拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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444 世界一安全で危険な森


「準備終わったって?」

アークがクルールを借りに行って戻ってきたあと、支度が終わったとリュウギから連絡があった。

「ええ。少し前に終わって、別室で待っています。---その子達が先ほど話していた猫獣人ゴーレムですか? カワッ・・・!」
「ああ、ブラウイェルだ。二人とも挨拶」
『こんにちは』
『こんちゃ』
「---っ!! ちゃんと挨拶できて偉いですねえ」

アークが抱き上げているクルール二人を目に入れて、リュウギが思わずと言った具合で声を漏らした。

アークが苦笑しながらリュウギに差し出すと、おそるおそるといった感じで手を伸ばした。

「・・・うわ、ちっさ・・・。え? これでゴーレム? ノア殿みたいに強いんですか? ウソでしょ?」
「まあ、基本、命令以外の行動はしないようになってるから、無闇矢鱈に魔法ぶっ放したりモノを破壊したりはしない。普段は小さい子猫みたいなもんだよ」
「はあ・・・。コレがあと5人いるんですか。てちてち歩いてる姿を想像すると堪りませんね」

頬を薄ら染めながらそう呟くリュウギの顔は、孫を愛でる爺様だった。
竜人は子供が少ないし、小動物は無意識に怯えて懐きにくいからな。
そりゃあ可愛いよな。

苦笑しながらリュウギに声をかける。

「---で、もうあの2人を連れて行って良いのかな?」
「はっ! そうです。何時でも大丈夫です」
「じゃあ、ノアも何時までも放って置けないし、連れて帰る。落ち着いたら後でまた通信入れるから、竜王陛下にもヨロシク言っておいて」
「畏まりました。お気をつけて」

そして待機中の2人を連れてエレフに古の森に転移して貰った。


《いらっしゃい。ようこそ、古の森へ》

一瞬にして場が変わり、人外のキンキラ精霊王がお出迎えしたのでエレンとミオはめちゃくちゃ驚いて言葉にならない。

「---っうわ、え? は?」
「・・・・・・コレはまた・・・凄いですね」
「そのままちょっと待ってろ」

呆然としている2人に声をかけて待たせてからアークがエレフにノアの様子を確認する。

「ノアは?」
《まだ眠っておるよ。やはり疲労が溜まっておるようだの》
「まあ、彼等が頑張ってくれればもう少し楽になるだろう。クルールもいるし。取りあえず王妃の寝室のあるテントに荷物を置いて貰うか」

そう言ってアークはメーレ王妃の眠るテントに2人の魔力を登録し、クルールの2人の魔力も登録した。

「エレンとミオは中の空いてる部屋を自由に使って良いぞ。荷物もそこに置いてな。クルール達も基本はコッチのテントで過ごしてくれ。細かいことはノアが起きてから説明するからソレまではゆっくりしててくれるか。---っと、その前に・・・」

アークが忘れてた、と慌てて説明した。

「---知っていると思うが、は古の森だ。普通なら竜人や竜人の番い以外は入れない森だ。だからこの場所に張ってある精霊王の結界から一歩でも外に行くと迷って戻れなくなる。そしてココは世界一凶悪な魔物がうようよ棲む森だ。お前らは一発で死ぬ。分かったら絶対に出るなよ」
「---っはい! 分かりました!!」
「はい!! 絶対に出ません、逃げません!」
「・・・・・・いや、逃亡防止の脅しで言ったんじゃ無いんだけど・・・ま、いっか。一応エレフに、結界より外に行けないようにして貰っとこう」

アークの忠告に二人はひしっと抱き合い、ガクブルしてそう返事をした。

ソレに苦笑しながら、まあ死ななければいいや、とアークはノアの様子を見に行くのだった。


ノアの寝ているテントに入ると、奥の寝室で寝息を立てるノアが見えた。

アークが側に行っても気配に気付かない。
それ程疲れているのか・・・。

「---ノア、少しは役に立ちそうなヤツらを連れて来たから、コレからはもう少しゆっくり出来るぞ」
「・・・・・・ぅん・・・」

寝惚けて返事をするノアに苦笑する。

「・・・だからな、俺ももう少し構ってくれ」

ここのところ、メーレ王妃の世話とかで忙しくしていて、俺もノアが足りてない。

仕方ないと分かってはいても、この感情は、どうにもならない・・・。

「・・・・・・ノア、もう少し眠って、元気になったら・・・」

お触りくらい、しても良いよな?
めちゃくちゃ欲求不満だけど、我慢するから。

ノアのためを思って最近全く手を出していなかったアークは、久しぶりにギラついた瞳で、眠っているノアの額に口付けた。

夢でも見てるのかアークの言葉に反応したのか、一瞬、フルッと震えたノアに、アークは声を出さずに笑ったのだった。





※最近御無沙汰の二人。疲れてるときも滾ったりしますよね?
お触りくらいのヌルいヤツでもそろそろ書きたい作者です。





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