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連載
458 情報更新って大事
メーレが疲れて眠ってしまったので、ノアはメーレ用のテントの寝室に抱き上げて連れて行った。
その後はエレン達に任せる。
「アレだけ意識もはっきりしたから、もう大丈夫だろう。少しづつ食べられるようになれば体力もつくし」
「今は眠りたいときにはゆっくり眠らせてやろう。思ったよりもだいぶしっかりした人だったけど、心労はあるだろうからな」
ノアとアークがそう言えば、エレンもうん、と頷いた。
「メーレ様はおっとりした優しい方で、でも芯はしっかりしていて自分で色々背負ってしまうんです。だから頑張りすぎて疲れちゃったんですね・・・・・・」
そう言うエレンにノアも同意する。
「そんな感じだね。きっと放って置けない性分なんだろうね。・・・・・・それもこれも獣人国の王様がポンコツヘタレだからなんだろうけど」
「---あー、聞くところによるとそうらしいな。ずっとメーレのことで仕事は二の次みたいだし。アレじゃあ臣下は大変だろうな」
アークは何処からか情報を仕入れていたのか、訳知り顔でそう言った。
「じゃあ、メーレは頼むね。俺はもう少し寝る。何かあれば」
「俺がやるから、ノアはそのまま寝てて良い。エレン、ミオ。今は俺に声をかけろ」
「「はい! 了解です!」」
「---うん、じゃあお願いしようかな」
ノアも放っておくと自分で何でもやろうとするから、アークは先に自分の方に仕事を寄越すようにした。
エレン達もそれが分かっているから、二つ返事で返した。
ノアは苦笑しながら有難く好意を受け取って、自分達のテントに入っていった。
エレン達もメーレのテントに移動する。
アークはそれを見届けてから、先ほどまでお茶を飲んでいたウッドデッキのソファに座り、ヴァンとエレフに声をかけた。
そして周りに聞こえないように防音の魔法を張る。
エレフとヴァンもカウチソファや床に座った。
「エレフ、ヴァン。さっきのメーレの話、聞いてたな?」
《うむ。どうやら発端はメーレの体調不良らしいな。弱ったところにつけ込んで、なんと卑劣な!》
エレフが不快感を顕わにする。
ヴァンもムスッとした顔をして頷いた。
『そこで飲んだポーションが毒を盛られた初めだろうな。それからすぐに体調が悪化したそうだしの』
「しかし副薬師長か。初めて出て来たヤツだな。毒を盛ったヤツらの手の者なのか、はたまた無関係で偶然なのか」
今まで情報に無かったのは誰も気付かなかったのか、周りが犯人の手の者だらけで証拠を消されたのか。
「調べてみないとわからねえが、新情報だな。竜王国にも伝えねえと」
《そう言えば、竜王国のお主の家の影と王子の影と、あと獣人国のポンコツ王と出来る王太子の影とで協力体制を取ったと聞いたぞ?》
「ハア? 何時の情報だ、それ。聞いてないぞ」
『あと、ノアズアーク隊も参加しておるぞ?』
「ハアア?! それも知らねえんだけど!! 何で二人は知ってるんだよ!」
急に降って湧いた情報にアークが困惑していると、エレフとヴァンが良い笑顔で応えた。
《『我等の精霊脈(人脈)の賜物よ!』》
「・・・・・・あーそうかよ」
呆れたようなアークの声も気にせずにドヤっている二人。
アークは額に手を当てながら天を仰いだ。
「---うん、古の森は自分が動かないと情報が手に入りにくいんだな。そうだよな、好き勝手に入れるところじゃ無かった」
何時も勝手知ったる他人の家状態で気軽に来てたせいで、自分も若干常識外れになっていたことを認識するアークだった。
※遅くなりました。
明日から25日まで大寒波らしいです。体調に気を付けて皆様も御自愛下さい。
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