークの魔力がだいぶ濃いなあ。お前、どんだけヤッたんだよ」
「まさかこの3日間、ずっと・・・?」
「「・・・・・・」」

レオンとシェイラの言葉に視線を逸らすアークと、顔を真っ赤に染めて俯くノアを見て全員が察した。

「---まあ、ノアが受け入れてるんならいいんじゃない? そもそもそういう気が無ければ髪色も変わんないじゃん?」

ルルが苦笑する。

「そうだが、でもじゃあ、の時に金髪になったのは何でだ?」

ギギが思わず口にしてから、あっと口を押さえたが、ノアは気にした様子は無くてホッとする。

「元々父親リンデンの魔力の金と精霊王の魔力の金があったから、ソレが表に出たんじゃない? あの時のノアは自分の精神を護る為に引き籠もってたんでしょ?」

ルルが冷静に分析するが・・・。

「・・・・・・引き篭もり」

ノアが何とも言えない微妙な顔をして呟いた。

「・・・まあ、確かにノアは引き籠もるの上手いよな」
「上手い下手の問題か、それ?」
「なるほど、今回はその引き篭もりと人見知りスキルが大いに役に立ったんだな」

レオンやシェイラ、ギギはノアの様子に気付かずに盛り上がっていた。

アークは苦笑しながら仔狼サイズのヴァンを摘まみ上げて浄化しノアに渡すと、ノアは久しぶりのもふもふに夢中になったので、昼飯を確保するために動き出した。

「腹が減ったんだが、なあ、オススメの料理は何だ?」
「---あっと、そうだった! 肉ならあそこの串焼き、煮込みなら向こうの屋台のピリ辛スープが美味いぜ」
「ノアなら、あっちのサンドイッチが野菜シャキシャキでオススメ! それで、隣の搾りたて果汁の飲み物がサッパリしてて美味しいよ!」

素早くギギルル兄弟が応えた。

「分かった。ノア、買いに行くぞ」
「んー・・・」
『アーク・・・我の分も頼むぞ』
「分かった分かった」

もふもふに夢中のノアがおざなりな返事をし、もふもふ&吸われているヴァンが虚無の目でアークに呟いた。

ふっと苦笑して言われた屋台に向かうアークとノアを見て、レオン達はホッと一安心した。

「・・・見た感じ、の影響は残ってはいなさそうだな」
「そうだね。良かった」
「まあ、後から出る可能性もあるけど、アークが絶対離さないだろうし・・・」
「抱き潰して思い出させねえんじゃねえの?」
「「「・・・有り得る!!」」」

さっきまで食べていた席に戻って爆笑する4人だった。

そこに食べ物を買って戻ってきたアークとノアとヴァン。
当然のように混じってわいわいと食べ始める。

やっと何時もの風景に戻った気がして、漸く皆、自然と笑い声が上がった。

それを見て、噂で色々と大変だった事を知っていた魔人国の人達もほのぼのと彼等を見ていたのだった。

「ところで俺達が籠もっている間、ギルドの方は大丈夫だったのか? 後始末とか」
「んー、忙しいみたい。でも今のところ呼び出しとかないよ」
「---そういえばギルマスとサブギルマスの事で思い出したことが・・・」

アークの問いにルルが応えていると、レオンが思い出したように言った。

「二人とも元冒険者だったよ。長年冒険者をやってるが俺達は直接会ったことが無くて顔を知らなくてな。名前だけじゃ気付かなかった。どうやら二人でPTを組んでたようだ」
「へえ、でもまあ、納得。かなり強そうだったし、阿吽の呼吸だし。それに・・・なんか訳ありっぽいよな」
「確かに色々裏がありそう。だから余計に身バレしたくなくてサブギルマス辺りが上手く隠してるんじゃないの?」
「有り得る」

ギギ達も冒険者だったことを知らなかったらしい。
ただ、訳ありな感じはしていたようだ。

「俺達に害が無ければ別に良い」
「出たよ、番い至上主義!」
「アークって割とノア以外どうでもいいタイプだよな」
「「「言えてる!!」」」
『今更だな』
「煩い」
「俺もアークと家族と友達以外はどうでも良いよ?」

キョトンとしながらそう言うノアに、に含まれている自分達は幸福だな、と皆して笑うのだった。






※この後、暫くカフカとラミエルの閑話が続きます(短編かってくらいのボリュームがあります、スミマセン)。
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